四国遍路(108箇所)の旅

お遍路(88+別格20)の準備計画と実際の歩き通し打ちの記録を、5月11日から(実行は6月3日スタート)記録しています。

「第二部 108寺歩き遍路の総括(29)」

2007年08月21日 | Weblog
「第二部 108寺歩き遍路の総括(29)」

■ 各寺間の実際の時間と道のりについて

『60番~64番までの推定方法』

前回と同じく、へんろみち保存協会編(39p)の四国遍路道基本コース歩行
距離表の平均所要を参考にすると、以降のコースは下記のようになる。

別11番~60番   12.5K 不明
60番~61番     9.6K 3時間
61番~62番     1.3K 25分
62番~63番     1.4K 25分
63番~64番     3.2K 55分
64番~65番    45.2K 13時間

前日、湯の里小町温泉しこくやに泊まり、早出をして遍路転がしの一つである
横峰寺を早朝に、まだ気温が上がらないうちに歩く事ができ、比較的順調に打
つことが出来た。

更に、星が峰に詣でて、小さな鉄の鳥居から運良くガスが晴れていて、石鎚山
を見ることが出来た。この時点でも、自分が翌日、石鎚山に登る事になろうと
は想像もしていなかった。「山開き」のい意味も全く知らなかったし、石鎚山
と弘法大師の縁も知らなかった私であるが、様々な出会いに、まことに不思議
なご縁で導いて頂いたと言っても過言ではないと思う。あり難い事である。

結果は、以下のようになった。

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困難度(【1~5】【5】が最難関)を個人的主観にて採点した
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別格11番~60番 約12.5K 3時間30分(延べ2日、直接の場合)
横峰寺への上り口は、幾つかあるのだろう。寺そのものより、山やハイキング
好きの地元の方などに愛されている山なのだろう。石鎚山も近いし、この付近
の登山愛好家には、この横峰への登りは格好の練習の道(山道)なのだろう。
私は、59番国分寺方向から国道11号線の入口から登ったが、ここは最後の
2キロのみが山道であり、残りは全て舗装道である。短い山道であったが、最
後の山道はしっかり整備されていて、藪掻きの心配はない。休憩ポイントは、
いくつかあり、11号線から約8キロの道のりの中、3キロ先に1つ屋根付き
小屋があり、また、最後の2キロ山道の手前にも屋根付き小屋がある。山道は、
その小屋から急斜面を上り、約2キロで標高300mから一気に標高745m
まで登る急斜面である。おおよそ1キロで200m近くの上りであるから、途
中幾つか急な坂があるが、そこを焦らず登れば道は非常に整備されているので
安心である。この山の中にも、ベンチが1箇所あった。横峰寺へは、この上り
道ではなく下りで「遍路転がし」があるのだろう。【3】

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西条ステーションホテルに連泊したため、本日ヘンロサーベイはお休みします。
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今日はこの辺で。

「第二部 108寺歩き遍路の総括(28)」

2007年08月20日 | Weblog
「第二部 108寺歩き遍路の総括(28)」

■ 各寺間の実際の時間と道のりについて

『59番~別格10&11番までの推定方法』

前回と同じく、へんろみち保存協会編(39p)の四国遍路道基本コース歩行
距離表の平均所要を参考にすると、以降のコースは下記のようになる。

59番~別10番  17.3K 不明
別10番~別11番  3.8K 不明
59番~60番   27.0K 10時間30分(2日間)

前日、ちょっとだけ自嘲し(笑)、少し時間を残して59番を打たずに手前の
宿(コスモスオサム)に泊まったので、この日は、朝一番と言っても、7時過
ぎ到着で59番国分寺を打ち、更に別格の2つの寺を打って、一気に横峰を踏
破するのは時間的にもかなり無理があると計算し、この日は、別格の2つの寺
の後、横峰寺の上り口に「出来るだけ近い宿」に泊まる事にして歩き始めた。

酔っ払い遍路同行のA氏は、国分寺まで同行したが、その日のうちに横峰寺を
打つために先に進んだが、私は、適宜休憩を取りながら、まずは、別格10番
興隆寺の標高275m程の山?までの18キロ弱の道のりを、体調に気をつけ
ながら歩くことにした。

天候は午前中曇りだったがとても蒸し暑く、午後には急な大雨に見舞われるこ
とになったり、横峰寺を翌日に控えて不安な一日でもあった。体の疲れは徐々
にピークに近づいていて、足の浮腫みが激しくなってきたのはこの頃だっただ
ろうか。

結果は、以下のようになった。

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困難度(【1~5】【5】が最難関)を個人的主観にて採点した
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59番~別格10番  17.3K 4時間10分
59番国分寺から60番横峰寺までは27キロとなるが、上り口の国道11号
線まで20キロ弱となり、この間に別格の2つの寺を打つため正味7~8キロ
の回り道をする感じだろうか。ただ、興隆寺手前2キロが、等高線に直角に登
る標高差200m程の上り道(舗装道)は強烈にきつい…と感じた。本当に、
真っ直ぐに登る急な上り道である。そして頂上まで登ったかな?と思ったら、
更に長い~辛い階段が待っていた。敷地も広く、荘厳で素晴らしい寺だが、少
しだけ手入れが行き届いていないような気がした。何となくであるが、これだ
けの敷地の寺にしては、整備している人が少ないのだろうかと。経済的な理由
なのだろう…また、納経所が分かり難い…本堂・大師堂にお参りの後、境内の
納経所には住職はほとんどいないらしく、階段を下りて、住居と兼用になって
いる場所のベルを押すと…風変わりというべきなのか…相当に変わった印象の
住職が納経をしてくれた。道は全てアスファルト道だが、13キロを過ぎた後
から徐々に上りになり、最後の急坂と階段が本当に厳しい。休憩ポイントは、
(4.5キロ地点)の道の駅今治湯ノ浦、その後、日切大師近くの橋の手前
(約10キロ地点)に屋根は無いがベンチがある。休憩は十分可能だろう。更
に、私は立ち寄らなかったが、(約12キロ地点)の吉岡郵便局の先「新町」
地区に、とても綺麗なお接待所があった。その先別格10番興隆寺の手前の
(15キロ地点)の徳田小学校の横に、バス停のベンチがありここでも休憩可
能。その後に急坂を登るので、是非ここで休憩をお勧めしたい。天候次第では
(特に暑さ)【4】近くになることもあるか。【3】

