夏の暑い日ざしにも負けず、百日間咲き続ける花、
「百日紅」。そう、この漢字で「サルスベリ」と読ませる
難しい当て字の植物です。
みなさんの周りでも、ピンクに白、紫色のこのサル
スベリが、あちらこちらで咲いていることでしょう。
この植物、各枝先に△状に花をつけていますよね。
これ、遠目にみていると、ずっと変化なく開花して
いるように見えませんか?
上の写真は今日の鶴舞公園のサルスベリですが、
ここ数日、いつ撮ってもこの絵はさほど変化なしです。
どんどん花びらは下に落ちているのに、どの枝先も
△状の満開がそのままキープされているというのは、
他の植物にはあまりない姿だと思います。
近寄って観察してみましょう。実に変化に富んだ
開花模様が繰り広げられていますよ。
花の裏をのぞいて見てみてください。
今咲いている花のすぐ脇に、小さなツボミがいくつも
ついています。
これが、次から次へと散っては咲き、散っては咲き・・・
の繰り返しで開花し続けるので、遠目からだと、
何の変化もなく、同じ△の形で咲いているように見える
というわけなんです。
一つ一つの花は短い命で散っていきます・・・。
しかもその一つ一つはとても美しい姿をしています。
いつでも咲いているように見させて、実は美人薄命・・・
なんだか、ちょっとかっこいい生涯だなと思いました。
ところで、「百日紅」のように、百日間もお花を
楽しめたら十分ですが、それ以上、千日でも
お花を楽しむ方法の一つ、「ドライフラワー」を
作ったことありますか?
たとえばアジサイ。ドライフラワーにするには、
今頃カットすればうまくできますよ。
花後すぐは、水分が多すぎて失敗します。
「アジサイは、花後すぐ剪定を行う・・・・」
などと言われますが、今剪定しても大丈夫。
花芽さえ残せば、来年も開花しますので、
たまには、おしゃれに長期間楽しめるドライフラワーを
作る年があってもいいのでは?
今日、カットしたアジサイです。ただ今緑化センターで
開催中の「私の植物画展」のアジサイと併せて飾って
みました。色はゆっくりと抜けていきますので、しばらく
はこの色味をお楽しみいただけます。
千日前のアジサイは、今はこんな感じになりました。↓
ちなみに、サルスベリは花自体はドライフラワーには
できませんが、実がとっても面白いので、こちらを
ドライフラワーにしてみることをお勧めします。
剪定したら捨てずに飾りや工作材料にしてみましょう。
振るとシャラシャラと音がして面白い木の実ですよ。
↑これが剪定前の様子
↓そしてこちらが、今緑化センターで飾っている
サルスベリの実のアップです。ねッ、可愛いでしょ☆
先月よりご案内いたしております、「なごや緑の相談所
ネット」のスタッフみんなで取り組んでいる、
ハナショウブの珍種、「長井古種」の保存については、
本日、鉢上げが完了いたしました。
夏は特に水切れが心配ですが、今後も注意して、
しっかり管理していきたいと思います。
ハナショウブはここ鶴舞公園がある名古屋市昭和区の
「区の花」に指定されています。
ただ今展示会を行っております「私の植物画展」
では、「区の花」の展示コーナーも設けていますので、
こちらも是非お楽しみください。