鶴舞公園の、サクラのお花見のお客様がピークを超え、
静かな園内は、花吹雪いっぱい、まるで雪景色です。
あ~ぁ、こんなに散っちゃって寂しいなぁ・・・なんて
思っている方、今年はゆっくりお花見ができなかったなぁ
という方、etc・・・、、、、
そんなまだまだサクラを楽しみたいという方は、じっくり
サクラのお花研究をしてみてはいかがでしょうか?
例えば上の写真のソメイヨシノのツボミですが、
お花はいくつ咲くでしょうか?
・・・パッと見、ツボミらしきものが6個ありますねぇ。
正解は、10~20個のお花が咲きます。6個のお花が
咲くわけではありません。花芽は5個、葉芽が1個です。
上の写真の花の付根をよ~く見てください。
花芽から2~4個のお花が出ているのがみえますか?
この花数、健康な木程多い(=4個)と言われています。
鶴舞公園の桜林なんですが、今年は例年になく豪華な
見ごたえだったことにお気づきになられましたか?
・・・・そうなんです!
この桜林で花芽を観察していると、どこもだいたい
4個くらい出ていました。とっても健康です!
2個しか出ない元気のない木より倍の花数を持って
いたため、豪華になったというわけですね☆
実は、この桜林、昨年肥料をたくさん入れまして、
サクラの樹勢回復を行いました。今年の桜林の
お花の勢いはその効果の表れだと考えられます。
ちなみに、ソメイヨシノの花芽の出方には、2つの
パターンがあります。
一つは、根元から分かれて花が出るパターンAです。
もう一つは、根元が何本かくっついて出くる
パターンBです。
↑ パターンA
↑パターンB
ソメイヨシノはエドヒガンザクラとオオシマザクラの
掛け合わせでできた園芸品種です。ソメイヨシノが
この2つのパターンで花が咲くのは、元の親が2種
であるためだといわれています。
その2つの親の花を見てみましょう。 ↓ ↓ ↓
↑ パターンA エドヒガンの系統 シダレザクラ
↑ パターンB オオシマザクラ
おわかりいただけましたでしょうか?
今週末までは、まだいろんな品種のサクラがチラホラ
咲いています。
みなさんも、じっくり観察研究して、最後までサクラを
楽しんでみませんか?