別格10番~別格11番  3.8K 55分
興隆寺から急坂を下り、約1キロ先を斜め右に進み、久妙寺方向から別格11
番生木地蔵に向う。アスファルト道歩きである。距離は短いが、下りの急な坂
で足を痛めぬようにゆっくりと降りることが慣用ではないかと考える。生木地
蔵は、向かって左手に大きな神社があり、神社の鳥居があるので、まさかここ
を生木地蔵だと間違えることは無いと思うが、結構間違える人が多いらしい…
【1.5】

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■28日目宿「ザヘンロ・サーベイ」
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西条ステーションホテル T22 F18 D22 S22 C¥5,480
西条市大町798駅前           0897-56-2000
番地の後に「駅前」という住所があるのだなぁ~と今にして思う。確かに駅前
だった。石鎚山を登ることになり、ロープウェイまでのバスも、西条駅から出
ているし、駅前のバス停までホテルから30歩も掛からない距離で便利だった。
部屋は少し狭いビジネスホテルであるが、清潔で、インターネットも常設無料
だし、洗濯機・乾燥機も同じフロアー(2F)にあったので、利用し易い形式
だと思う。無料の自転車を貸していただき、夕飯やお酒の買出しに、スーパー
やドラッグストアにも行けたし、朝食付の価格で考えると、歩き遍路には十分
であると考える。
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全ては、私の個人的判断です。
 総合(Total)は、「T」
 料理(Food)は、「F」
 内装(Decor)は、「D」
 サービス(Service)は、「S」  
 料金(Cost)は、平均的コストの「C」
評価は、
 0~9 お粗末~可
 10~15 可~良
 16~19 良~優
 20~25 優~秀
 26~30 秀~完璧
 NAは、評価できず(食事など無しの場合)Not Applicable
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今日はこの辺で。

「第二部 108寺歩き遍路の総括(番外・ザックについて)」

2007年08月19日 | Weblog
「第二部 108寺歩き遍路の総括(番外・ザックについて)」

■ ザックについて

私のザックはインターネットで、中古で7,000円買った40ℓの
ものである。たまたま、これは使い勝手が良かったと思う。

あまりザックについて真剣に調べなかったが、ザックも最近いろいろな
タイプのものがあるようで、同行した方のザックを、それとなく
観察して「こんなタイプもあるんだ」とか、いろいろ参考になったも
のも多くある。

1.容量について

心配性の私のような性格の御仁は、大きめを選択すべし。
但し、40ℓで十分である。

ちなみに「へんろみち保存協会編…解説編」には、30ℓ~40ℓが
適しているとの記載のみである。
そして、荷物は軽くしろと…あるのみである。

個人的には「大は小を兼ねる」が、
当初30ℓで良いと思ったが、
あれやこれやと詰め込んでみると
40ℓでも直ぐに一杯になる。

40ℓがベストのようなきがしてならない。
パソコンを担いで歩いている私にとってはだが…

2.形

最近のザックは、ポケットが分割されている等、様々な形があるようだ。

一番重要なのは、「背中の芯」の部分の軽量化と安定性だろうが、
次に重要なのは、腰のベルトの安定性だろうか。

胸のベルトは、腰ほど重要ではないにしても、当然必要だが、
腰のベルトの安定性は重要だろう。

いろいろ専門店等で実際に背負って試してみるのが良いだろう。

但し!私も、初心者遍路であるが、形について一言。

「形はシンプルなものが一番よろしい」
「筒状になっていて、余分なポケットで分割されていないもの」
「上部カバー部分に、別にポケット(普段、出し入れし易いもの)が
あるのはよろしい」

・雨対策をするためにも…
大型のゴミ袋(40ℓのザックなら70リットル位のビニール袋)を
入れて、その中に荷物を入れるため。細かく区分けされているものは
大方のゴミ袋などが入らない。
・細かくポケットが沢山あるのは、使い勝手が良さそうだが、意外に
使い難いと聞く事が多い。

「TUMI」と言うビジネスバッグをご存知だろうか?
ビニールのような「黒い」「布製」のビジネスバッグであるが、
90年代以降、NYで大ブレークして、
日本にも2000年前後以降からずいぶんポピュラーになった
ビジネスバッグである。

少し価格は高めであるが、耐久性に優れ、確か、
パラシュートの布と同じ布で作られているとか、
防弾チョッキの布と同じ材質だとか、
アーミーナイフを突き立てても切れない、破れないとか、
詳細は覚えていないが…

さて、私が言いたいのは、
このTUMIも最近いろいろなタイプのもの(形も色も)を
出しているが、

一番売れるのは、最もオーソドックスなタイプ(形)のものであるらしい。

私もいくつか保有しているが、
結局、一番オーソドックスなタイプのもの
「基本は、寸胴で、そこに大抵の物が入り、当然かなり大きなものも入り、
適当なポケットが、幾つか、必要最低限付いているだけ」
のものが一番だと思う。

ザックも、左右の腰の位置に、ペットボトルが入る網があり、
寸胴な作りで、大きなものでも、小さなものならガンガン入るタイプで
それ以外は、ヘッド部分に、頻繁に出し入れする物が入る場所があれば
十分ではないか。

あまり、機能的「そうに」作られた、分割されたタイプは
かえって使い勝手が悪いような気がする。

あくまで、個人的な見解です。

今日はこの辺で。

「第二部 108寺歩き遍路の総括(27)」

2007年08月18日 | Weblog
今日は関東地方は、この数週間の強烈な暑さは峠を越えたのか…30度弱と
いう気温である。30度でも涼しいと感じてしまう!ここ最近の異常な猛暑
であったが、本当に厳しい暑さが続いた。こんな暑さの中でも、歩き遍路に
挑戦している夏休みの若者や、様々な遍路の方も多いと思う。しかし…私に
はとても歩けるとは思えない…熱中症などに気をつけて欲しい。

さてこのまとめの原稿を書いている時、甲子園は、四国の最後の砦となった
今治西高校が26年ぶりに準々決勝に進出を決めた。四国で生まれ育った私
も、四国の伝統的に野球好きの風土もあって、野球少年だった。全国何処に
引っ越しても、やはり四国の高校を応援してしまう。良かった~!

