緑化センターだより

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百日紅の不思議、いつまでも千日花

2011年08月10日 | インポート

夏の暑い日ざしにも負けず、百日間咲き続ける花、

「百日紅」。そう、この漢字で「サルスベリ」と読ませる

難しい当て字の植物です。

みなさんの周りでも、ピンクに白、紫色のこのサル

スベリが、あちらこちらで咲いていることでしょう。

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この植物、各枝先に△状に花をつけていますよね。

これ、遠目にみていると、ずっと変化なく開花して

いるように見えませんか? 

上の写真は今日の鶴舞公園のサルスベリですが、

ここ数日、いつ撮ってもこの絵はさほど変化なしです。

どんどん花びらは下に落ちているのに、どの枝先も

△状の満開がそのままキープされているというのは、

他の植物にはあまりない姿だと思います。

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近寄って観察してみましょう。実に変化に富んだ

開花模様が繰り広げられていますよ。

花の裏をのぞいて見てみてください。

今咲いている花のすぐ脇に、小さなツボミがいくつも

ついています。

これが、次から次へと散っては咲き、散っては咲き・・・

の繰り返しで開花し続けるので、遠目からだと、

何の変化もなく、同じ△の形で咲いているように見える

というわけなんです。

一つ一つの花は短い命で散っていきます・・・。

しかもその一つ一つはとても美しい姿をしています。

いつでも咲いているように見させて、実は美人薄命・・・

なんだか、ちょっとかっこいい生涯だなと思いました。

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ところで、「百日紅」のように、百日間もお花を

楽しめたら十分ですが、それ以上、千日でも

お花を楽しむ方法の一つ、「ドライフラワー」を

作ったことありますか?

たとえばアジサイ。ドライフラワーにするには、

今頃カットすればうまくできますよ。

花後すぐは、水分が多すぎて失敗します。

「アジサイは、花後すぐ剪定を行う・・・・」

などと言われますが、今剪定しても大丈夫。

花芽さえ残せば、来年も開花しますので、

たまには、おしゃれに長期間楽しめるドライフラワーを

作る年があってもいいのでは?

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今日、カットしたアジサイです。ただ今緑化センターで

開催中の「私の植物画展」のアジサイと併せて飾って

みました。色はゆっくりと抜けていきますので、しばらく

はこの色味をお楽しみいただけます。

千日前のアジサイは、今はこんな感じになりました。↓

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ちなみに、サルスベリは花自体はドライフラワーには

できませんが、実がとっても面白いので、こちらを

ドライフラワーにしてみることをお勧めします。

剪定したら捨てずに飾りや工作材料にしてみましょう。

振るとシャラシャラと音がして面白い木の実ですよ。

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↑これが剪定前の様子

↓そしてこちらが、今緑化センターで飾っている

サルスベリの実のアップです。ねッ、可愛いでしょ☆

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先月よりご案内いたしております、「なごや緑の相談所

ネット」のスタッフみんなで取り組んでいる

ハナショウブの珍種、「長井古種」の保存については、

本日、鉢上げが完了いたしました。

夏は特に水切れが心配ですが、今後も注意して、

しっかり管理していきたいと思います。

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ハナショウブはここ鶴舞公園がある名古屋市昭和区の

「区の花」に指定されています。

ただ今展示会を行っております「私の植物画展」

では、「区の花」の展示コーナーも設けていますので、

こちらも是非お楽しみください。 

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