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『 粒金ホワイティー by jewelwhity 』 店長ブログ

TEZUCA カンティーユ技法

2010年09月22日 | 店長 プライベート記 『リフォーム考』 

Tezuca 怪人TEZUCA曰く ”カンティーユ技法とは”

私は粒金を主な技法として作品を制作しているのですが

「カンティーユ」という技法を粒金と組み合わせて

作品を作ることも多々あります。

カンティーユはそもそもフランス語で

「刺繍のための金銀糸」を意味します。

ジュエリーの世界でのカンティーユとは、

細い金属の線を曲げ溶接しながら

レースのような模様に仕立てていく技法のことをいいます。

ヨーロッパでは1840年ごろまでは金銀糸が希少であったため

多用されていた技法です。

細い線で作るので、少ない地金でボリュームのあるジュエリーが

作ることができるからですね。

細いプラチナ線を曲げてデザインを形づくっております。

そこに粒金を組み合わせることでより華やかさが増します。

これだけボリュームがありますが、線の細工ですので

とても軽いこともカンティーユの利点としてあげられますね。

プラチナは、金や銀よりも重たいのでカンティーユを使うと

とても軽やかな(実際軽いのですが)デザインとなります。

なるほど 

カンティーユ技法誕生の裏には 

  • 金の希少性の高さ

高価なため 思う存分使えなかったという 中世の時代背景があったのですね。 節約技法だったのですね。

現在も 貴金属の価値は変わらず高いのですが・・・ 手間がかかるアンティーク技法の再現に 挑戦する職人が育たないのです。 

これほどまでに手間と時間を惜しまず、 困難な工程を乗り越え やり遂げる  ”肝が座った職人” が 少なくなってしまったという事です。  

  • 怪人TEZUCAは 日々 物つくりに挑戦しております。 
  • 物をつくる情熱は 無限ではありませんので・・・ 
  • 皆さまからの 温かい応援メッセージが力となり、 頑張り抜けるのだと思います。

怪人は “誉められるのが好き” です。(皆 一緒ですよね) 

私は 鬼の検査官 ”鬼検” ・・・ 嫌われ者です。  

皆さまから TEZUCAに 応援メッセージを お願いいたします。

粒金ホワイティー  店長  片口 由美 (公休 月曜日)

     http://www.newotaniarcade.jp/si-ryukinwhity.html
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2 コメント

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”誉められるのがお好き” な怪人さまへのリスペク... (ベル)
2010-09-23 13:52:57
”誉められるのがお好き” な怪人さまへのリスペクト。。。。。。

 NHKは、おっしゃるとおり ”短かった”(笑)ので、巨匠自らの 「カンティーユ」技法のお話を、とても興味深く読ませていただきました。

 「グラニュレーション」 + 「カンティーユ」が、いかに 先人の知恵も詰まった 高度で華麗な宝飾技術であることが、とてもよく解り あらためて それらを現代に復元されている事に対し、敬意を表したいと存じました。

 これだけ重厚感があるのに 軽いんですね!?
 私も、実際に手にとって感じてみたいです。

 今、「。。。すぎる」 という言い方が流行っていますが、本当に美しすぎますね! そして、高貴すぎます!!

 店長さんの回し者ではございませんが(笑) 、益々の創作意欲を決して衰えさせる事なく、日々 ”凄すぎる” 「美」を産み出していってくださいませ。

 現年齢の逆さま(つまりは96歳・・ですね)まで「現役」。この勢いでよろしくお願い致します。(ちょっとプレッシャーですか?笑)
 
返信する
ベルさま (Whity)
2010-09-24 12:55:48
ベルさま

応援メッセージ有難うございます。

イニシャルこそ ” I ・T ” ですが、 元祖[E:punch] アナログ粒金親父に 印刷して ベルさまからの メッセージを 渡します。 
ニンマリ[E:confident] すると思いますよ。 間違いなく[E:cat]
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