「第二部 108寺歩き遍路の総括(27)」

■ 各寺間の実際の時間と道のりについて

『54番~60番までの推定方法』

前回と同じく、へんろみち保存協会編(39p)の四国遍路道基本コース歩行
距離表の平均所要を参考にすると、以降のコースは下記のようになる。

54番~55番  3.4K  1時間
55番~56番  3.0K 50分
56番~57番  3.1K 50分
57番~58番  2.4K 40分
58番~59番  6.1K 1時間45分
59番~別10番 17.3K 不明
別10番~別11番 3.8K 不明
59番~60番 27.0K 10時間30分(2日間)

53番円明寺の後、延べ2日を掛けて35キロ近い道のりを歩き、今治の54
番延命寺に到着した。2日目、北条からは、早朝出発し昼前には延命寺に到着
したが、当日の宿についてはまだ決めていなかった。選択肢は、(1)58番
仙遊寺の宿坊、(2)59番国分寺の手前にある大浴場のあるビジネスホテル、
(3)59番国分寺まで打てれば、その先約4キロには、今治湯ノ浦に7軒程
の宿もある。

しかしここで別格打ちとしては、59番国分寺の後、直ぐに横峰寺は打てず、
別格10番興隆寺、別格11番生木地蔵と、通常の88箇所巡りの道順から少
し外れて(遠回りして)歩かなければならないので、これを考慮に入れてこの
先の道のりと宿を慎重に検討しなければならない。

私は、まず、午後から横峰寺を打つ事についてこの数日の天候から見て不安な
感じを拭えなかった。午後は、天気が不安定な天候が続き、雷雨や突然の大雨
などに見舞われることも度々あり、このような天候で午後に「山」「遍路転が
し」を目指すよりも、早朝に登りたいと考えた。

携帯の有料サイトの「ピンポイント天気情報」等を参考に、翌日以降の日程を
頭の中でグルグル回しながら…

それに、前日59番国分寺を残して宿に泊まった事で、朝一番で国分寺を打ち、
その後更に別格の2つの寺を打ち、一気に横峰を上るのは時間的にも厳しい事
になった。また、興隆寺の地図上の標高275mが少し気になっていた。

結果は、以下のようになった。

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困難度(【1~5】【5】が最難関)を個人的主観にて採点した
===================================
54番~55番  3.4K 40分
山門とは別の出口を出て、高速道路の高架下を抜けて、大規模な墓地方向に歩
く。大谷霊園という墓地だろうか。少し小山になっており、ここを一旦上りそ
して下って、今治駅方向に向かい、一度線路を越えて南光坊に向う。全て舗装
道歩き。【1.5】

55番~56番  3.0K 50分
今治駅方向に進み、国道196号線と県道38号線の間の舗装道を今治西高方
面に、ほぼ真っ直ぐな道をひたすら進む。住宅街の抜け道のような道だろうか。
泰山寺に向かって、ほぼ平坦な歩きとなる。【1】

56番~57番  3.1K 45分
泰山寺から国道196号線を越え、蒼社川方向に進む。川沿いに進み、橋を渡
り、57番栄福寺に向う。最後にほんの…少しだけ(標高50m)登らされる。
【1】

57番~58番  2.4K 45分
泰山寺の山門を下り、生活道を歩き、その後犬塚池方向に遍路道を少しだけ歩
く。平坦な遍路道から、少しだけ上りがあり(標高90m程度まで)、その後
アスファルト道に一度合流して、最後は遍路道と山門からの急な階段を、標高
255mまで大汗1回という感じだろうか。最後の上りは本当に急だ。【2】

58番~59番  6.1K 1時間30分
標高255mの仙遊寺から一気に下り、その後は、平坦なアスファルト道を進
む。後半はほとんど平坦な道だが、何となく方向感が分からなくなる道だと感
じたが、それ程厳しい道のりではない。ただ、遍路小屋などの休憩場所は無い
ので、適宜コンビニなどで休むしかないだろうか。【1】

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■27日目宿「ザヘンロ・サーベイ」
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湯の里小町温泉しこくや T18 F16 D19 S18 C¥7,500
西条市小松町明穂甲47           0898-76-3388
59番国分寺を抜けると、いよいよ60番横峰寺への上りが控えている。この
手前には、国分寺から5キロ付近の湯ノ浦地区に7軒ほど宿があり、そして日
切大師付近に2軒、横峰寺の上り手前に1軒と、国道11号線にこの温泉宿が
ある。この宿は大型バスなどの遍路ツアー客の団体なども泊まる宿なのだろう
か…近所の人は「りんりんハウス」と呼んでいたか…?大きな温泉浴場があり、
夕食はセットにしてレストランで頂いたが、まぁ~普通かな?と。素泊りにし
て、コンビニで買っても良かった程度だったか…夕食のみでこの価格は、歩き
遍路には少し高いかなと…洋室を選択したが、清潔なビジネスホテルという作
りであるが、これでインターネット常設でもあれば何とか納得がいく…のだが、
団体のお婆さん達にはインターネットなど不要なのであろう…価格が割高であ
ることを考慮して、少し辛めの点数か…
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全ては、私の個人的判断です。
 総合(Total)は、「T」
 料理(Food)は、「F」
 内装(Decor)は、「D」
 サービス(Service)は、「S」  
 料金(Cost)は、平均的コストの「C」
評価は、
 0~9 お粗末~可
 10~15 可~良
 16~19 良~優
 20~25 優~秀
 26~30 秀~完璧
 NAは、評価できず(食事など無しの場合)Not Applicable
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今日はこの辺で。

