終業、そして儚き期待

２００５年の新作映画ベスト１０もほぼ決定しました。
でもとある理由から公表は来週にします。
今日公表するのは来年２００６年の期待作トップ１０。
紛れもなく何の意味もないセレクション。
不毛は承知です。

１　『ミュンヘン』スティーブン・スピルバーグ
２　『ＬＯＦＴ』黒沢清
３　『The Fountain』ダーレン・アロノフスキー
４　『マイアミ・バイス』マイケル・マン
５　『Lady in the Water』Ｍ．ナイト・シャマラン
６　『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』青山真治
７　『マンダレイ』ラース・フォン・トリアー
８　『ブラック・ダリア』ブライアン・デ・パルマ
９　『ゾディアック』デヴィッド・フィンチャー
１０『マッチ・ポイント』ウディ・アレン

こんなこと。
来年一番期待しているのがスピルバーグの新作というのは、ひょっとして世間的にはカッコ悪いのだろうか？
だって『宇宙戦争』なんていうとんでもないものをいきなり撮っちゃう変人が撮ったテロ映画だもの。
期待するなってのが無理。
『ＬＯＦＴ』は黒沢清の長編が久々に観られるというだけで泣くほど嬉しい。
『The Fountain』は大穴であり、クソ映画の可能性も大だが敢えて。
マイケル・マンは『アリ』がもうちょっとで『コラテラル』がかなり良かった。
コリン・ファレル＆ジェイミー・フォックスという主演コンビも完璧で、自身最高更新の可能性もある。
フィンチャー、シャマラン、デ・パルマは当然入る。しかもそれぞれ企画がいい。
『マンダレイ』はラース・フォン・トリアーがブライス・ダラス・ハワードを撮った、というだけでいくらでも妄想が膨らむ。
『マッチ・ポイント』はウディ・アレン久々の傑作と評判がよく、キャストもいつもと趣きが違うので。
ホントはあんまり好きじゃない（けどその実力はどうしても否定できないので余計ムッとしてしまう）青山真治『エリ・エリ～』は、そろそろ何かが起こるんじゃないかという根拠のない期待がある。
そして何よりも、宮崎あおい。
来年は間違いなくあおいイヤーになるので（『ＮＡＮＡ』で種まきは済んだ）、その中で炸裂するとしたらこれしかなかろう、という目算。

この中で半分が傑作だったらかなりの的中率と思うものの、正直あんまり当たって欲しくないなあ。
もっと「なんじゃそりゃあ！」ってとこから思わぬ傑作がうねうねと出てきて欲しい。
ま、例年そうだから心配するだけバカか。

それではこれを読んでる極めて少数の皆さん、来年もたのもう。

業務報告
●２００５年度業務終了をお知らせします。