四国遍路(108箇所)の旅

お遍路(88+別格20)の準備計画と実際の歩き通し打ちの記録を、5月11日から(実行は6月3日スタート)記録しています。

「第二部 108寺歩き遍路の総括(番外・足の治療について)」

2007年08月26日 | Weblog
「第二部 108寺歩き遍路の総括(番外・足の治療について)」

■ 治療について

歩き遍路を終えてから既に1ヵ月半経過した。足の浮腫みはさすがにほとん
ど取れたが、まだ少しだけだが、足の先に違和感が残る。日常生活に全く支
障は無いが、しかし、これだけの時間が経過しても、多少違和感が残ってい
るというのは、それだけ過酷だったのだろう。まあ~若い時であれば、これ
も少しは違うのであろうが、さすがに「若そうに…」は見えるのだが、実年
齢が47歳というのは、あちこちにガタが来ているのも事実であろうか…

さて、足の浮腫みもそうであるが、劇的な幕切れで終わった今年の高校野球
甲子園を見ていて思うことがある。

我々の年代は、野球少年だった頃、当時は「肩は絶対に冷やしてはならない」
という「誤った鉄則?」があった。

小学生なのに、夏休みは全く1日も練習は休み無く、そして、練習中は水分
は一切取らないし(禁止!)、根性だけで練習させる風土が残っていた。今
こんな事をやったらPTAが出てきて大変な事になるだろうが、そんな風潮
は全く無かった。

それに…楽しい夏休みなのに、投手であった私は、一切!夏休み中学校で開
放された「プール」に入る事を許してもらえなかった…信じられない事だ…
でも事実だった。まあ、強豪チームであったが、それにしても…たかが小学
生のチームである…

また、近頃は「アイシング」と言う方法が取り入れられ、肩だけではないが、
例えば投球を終えた投手は、中に氷を入れた特殊なビニールバンドのような
ものを肩や肘にマジックテープで巻きつけて、15分程度冷やすことが一般
的になっている。プロや甲子園に出てくる高校球児クラスだけでなく、今や、
中学野球や少年野球までもが、当たり前のように行っている。

詳しい運動生理学のようなものは分からないが、原理的には、関節を繰り返
し動かし、負荷を掛けて「熱を持った」肉体を、一度短時間冷却するという
合理的な方法などであろう。アメリカやドイツ等、運動生理学に関して先進
国は日本に比べて10年以上前からこうした方法が取り入れられていたのだ
ろう。

今は、テレビCMで、女子プロゴルファーの宮里愛が、「乳酸がたまって、
あつくなった筋肉を冷やすには!エアーサロンパス!」って宣伝しているが、
まあこんな原理なのだろう。

今にして思うと当たり前なのだが、我々が小さな頃…というより、大学生に
なった頃まで(25年ほど前まで)は、まだアイシングという、こんなに単
純で、合理的な方法は知られていなかった。捻挫したら冷やす…この程度の
知識はあったのだが…

それに、小学生でカーブもシュートも投げ続け、連投も、ダブルヘッター
(1日2試合)の登板も当たり前の時代であった。肩は疲労し、肘は軟骨が
出来て、中学に入る頃は、既に投手としての寿命は終わっていた…(まあ、
プロに行く程の実力はそもそも無かったから関係ないが…)

100球前後で必ず交替する。先発、中継ぎ、ストッパーと分業が定着して
契約書にも詳細を明記するという大リーグではないが、過酷さが続くのも、
どこかでコントロールしなければならない事も事実なのだろう。

歩き遍路の話に戻ると、一日10時間以上も重い荷物を背負って、歩き続け、
それが何日も続くと、何かしらの治療を行いながら歩く事が必要だと感じる。

単純には、(1)一日の歩きを終えたら、湯船に水を張って15分~30程
度のアイシングをする。冷やす事がまず重要なような気がする。氷を入れた
水なら15分程度が限界だと思うが、常温の水程度であれば、30分程度の
時間浸しておいても良いとも思う。

さらに、(2)重力の法則で、血が足元(下)に下がって、ただでさえ心臓
に循環しずらいのであるから、血が下に行っているのを心臓に戻してやるた
めに、足元を高くして、少しでも血が順調に循環する仕組みを作るのが良い
のではないかと思う。

医者でもないし、スポーツ医学やトレーナー的な知識を学んだ事も無いので
全く素人考えだが、この2つを最低やりながら、十分な休息を宿で取りなが
ら、歩き続ける事が大事では無いだろうか。

(1)については、アイスノン(古い…か!)、冷却スプレーや、または、
冷却効果の高い新素材のタオルのようなものを利用する事も可能だろうし、
コンビニなどで氷を手に入れて湯船に入れて利用する。そしてエアーサロン
パスのようなもの等、他にも手軽に行えるものはあると思う。

それにしても、健脚の私は、足のマメが出来ない事を理由に、舐めていた…
3週間たった頃には、足はシビれて、腫れていた…それが回復するのに、
こんなに時間を要するとは思いもよらなかった!

いずれにしても、医者などの知識を持った人に一度相談するのも良いだろう
か。誰か聞いて頂き、これから歩く人に教えて頂きたい。

今日はこの辺で。