「第二部 108寺歩き遍路の総括(26)」

2007年08月17日 | Weblog
「第二部 108寺歩き遍路の総括(26)」

■ 各寺間の実際の時間と道のりについて

『53番~60番までの推定方法』

前回と同じく、へんろみち保存協会編(39p)の四国遍路道基本コース歩行
距離表の平均所要を参考にすると、以降のコースは下記のようになる。

53番~54番 34.4K 10時間
54番~55番  3.4K  1時間
55番~56番  3.0K 50分
56番~57番  3.1K 50分
57番~58番  2.4K 40分
58番~59番  6.1K 1時間45分
59番~60番 27.0K 10時間30分(2日間)

前日は、出会った酔っ払い遍路A氏と私にとっては「休足日」としたので、北
条水軍で、人生で初めてのユースホステルの経験と、近所の日帰り入浴を堪能
した。さらに、美味しい夕食とお酒を十分に堪能して、かなり酔っ払って、早
めに寝てしまったぁ~!

翌朝は、休足日は昨日の1日だけとして、気合を入れて、酔っ払いA氏を残し、
宿の朝食は断り4時起床、そして5時には出発した。ブログの読者の方が鎌大
師近くでお待ち頂いていたとは終ぞ知らず…早朝に出発した。さすがにノート
PCを担いでいるとはいえ常時接続とは言えず、鎌大師の方にはお目にかから
ずに一人早朝の北条を歩いて今治に向った。

結果は、以下のようになった。

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困難度(【1~5】【5】が最難関)を個人的主観にて採点した
===================================
53番~54番  34.4K 9時間30分(延べ2日間)
標準時間(並足)で10時間の道のりだが、同行した酔っ払い遍路A氏と、途
中、クルクル寿司?!で生ビールを飲んだりとゆっくり前半を過ごしながら歩
いたので結局10時間近く掛かってしまったらしい…まず北条までは、淡々と
国道歩きとなる。その後、国道196号線から鎌大師方向に小さな山越え(標
高80m程度)となるが、ここが以外に急坂であった。ただ、国道を海岸線に
歩くと30分~1時間以上遠回りになるらしいので、ここは峠越えを選択する
のが良いのだろう。道はアスファルト道で、峠を越えて急坂で降りる時も、疲
れている時は結構厳しいかも知れない。その後は、海岸線沿いに国道196号
線に戻り、コンビニなどを休憩ポイントとして歩く。遍照院(20.3K地点)
のところにベンチがある。その先は、(25K地点)の太陽石油精製所前のバ
ス停に屋根付きベンチがある。ここ以外には(29K地点)に星の浦海浜公園
がある以外は休憩箇所は無いだろうか。高低差はさほど無いが、海岸線を見な
がら歩くので、多少気休めにはなるだろうか…今治市に入ると、短い寺間が続
くので、もう一頑張りである。距離は長いが平坦な歩きなので…【2】
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■26日目宿「ザヘンロ・サーベイ」
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ホテルコスモスオサム  T20 F19 D20 S20 C¥5,600
今治市中寺239-1            0898-33-0909
遍路には有名なビジネスホテルの一つであろう。歩き遍路にとって、好評な理
由は、この宿に「大浴場」が設置されている事が理由の一つであろうが、私に
とっては、その他に「インターネットLAN無料」が部屋に常設されている事
も重要であった。さて…その「大浴場」は、近隣の「その筋」の方もお入りに
なっているようで…ちょっと興醒めであったが、ホテル自体はまずまずであろ
う。夜の食事は同行した酔っ払い遍路の方と、フロント横のレストランでご一
緒したのだが、料金的にも居酒屋風でまずまずかなと。朝食も、セットにして
頂いたが、総合的には、この価格で十分な清潔さとサービスだと判断できる。
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全ては、私の個人的判断です。
 総合(Total)は、「T」
 料理(Food)は、「F」
 内装(Decor)は、「D」
 サービス(Service)は、「S」  
 料金(Cost)は、平均的コストの「C」
評価は、
 0~9 お粗末~可
 10~15 可~良
 16~19 良~優
 20~25 優~秀
 26~30 秀~完璧
 NAは、評価できず(食事など無しの場合)Not Applicable
===================================

今日はこの辺で。

「第二部 108寺歩き遍路の総括(25)」

2007年08月16日 | Weblog
「第二部 108寺歩き遍路の総括(25)」

■ 各寺間の実際の時間と道のりについて

『51番~54番までの推定方法』

前回と同じく、へんろみち保存協会編(39p)の四国遍路道基本コース歩行
距離表の平均所要を参考にすると、以降のコースは下記のようになる。

51番~52番 10.7K 3時間10分
52番~53番  2.6K 45分
53番~54番 34.4K 10時間

有名な道後温泉に日帰り入浴をし、ホテルの直ぐ近くの歓楽街を横目に…部屋
で体を休めながら、ブログを書いたり、翌日以降の日程を確認して休んだ。こ
の数日の強行軍に体が「癒し」を求めていたのか、厳しい暑さでバテていたの
だろうか、翌日は珍しく8時近くまでホテルで過ごして出発した。

そんな風にこの日のスタートは少し遅れたので、当日に54番までは時間的に
無理ということになり、52番太山寺と53番円明寺を打ち、この日の宿は、
53番の先約10キロの北条近辺の宿か、それとも、更に約5キロ先の浅海の
宿辺りだろうとの心積もりをしての歩きとなった。

前日の夕方、51番石手寺からホテルまでは2キロ程度の道のりを約30分で
到着した。遍路地図の指示から大きく外れていないので、ここからは9キロ弱
で52番太山寺、まぁ~2時間だろうと判断して歩き出した。

