今日は、暇だったので、午後から女流棋聖戦を観戦。
仲邑菫三段が勝利して、大きなニュースとなりました。
見ていて、面白かった局面は・・・
黒１に白２と最強に応じ、黒３と打った局面。
どちらかが潰れても、おかしくない険しい戦い。
実戦は、白１だったので、黒２と切れて
少し黒が良くなったように感じました。
白１で・・・
白１と受けたらどうなるか。
黒２なら、白３で実戦より少し地が得です。
しかし・・・
黒２が怖かったかも知れません。
黒６なら、白７から「狸の腹鼓」
黒８が間に合いません。
しかし、白５に黒６がある。
白９，１１と「狸の腹鼓」を打たせてから、
黒１２とコウを仕掛けて、生還する。
この変化と実戦との差は微妙ですが、
一手30秒で、ここまで考えているのでしょうね。
この後も、激戦が続きました。
他人の碁で、こんなにドキドキしたのは、
始めてかも知れません。
一番印象に残ったのは、
仲邑菫三段が、大石を捕獲して、
ハッキリ勝ちの局面で、相手の大石を逃がして
地合いの勝負に持ち込んだこと。
タイトル目前で、「早く終わらせたい」という
気持ちを抑えて、一番安全な勝ち方を目指す、
１３才とは思えない、冷静、落ち着いた打ち方でした。
１０才でプロになった時は、まだ無茶苦茶な碁でしたが
努力で課題を一つずつ克服して、
約４年で素晴らしい棋士へと成長しました。
藤沢里菜女流二冠と上野愛咲美女流二冠を破ってタイトル獲得。
こんなに早く強くなるとは、思いませんでした。
まだ１３才、これからもっと強くなるはず。
今後の活躍が、とても楽しみです。
