復活!やまがたの四季と暮らし

東北地方を転勤し現在は仙台勤務の週末山形県人。
前タイトル名「山形弁で青森暮らし」から継続のブログです。

大朝日岳二泊三日の山登り

2015年08月13日 14時20分33秒 | 登山

大朝日岳(1870.8m)と竜門山(1688m)までのピストンを8/10から二泊三日で
登ってみますた。

コースは下の通り。
登山口は古寺鉱泉口
一日目は大朝日山頂小屋に泊り、翌日は竜門山までのピストンで
二日目も大朝日山頂小屋に泊まってゆっくり大朝日の山々を満喫。
三日目に同じコースを下山です。
下山は鳥原山コースをとりたかったが小朝日山を登る目の前にして断念したヘナチョコ登山でした。




大朝日は山容が広くて奥が深い。
登山口も尾根の末端(今回は古寺)から取り付くようになるので、距離の長い登りが
延々続きしっかりした登りを味わえます。
古寺登山口の標高は657mで大朝日山頂が1870mですから1,213mの高低差。
今回は登りを7時間掛かりました。(8年前に登った時は6時間)
下山は4時間10分でしたから、いかに登りが魅力的?か解ると思います。
どちらにしても年々気力体力が低下してきたか実感した大朝日でした。




二泊三日の装備は50ℓザックに詰め込んで20㎏以上の重量。
足元の安全を愛用の登山靴に託します。




古寺鉱泉手前にある駐車場はすでに満車。
手前の林道路肩に駐車しました。(同様の先行車が数台駐車していた)
相変わらず人気が高い山。




古寺鉱泉朝陽館。




建物の左側から登山口が伸びてます。




川沿いに数十メートル歩くとすぐに登りが始まる。
こんな感じのブナとミズナラの樹林帯の中の登りが2時間以上続きます。
汗が滴り落ち見晴らしもなく最初からきついところ。




ブナの巨木がところどころで目につきますが、どのブナも今年は実がびっしり付いていた。
今年はブナの実が豊作で熊には優しい秋の恵みとなるようです。
というか、朝日連峰は熊の生息地で頻繁に目撃される場所。
期待します。




そろそろ樹林帯の尾根登りが辛くなってきたころ、
一服清水の水場に到着。
ここまで2時間、冷たくて美味い水場はそれこそオアシスの一服清水。




登り始めて3時間40分くらい。
やっと古寺山に到着、もう見晴らしのいい稜線歩きになってますが、
ペースが遅めだと実感しながら登っていたころ。
正面の山は小朝日岳。




小朝日岳の右手に大朝日岳と山小屋が見えてきて、やっと目的地が
視界に入り気合が入ってきた。




小朝日岳はトラバースして巻道を通り、熊越からも登り切った稜線から見るY字雪渓。
銀玉水の水場の手前、登り始めてから5時間30分ほど。
大朝日の直下、Y字雪渓が細いながらもしっかり見えてきた。
今年は山も暑いようでY字もはっきりしていない?
写真は撮ってないが、銀玉水は名水と呼ばれる水場。
一服清水以上に冷たく、汗を搾り取られた体を十分に癒してくれた。
別のパーティーは素麵を煮て冷たく冷やして食べてましたから。
「うまい!」の言葉がうらやましかった?




銀玉水から先の急坂も残った体力と気力で登り切り、やっと目の前に山頂小屋。




登り始めて7時間。
やっと山頂小屋到着、けっこう大きくしっかりした小屋です。
見た目2階建てですが、2階はロフト付、天井裏的な作りにも寝泊りできる構造ですから
3階建てみたいな感じです。
1日目は10人ほどで余裕の泊り。
京都から10時間掛けて来たという男性と隣となり興味深い小屋泊りを過ごせた。
今では珍しくなった、20代の単独女性登山者もいました。




小屋から西方面。
中岳(1,812m)とその下の雪渓左下に水場の金玉水が見える。




小屋の周囲は高山植物の花畑。
ナデシコの群落が満開状態。
管理人に聞くとテント泊を禁止にしてから植生が回復し、
その他の花を含め範囲が広がってきているとのこと。






トリカブト。




トリカブトの群落と中岳。




ナデシコの群落。




マツムシソウも目につきます。





到着後はリッツとでん六豆とサラミをつまみにワインをちびちび。
体の疲れを回復中。




一日目の夕食は、
アルファ米を卵スープの素で煮込んで雑炊です。




山頂は二日目翌日朝。
霧一面で周囲は何も見えず。
到着時に登っとけばよかったと思ってももう遅い。
だって早くワイン飲んで休みたかったんですから、しょうがない。



大朝日岳山頂1,870米
朝日連峰は新潟県と接しますが、大朝日岳は山形県に入る。




とりあえず記念撮影。
長年愛用しすぎて、登山靴の底が今回の長い登りに耐えられず割けてきた。
体は大丈夫だけど、登山靴にテーピング。





山頂後は以東岳の縦走方向に向かう。
ピストンなので行けるとこまで。
小屋からすぐにある金玉水(きんぎょくすい)
きんた○すいと読んではいけません。


ここも雪渓が近くにあるためか、冷たくてうまい。
手を突っ込んでいるとすぐ痛くなるほど。




チングルマの花帆が残っていた。
まもなくここも紅葉が始まるんでしょうな。




金玉水を後にして中岳に向かう。




登山道横には、まだニッコウキスゲが咲き残っていた。




中岳を過ぎ西朝日岳に向かう。




ガスが濃くなり、一瞬の晴れまで撮ってみた。
中岳から一度下り登り返します。
この後最後までガスの中で一切見晴らしありませんでした。
この先の撮影は無し。
小屋の管理人も言ってましたが、この辺はよく熊が目撃できるところ。
7月上旬のタケノコが出ていた時期はよくウロウロしていたそうです。
視界がない中遠くまで気を付けながら歩いてましたが、残念ながら気配もなし。




赤とんぼも暑い夏は標高の高い山の上に大量発生。
間もなく涼しくなれば平地に飛び立っていくんでしょう。




大朝日岳まで戻ってきました。
西側から見る大朝日。
山形側に入るとガスが薄くなってきた。
新潟側(日本海側)から温まった水蒸気が上昇気流でどんどん登ってきて
西朝日や竜門山山頂にガスが滞留しまくり。
昨日だったら見晴らし良好でしたが、やっぱり山の天気といったところ。





二日目夕食は鮭雑炊。
気圧の差で袋がパンパン。
宿泊者は昨日より多くて18名ほど。
ロフトも使用しての小屋でしたが、混雑さはありません。




三日目下山、出発して間もなく振り返った大朝日と山頂小屋。
結局きれいな夕日も朝日も見れませんでしたが楽しかった。




三日目朝、登ってきた同じコースを4時間かけて下山。
登山口に着いたらでっかいアブが大量に出迎えてくれてはなはだ迷惑。
(登るときもおんなじでしたが)
帰りは三日間の汗を柳川温泉で流してきたのでした。
そしたら露天風呂でもアブが追っかけてきてまたまた迷惑。
張り紙にアブ注意とありましたけど、入った瞬間にアブが襲ってくるとは思ってませんでしたから。
山の中では虫には刺されなかったのに、まさかここで刺されるとは!


おしまい。


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