道に迷って53番を先に打つことになったが、楽しい出会いもあった。優しい
お接待も受けることが出来たし、酔っ払い遍路同行者にも出会え、とても素敵
な一日となった。

結果は、以下のようになった。

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困難度(【1~5】【5】が最難関)を個人的主観にて採点した
===================================
51番~53番  10.7K 2時間15分
本来は当然に52番太山寺に向うのだが…何故か、道を間違えてしまったらし
い。53番円明寺の納経所の奥さんも「良く間違えてしまう方がいるんです」
と話していたが、52番太山寺までの打戻りとなっても、実際は大きく距離を
ロスする道でもないだろうか。むしろ、もし私のように円明寺の納経所に荷物
を置かせて頂き、空身で打ち戻るのなら、太山寺の急坂を空身で登る方が遥か
に楽だと感じた。本来、52番までの道のりは、道後温泉街を抜けて地図では
(甲)(乙)(丙)と3つが記されていたが、どれを進んでも距離に大きな差
は無い。私は(乙)を進んだつもりが、途中(甲)よりも更に(東)にズレて
しまったようで、西方にある52番太山寺からはどんどん離れていったようで
ある。51番から、約6キロ近辺の農業用池が幾つかある場所で、遍路案内が
ほとんどなくなる場所で方向感覚がおかしくなったのだろうか。松山市街地を
抜けるまでは、コンビニ等以外は休憩場所はなく、その後も遍路小屋等は無い。
平坦なアスファルト道であるが、少し方向が歩き難いか…【2】

53番~52番  2.6K 30分(片道)
往復1時間だろう。道は一本道で「一切曲がるところが無い!」。注意点は、
52番太山寺の急坂であろう。山門をくぐった所に「駐車場まで100m、
納経所まで150m、本堂まで350m」と書いてあり、最後は本当に急坂に
なっている。重たい荷物を持って登るとなると「大汗一回」だろうと感じた程
である。山門まではアスファルト道で大きな問題は無い。【1.5】

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■25日目宿「ザヘンロ・サーベイ」
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ユースホステル北条水軍 T21 F23 D18 S21 C¥4,200
松山市北条辻1527             089-992-4150
人生初めてユースホステルに泊まった。遍路に出る前にユースの会員になって
いたので、その価格である。ビジターだと(+600円)だとのこと。港町に
ある一軒屋の民家の2階が宿泊場所で、1階の食堂で手作りのボリューム満点
の食事を頂ける。お風呂は宿にも付いているが、歩いて10分程の距離に、比
較的新しい(恐らく築2~3年)入浴施設(名前は忘れた…)があり、500
円程で、広い露天風呂と大きな施設でゆっくり出来、大変お勧めである。ここ
は宿泊可能なので(多分2500円程度プラスすれば可能かなと…)、食事を
手前のコンビニなどで済ませれば、ここに宿泊して何度かお風呂に入りながら
過ごすのも良いかなとも考えた程である。が…初めてのユースホステルも悪く
ないと思った。宿の主人は遍路情報には「通」で、様々な情報をまとめて簡易
新聞的なものまで発行している有名な人であった。歩き遍路の様々な「ネタ」
は結構面白いと思う。金額とのバランスで考えると、十分ビジター料金でも良
い宿であろう。小さな一軒家という感じであるが、比較的清潔だった。
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全ては、私の個人的判断です。
 総合(Total)は、「T」
 料理(Food)は、「F」
 内装(Decor)は、「D」
 サービス(Service)は、「S」  
 料金(Cost)は、平均的コストの「C」
評価は、
 0~9 お粗末~可
 10~15 可~良
 16~19 良~優
 20~25 優~秀
 26~30 秀~完璧
 NAは、評価できず(食事など無しの場合)Not Applicable
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今日はこの辺で。

「第二部 108寺歩き遍路の総括(24)」

2007年08月11日 | Weblog
【掲示】 8月12日(日)~15日(水)までお盆休みと致します。(店主)
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「第二部 108寺歩き遍路の総括(24)」

■ 各寺間の実際の時間と道のりについて

『46番~51番までの推定方法』

前回と同じく、へんろみち保存協会編(39p)の四国遍路道基本コース歩行
距離表の平均所要を参考にすると、以降のコースは下記のようになる。

46番~47番  0.9K 15分
(47番~別9番  1.0K 不明)
47番~48番  4.4K 1時間17分
48番~49番  3.1K 50分
49番~50番  1.7K 30分
50番~51番  2.8K 45分
51番~52番 10.7K 3時間10分
52番~53番  2.6K 45分
53番~54番 34.4K 10時間

もう気分は完全に道後温泉になってしまった。三坂峠は、手前の休憩小屋から
野宿派の若者と同行して話しながら歩いたので、下りの優しい遍路道(山道)
でもあり、とても楽に歩けた。後は、短い寺間を抜けて、今日の宿の予約だけ
忘れずにするだけである。また、別格9番文珠院を飛ばさないように!だけで
あった。

結果は、以下のようになった。

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困難度(【1~5】【5】が最難関)を個人的主観にて採点した
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46番~47番  0.9K 20分
46番浄瑠璃寺から47番八坂寺の間は、特に留意すべき点は無い。1キロ弱
の生活道(舗装道)を淡々と歩くのみである。平坦なアスファルト道。【1】

47番~別9番  1.0K 15分
八坂寺を出て、県道194号線に出るまでは生活道(舗装道)を進む。県道に
出たら直ぐに道沿いに文珠院がある。平坦なアスファルト道。【1】

別9番~48番  3.4K 1時間
文珠院を出て県道40号線に進み、その後、重信川を渡る久谷大橋を渡り、松
山自動車道を越えると、48番西林寺に到達する。平坦なアスファルト道。
【1】

48番~49番  3.1K 35分
旧道を進み浄土寺に向う。小野川を越え、国道11号線を渡り、アスファルト
道を淡々と進む。【1】

49番~50番  1.7K 25分
県道40号線から、最後に市街地を旧道に入り墓地の間を抜けて行く。生活道
であるため舗装されていて問題ない。最後にほんの少しだけ登る(標高80m)
【1.5】

