イーハトーブ国王の巡回

国王自ら王国内の野草や動物などの健全性を調べた記録である。度々記録に出てくるテニスは王国の国技であることを申し添える。

枝を引っ掻くと柑橘系の良い香りがする クロモジ

2015-05-27 23:19:03 | 趣味・特技
クスノキ科(Lauraceae); クロモジ属(Lindera); クロモジ(L. umbellata)
学名: Lindera umbellata
和名: クロモジ(黒文字)

小岩井農場の早春植物観察会で初めてクロモジに出会った。葉が出かかった枝に黄色い花が総状に着いている。枝の色は暗緑色をしているが、名前のとおり黒い斑点が着いている。枝全体が黒くなったものもある。枝は高級な爪楊枝の原料となり、楊枝そのものも黒文字と呼ばれるそうだ。
 何といっても印象的なのは、枝を爪で引っ掻いて臭いを嗅ぐと柑橘系の様な良い香りがすることだ。
 珍しい樹木なのかなと思っていたら、身近にごく普通に生えていることが分かった。いつもテニスをやりに行く広域公園の森にもたくさん生えていたし、花巻から鉛温泉を通って西和賀に抜ける道路の脇でもいくつか見つけることが出来た。
 雌雄異株であり、花被片は6個、雄しべは9個、雌花の子房の回りには黄色い腺体が囲む。
 クロモジの根皮を乾燥したものを生薬で、釣樟(ちょうしょう)と呼び、急性胃腸カタルや脚気に効果があるという。


小岩井農場でクロモジを見つけた。(岩手郡雫石町、2015年4月25日)



同上



花をアップ。子房が見えるのでこれは雌株だった。(同上)



別な場所で雄花を見つけた。(同上)



黒文字の枝。名前のとおり黒い。(同上)



同上



広域公園で見つけたクロモジ。もう既にかなり葉が開いていた。(花巻市金矢広域公園、2015年5月2日)



同上



花をアップ。雄しべが見えるので雄株だった。(同上)



西和賀町で見つけたクロモジ。(西和賀町、2015年5月8日)



枝をアップ。深緑色に黒い斑点。(同上)


花をアップ。雄しべが見える。この株も雄株だった。(同上)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