冬の樹木達、特に落葉してしまう木の今は、
枝ばかりで、なんだか寂しげに感じます。
でも、その枝をよ~く観察してみましょう。春に芽吹く
「冬芽」は、今しか見れない姿でご覧いただけますよ
真っ赤な紅葉がきれいなドウダンツツジ↑↑
春には緑の葉を吹きだしますが、今の季節はまるで
赤い花でも咲かせるかのような、赤い冬の芽が
緑色ではないところがなんとも不思議
さぁ~て、何で赤いか分かりますかぁ?
↑↑ トチノキの冬の芽はベットベト。感触的には、
練りアメを触ったような、ボンドを触ったような・・・
そんな感じのベトベトです このベトベトの粘液で、
冬の寒さを防いでいるんですね
落葉樹だからといって、すべての木が落葉するわけ
ではありません。先日、枯葉を残して咲くシナマンサク
のお話をしましたが、↑↑このコナラも同様、枯葉を残して
いる種類の木もありますよ。一説には、枯葉を残す
ことで、春に出てくる芽を寒さから守っているとのこと
こちらはハマボウも枯葉を残し、その脇から冬の芽が
成長しています。先代が次の世代を守ってる感が、
なんともイジラシイです・・・先輩~GOOD JOB↓↓
それではこちら↓↓、アジサイの枝をよ~く見てみま
しょう。だんだんと見えてきましたか、3匹(3人)の
森の住人さんが・・・ ←こんな顔してますよ。
冬芽と葉が落ちた跡の葉痕のコラボで、いろんな
「顔」探しも、この時期にしかできないお楽しみです
このように、冬の樹木観察はお楽しみいっぱい
緑化センター1Fの相談コーナーでも、いろんな冬芽を
紹介した本を多数ご紹介。名前が分からない樹木で
面白い冬の芽を見つけたら、ここ緑の相談コーナーで
先生と一緒に名前探ししてみては
お花や葉っぱが出てくる前の今、名前が分かったら、
なんだかちょっぴり”樹木マニア”っぽくってかっこいい
です
そういえば、以前お正月にご紹介しました、剪定枝で
作った花餅の枝は↑↑、緑化センターのお飾りとして、
引き続き飾っておりましたところ、館内の暖かさで、
なんと芽吹いてきましたよ 剪定され捨てられる
はずの枝に、新たな命が吹き返しました
冬の樹木達は、静かに、そして着実に春を迎える
準備をして生きています