50番~51番  2.8K 35分
市街地の生活道を抜けて、県道40号線に出て一本道である。【1】

【総括】
この区間は、時間にもよるが、46番浄瑠璃寺周辺に3軒程宿があり、その後
は、49番浄土寺周辺に同じく3軒の宿がある。51番石手寺を抜けると、約
1キロ進むともうそこは道後温泉の匂いがするのだ。寺間も短く、休憩は寺で
取れるので、慌てずに足の具合と相談しながら、ゆっくり歩けば良いだろう。

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■24日目宿「ザヘンロ・サーベイ」
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BHさくら     T20 FNA D20 S20 C¥3,980
松山市道後多幸町3-16         089-932-4438
正直な感想だが、昔は…きっと「ラブホテル」だったのだろう…と感じた!風
呂は広いし、なにやら…そんな雰囲気の宿である。昼間はそれ程気が付かない
が、夜に外を歩くとここは完全な歓楽街である。道後の温泉街なのだ。価格も
リーズナブルだし、道後温泉まで歩いて3分程度である。近くには、コンビニ
もスーパーもあるし、食事をするところも沢山ある。
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全ては、私の個人的判断です。
 総合(Total)は、「T」
 料理(Food)は、「F」
 内装(Decor)は、「D」
 サービス(Service)は、「S」  
 料金(Cost)は、平均的コストの「C」
評価は、
 0~9 お粗末~可
 10~15 可~良
 16~19 良~優
 20~25 優~秀
 26~30 秀~完璧
 NAは、評価できず(食事など無しの場合)Not Applicable
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今日はこの辺で。

「第二部 108寺歩き遍路の総括(23)」

2007年08月10日 | Weblog
「第二部 108寺歩き遍路の総括(23)」

■ 各寺間の実際の時間と道のりについて

『44番~46番までの推定方法』

前回と同じく、へんろみち保存協会編(39p)の四国遍路道基本コース歩行
距離表の平均所要を参考にすると、以降のコースは下記のようになる。

44番~46番 20.6K 5時間40分
46番~47番  0.9K 15分
(47番~別9番  1.0K 不明)
47番~48番  4.4K 1時間17分
48番~49番  3.1K 50分
49番~50番  1.7K 30分
50番~51番  2.8K 45分
51番~52番 10.7K 3時間10分
52番~53番  2.6K 45分
53番~54番 34.4K 10時間

前日は未明から歩き、44番大宝寺と45番岩屋寺を片付けて、宿のガーデン
タイムの夕食時に飲み過ぎて、ベッドに倒れこむように寝てしまった。支度を
済ませて宿を6時過ぎに出発したら、外はまさに!「高原」の朝だった。四国
にも軽井沢や菅平のような高原の雰囲気を持つ町があるのだと、何故か感心し
ながらの、爽やかな朝の歩きになった。

いよいよ、道後温泉に向かっての歩きとなる。今日は、頑張って51番石手寺
まで進み、その後、道後温泉に入ろう!と決めて、それを楽しみに歩いた。

今日のポイントは、難所と言われる三坂峠が少し心配ではあったが、46番浄
瑠璃寺を越えれば、短い寺間が続くので、47番八坂寺の後、別格9番文珠院
も道沿いにあるので、さほど心配ないと踏んでスタートした。

結果は、以下のようになった。

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困難度(【1~5】【5】が最難関)を個人的主観にて採点した
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44番~46番 約20.6K  4時間15分
44番大宝寺近くのガーデンタイム(宿)からの道のりである。国道33号線
をダラダラと約5キロ程上りながら進む。その後、三坂峠から遍路道に入り、
網掛石を過ぎて46番浄瑠璃寺に向う道である。国道歩きの留意点は特に無い
が、久万高原(標高約500m)から標高700m程度の三坂峠に向かって、
徐々に登るアスファルト道である。少し道が狭いところがあるが、ほとんどは
歩道があるので淡々と進むのみであろう。三坂峠に休憩小屋とトイレがあり、
ここで休憩可能。久万高原にコンビニがあるが、その後はコンビニは無いので、
食料や水などは久万高原で調達が必要だろう。三坂峠越えの遍路道は、緩やか
に3キロ程続く下りの古道であるが、順打ちであれば、さほど厳しい道のりで
はないと思う。その後、狭い生活道(舗装道)を経て、46番浄瑠璃寺に向う。
最後の遍路道の終盤に、休憩小屋がある。【2.5】

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■23日目宿「ザヘンロ・サーベイ」
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ガーデンタイム   T19 F18 D18 S20 C¥5,500
上浮穴郡久万高原町久万1471      0892-21-0005
歩き遍路の宿としては「ガーデンタイム」という不思議な名前に引かれて予約
したのだが、恐らく、主にシーズン中は、この久万高原の名物「高原ラクビー
合宿」用の宿なのだろうか。ビジネスホテルのようなのだが、食事は、1Fの
レストランでアットホームな感じで、食事ももちろん美味しいし、設備はまず
まず。朝食は早朝出発を予定して、この価格は夕食のみの価格である。
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全ては、私の個人的判断です。
 総合(Total)は、「T」
 料理(Food)は、「F」
 内装(Decor)は、「D」
 サービス(Service)は、「S」  
 料金(Cost)は、平均的コストの「C」
評価は、
 0~9 お粗末~可
 10~15 可~良
 16~19 良~優
 20~25 優~秀
 26~30 秀~完璧
 NAは、評価できず(食事など無しの場合)Not Applicable
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今日はこの辺で。

「第二部 108寺歩き遍路の総括(22)」

2007年08月09日 | Weblog
「第二部 108寺歩き遍路の総括(22)」

■ 各寺間の実際の時間と道のりについて

『44番~45番までの推定方法』

前回と同じく、へんろみち保存協会編(39p)の四国遍路道基本コース歩行
距離表の平均所要を参考にすると、以降のコースは下記のようになる。

44番~45番  8.4K 4時間
45番~46番 29.0K 9時間40分

内子町小田の宿を未明に出発して、9時半前にはガーデンタイムに到着した。

朝っぱらから18キロも歩いていたが、ホテル(ロッジ?)のような不思議な
宿に荷物を預けて、44番大宝寺に向った。大宝寺は宿から2キロ足らずで直
ぐに到着したが、最後の上りが以外にきつかったが、空身の楽さが幸いして、
無事お参りをして、そして納経を済ませてここで大休止とした。

