たかお日記

高尾紳路九段オフィシャルブログです

囲碁と将棋と寿命

2019-12-16 23:18:52 | 囲碁
数年前から、対局中は電子機器は預ける規定になりました。
昼食休憩中は、外出できますが、今の世の中
スマホがないと、手持ち無沙汰ですね。
(ちなみに、将棋は外出も禁止らしい。)

やる事もないので、本屋さんで立ち読みしている時も多い。
週刊新潮は、囲碁(吉原由香里六段)と
将棋(渡辺明三冠)のコラムがあるので、よく読みます。

休憩中とは言え、対局が気になって、ほとんど上の空なのですが
先日、いつものように立ち読みしていたら、衝撃の事実が。

渡辺三冠のコラムによると将棋界では、数え歳で81才を迎えると
盤寿と言うらしいのですが、迎える棋士のほうが少ないとの事。

これには、ビックリ!何故かと言うと
囲碁棋士は比較的長寿のイメージがある。

制度が違うので、正しい比較にはなりませんが、
2年前に亡くなられた杉内雅男九段は、97才まで現役でしたし、
奥様の杉内寿子八段は、92才ですが今年も
女流本因坊戦で本戦まで勝ち上がるなど、現役バリバリ。

渡辺三冠によると、勝負所で心臓がバクバクするのが
原因の一つではないかと。
確かに、将棋は「詰むや詰まざるや」など
ギリギリの勝負が多い印象。

それに比べて、囲碁は、半目勝負や大石の生死など
ギリギリの勝負もありますが、
「あれっ、気がついたら形勢悪い?」
「まあ、先が長いから、ぼちぼち粘ってみるか。」
「頑張ったけど、やっぱり駄目だから投了するか。」
みたいに、ゆっくり勝負が決まる事が圧倒的に多い。

囲碁と将棋の違いを聞かれた場合に、
「同じ陸上でも、将棋は100メートルで囲碁はマラソンですね。」
と、適当なことを言ってますが、あながち間違いでもないか。

職業によって、平均寿命が違うのは、当然かも。
職業別に平均寿命を知らべてみると、面白そうですね。








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