先月山梨考古博物館を訪れた際に、今まで見た事が無い人面紋が付いた土器を企画展示されていましたので、今回はそのご紹介です。
興味を惹いたのが山梨県立考古博物館で開催されていた企画展「人面・土偶装飾付土器の世界展」にて2011年上コブケ遺跡(山梨市南)にて発掘された人面装飾付き土器でした。
人面以外の全体の体部分が抽象的に表現されています。このような表現のものは、今まで見た事がありません。
縄文中期以降になると、土器の型が簡素化されそれに伴いリアルだった人面装飾も省略されていったとの事ですが…。(写真クリックして拡大)
正直簡素化するなら、中途半端のように思えます。(簡素化と抽象的な表現とは全く異なります。)
良く観察すると縁取りとかがしっかりと描かれていますので、これはこれで何かを表現しているのではないかと思うのですが…。
また、人面紋付土器と言えばかなりインパクトのある以下の土器でしょうか?
人体文様付有孔鍔付土器(紀元前3000〜2000年頃)鋳物師屋遺跡より出土(南アルプス市ふるさと伝承館蔵)
正直この土器を初見の際は、近年に造られたニセモノ?と思ってしまいました。このように、身体全体が描かれているものは、少なく三つ指であるのも気になるところです。
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