さて、ここからが、今日の山場である。45番岩屋寺へは片道8.4K程度、
往復で17Kというところだが、久万高原町にある大宝寺からは、ちょっとし
た山越えがあり、さらに、有名な八丁坂を越えて岩屋寺に向うのだ。

地図の高低差を確認すると以外に大変かも知れないと…まあ、先人のHPなど
でチェックすると、標準時間は4時間とあるが、9キロ弱で4時間もあるまい
と…恐らく実際は、片道3時間弱だろうと高をくくった…しかし、朝から既に
20キロ近く歩いて、これから山越えを往復するのだ。休憩を含め、往復7時
間なら、夕方までに戻れるだろう~と、そして出発した。

結果は、以下のようになった。

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困難度(【1~5】【5】が最難関)を個人的主観にて採点した
===================================
44番~45番 約8.4K  2時間15分
44番大宝寺から45番岩屋寺への道のりは、標高560mの大宝寺から、直
ぐ裏の山(標高715m)を越えなければならない。納経所のおばさんが、歩
きなら直ぐ裏の道を登っていくのだと教えてくれたが、私は気持ちが萎えてい
て、一旦駐車場近くの参道まで戻り、県道12号からちょっとだけ遍路道を歩
いて「新御堂トンネル」を抜けてしまった。根性無しである…この短い遍路道
は少し気持ちの休まる道だったが、その後の県道歩きがダラダラとアスファル
ト道を下るので、結構辛かった。民宿和佐路の先、久万高原ふるさと旅行村の
入口に休憩小屋があり、この約1キロ先から遍路道に入る。静かな優しい遍路
道を歩くと、右に有名な「八丁坂」があり、この500m程度の山道が、強烈
に厳しい坂だった。何度も滑りそうになりながら必死で登り、その後更にもう
一山越えて岩屋寺の裏門(実はここが正式な仁王門)に到着する。この最後の
遍路道もかなりの「藪掻き」道だ。食事の時に宿で地元の人に聞いたら、この
八丁坂は、毎年1名程度は崖から落ちて…救急隊が出動するのだそうだ…そん
なこと、登る前に教えてくれ!って感じだった。帰りは、そんな事は一切聞い
ていないのだが…私は自らの「危険回避の感覚」からか、県道を歩きを選択す
ることになったが…厳しいアスファルト道の下りと、八丁坂の上り、さらに続
く遍路道の藪描きに大汗2回という感じだったので…【3】

45番~44番 約8.4K  2時間30分
帰りは、藪掻きと八丁坂の下りに危険を感じて、大師堂の仁王門を戻らずに、
バス遍路や自動車遍路が登ってくる急な参道を10分ほど下って、県道歩きで
戻ってみた。有名な国民宿舎古岩屋荘の前を通り、県道沿いにも、この辺りの
名跡らし場所が感じ取れる地区であった。小さな川沿いにも自然が溢れる場所
である。ダラダラと5キロ以上登る県道であるが、空身であったのでさほど厳
しさは感じなかったが、それでも最後の「新御堂トンネル」手前の坂は、かな
り急である。ここを越えると久万高原町に入り、44番大宝寺は直ぐである。
帰りの道はトンネルの先の短い遍路道以外は全て県道歩きとなった。県道歩き
の方が、疲労感は多少少ないか…【2.5】

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■22日目宿「ザヘンロ・サーベイ」
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若竹旅館       T19 F16 D16 S23 C¥6,500
喜多郡内子町本川1986          0892-52-2057
小さな内子町小田には、何故か…宿が4軒もある。しかし、この先約18キロ
大宝寺周辺までは一切宿は無い。この長距離区間の最後の宿がある地区である。
普通の民家の2階を宿にして、おばさん(80歳=本人が「おばさん」と自分
でそう呼んでいた!)が一人で切り盛りできる人数しか泊めないという方式な
のだろう。設備はかなり古いが、とても優しいおばさんで、洗濯・乾燥も無料、
且つ、おばさんが洗濯まで全てやってくれた。早朝未明に出発する私に「朝食
は何時でも良いですよ」と3時半には起きて、4時過ぎに用意してくれたのに
は、もう~!感謝する以外ない!と考える。設備の古さなど関係ない。清潔な
宿で、このサービスなら問題ない。夏休みに、「田舎のお婆ちゃん家」に遊び
に行ったという錯覚すら覚えてしまう…そんな気持ちの休まる宿である。
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全ては、私の個人的判断です。
 総合(Total)は、「T」
 料理(Food)は、「F」
 内装(Decor)は、「D」
 サービス(Service)は、「S」  
 料金(Cost)は、平均的コストの「C」
評価は、
 0~9 お粗末~可
 10~15 可~良
 16~19 良~優
 20~25 優~秀
 26~30 秀~完璧
 NAは、評価できず(食事など無しの場合)Not Applicable
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今日はこの辺で。

「第二部 108寺歩き遍路の総括(21)」

2007年08月08日 | Weblog
「第二部 108寺歩き遍路の総括(21)」

■ 各寺間の実際の時間と道のりについて

『別格8番~44番までの推定方法』

前回と同じく、へんろみち保存協会編(39p)の四国遍路道基本コース歩行
距離表の平均所要を参考にすると、以降のコースは下記のようになる。

別8番~44番  約47K (国道歩きのため少し長くなる)不明
44番~45番  8.4K 4時間
45番~46番 29.0K 9時間40分

別8十夜ヶ橋の500m手前のオオズプラザホテルからの出発であったが、別
格打ちの場合、別7金山出石寺への道順は、大洲市内からの打戻りが主流であ
ろうから、一般的には大洲市内に宿泊するケースが多いのだろう。

