良平通信 <GOOD FLAT COMMUNICATION>

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シガテラ。

2005-04-22 10:22:55 | photo
身悶えするマンガ。「シガテラ」4巻。
おととい、TUTAYAでG。
ギリギリ。もーほんと、あのじわっと来るイヤな感じ。
法則はなにかしら。どうすればあの感じが出せるのかしら。
それは、自分に正直に。いたみをこらえて、苦痛を思い出して描くあの苦さ。
誰にでもあるパーソナルな事柄。何もかも順調にいっている時の幸福感。
恋の嬉しさ。裏を返せばそれらを失ってしまうかもしれないという怖さ。
そして笑っちゃうような残酷さで迫る現実。
表したいのはあの空気。あの背筋の凍る感覚。冷たい汗。
十年たてば悩みにすらならなくなっているような悩み、
あるいはまんまの形で残っている鬱屈した思い。
古谷実は手繰りよせている。思い出している。身を削って描いている。
出来上がるのは極上のエンターテイメント。
とっっっっても面白いマンガ。
ホントに偉い。面白いマンガ描けて、描いてる奴ってのは俺の中では世界で一番エライ。
マンガを描くこと事体すでに地獄のような作業なのに、そこに揺ぎ無いクォリティがあるってのは
ただごとじゃないよな。
主人公の幸せを本気でのぞむ。
特に三巻あたりでは「頼むから幸せになってくれ。」と切に願った。

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