大洲からの道のりは、私はこの日の宿泊を、当日歩きながら検討し、昼前に、
この日は約30キロ先の内子町小田の若竹旅館にすることにした。つまり、鶸
田峠(ひわた)越えの選択は無くなった。これで農祖峠(のうその)を選択す
るか、あるいは、落合方面を経由して国道380号から国道33号線に抜ける
かのいずれかの選択肢が残った。

私の頭の中で、内子町小田に宿を選択した理由は、ただ一つ。ここが、翌日に
44番大宝寺と45番岩屋寺の2つを一日で打つために「ギリギリの距離」な
のだろうと…もちろん、距離的には翌日大宝寺を打って、岩屋寺を打ち戻って
も、約40キロの道のりであり、50キロ近い道のりを何度か強行した実績も
あったが、金山出石寺を打ったばかりで、それ程気持ちの余裕もなかった。

結果は、以下のようになった。

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困難度(【1~5】【5】が最難関)を個人的主観にて採点した
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別8番~44番 約47K  13時間(延べ2日間)
(1)大洲から(別8十夜ヶ橋)内子町までの1日目と、(2)内子町小田の
宿から44番大宝寺までの2日目の午前中に分けて説明する。

(1)大洲から内子町小田 大洲が(23キロ地点)、そして、内子町小田が
(51キロ地点)であるため、この区間の距離は約28キロである。十夜ヶ橋
を打ち、平坦な国道歩きと旧道歩き(舗装道)の後、(27.5K地点)に
神南堂休憩所がありとても立派な休憩小屋である。その後、内子の手前で旧道
(遍路道)に入るところがあり、ここは山道ではないが、自然道の古道が少し
だけある。特に歩き難い道ではないが、この遍路道を抜けた後、野球場のある
公園に出るが、私はここで少し道に迷ってしまった。案内表示が少なく、少し
注意が必要だと感じた。内子町は、白壁の屋敷の風情の残る趣のある町である
が、この内子市街を抜けて、国道56号から国道379号に分岐するところに
「道の駅内子フレッシュパークからり」がある。広い施設で、ここでも休憩が
可能(33.9キロ地点)である。この内子町を抜けると、宿の選択は限られ
てくる。道自体はさほど厳しい道はなく、ほとんどがアスファルト道歩きとな
るが、長距離の区間であるため、(a)鶸田峠越え、(b)農祖峠越え、それ
とも(c)落合経由で国道歩きを選択するのかにもよるが、ある程度、その先
の歩く行程を判断しての宿選びが必須であろう。(38キロ地点)のお遍路無
料宿、(44キロ地点)の千人宿大師堂は、おそらく善根宿的な宿であろうが、
普通の宿付き遍路には厳しい環境の宿であると思われる。(45キロ地点)の
民宿来楽苦と、突合分岐の徳岡旅館(さかえや旅館)の先には、(b)(c)
のルート選択をして、内子町小田地区の4軒の旅館以外には、44番大宝寺ま
で約17キロの区間、全く宿は無い。全体としては、高低差はほとんどなく、
内子町を越えても小田川沿いの平坦な国道歩きとなるので、ここに記した以外
にも休憩箇所は2箇所程あり、歩き易い道であろう。宿の選択を間違えなけれ
ば、さほど苦しい道では無いと思われる。【2】

(2)内子町小田から大宝寺 私は(c)落合経由で国道歩きを選択したのだ
が、この道は1ヵ所だけ旧道歩きがある。(56キロ地点)の三島神社の先に
国道を歩くと1時間近く掛かるクネクネ道を、ショートカットして、20分程
度で一気に上る急坂の山道がある。標高で約150m程上る、約500m程度
の山道であるが、ここは頑張って上りたい。大汗一回だろうが、最初の急坂は
かなり厳しい坂である。この先に、新真弓トンネルの手前に休憩小屋がある。
また、農祖峠の入口の少し先の(63キロ地点)にも父二峰にもガソリンスタ
ンドの隣に、トイレも併設されている休憩小屋がある。ここから先は、落合分
岐を左折し、国道33号線に入ると、久万高原に入り消防署の前のバス停以外
は休憩可能ポイントが無いだろう。落合分岐から、ダラダラと上り坂になるが、
さほど厳しい上りではない。ただ、この区間、約5キロ程、歩道がないため、
交通量もかなりあるので、往来する車には注意が必要だろう。私のように、国
道歩きを選択すれば、休憩ポイントも幾つか適所にあり、距離の長さだけ考慮
すれば良いと思う。【3】

全体としては、後半少し上りに掛かること、また宿の選択は前半がポイントと
なるため、後半はいずれにせよ長距離区間となるので…【2.5】

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■21日目宿「ザヘンロ・サーベイ」
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オオズプラザホテル  T21 F15 D20 S21 C¥7,000
大洲市東大洲1341           0893-25-1100
大洲の中では一番良いホテルなのだろう。インターネットのLANは部屋に常
設だし、部屋は清潔で、ビジネスホテルとしては全く問題ない。料金は、朝食
付きの値段であるが、翌朝、十夜ヶ橋の納経時間の関係で、サービスとして頂
いたが、トーストとコーヒー、ジュースなどの簡単な朝食サービスである。ま
さに「サービス」であり、これが料金に入っているとは思ってはいけない。素
泊りの料金として考えた方が良いだろう。コインランドリーは、施設内には無
く、隣のローソンの隣…に(ほぼ同じ敷地内であるが)コインランドリーがあ
るのでこれを利用した。1Fのレストランで、夕食に、カツカレーと生ビール
を頼んだが、これはまずまずであった。当然別料金である。全体としては、歩
き遍路には少し贅沢な値段であろうか。設備、清潔さ、サービスは問題ない。
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全ては、私の個人的判断です。
 総合(Total)は、「T」
 料理(Food)は、「F」
 内装(Decor)は、「D」
 サービス(Service)は、「S」  
 料金(Cost)は、平均的コストの「C」
評価は、
 0~9 お粗末~可
 10~15 可~良
 16~19 良~優
 20~25 優~秀
 26~30 秀~完璧
 NAは、評価できず(食事など無しの場合)Not Applicable
===================================

今日はこの辺で。