四国遍路(108箇所)の旅

お遍路(88+別格20)の準備計画と実際の歩き通し打ちの記録を、5月11日から(実行は6月3日スタート)記録しています。

「第二部 108寺歩き遍路の総括(22)」

2007年08月09日 | Weblog
「第二部 108寺歩き遍路の総括(22)」

■ 各寺間の実際の時間と道のりについて

『44番~45番までの推定方法』

前回と同じく、へんろみち保存協会編(39p)の四国遍路道基本コース歩行
距離表の平均所要を参考にすると、以降のコースは下記のようになる。

44番~45番  8.4K 4時間
45番~46番 29.0K 9時間40分

内子町小田の宿を未明に出発して、9時半前にはガーデンタイムに到着した。

朝っぱらから18キロも歩いていたが、ホテル(ロッジ?)のような不思議な
宿に荷物を預けて、44番大宝寺に向った。大宝寺は宿から2キロ足らずで直
ぐに到着したが、最後の上りが以外にきつかったが、空身の楽さが幸いして、
無事お参りをして、そして納経を済ませてここで大休止とした。

さて、ここからが、今日の山場である。45番岩屋寺へは片道8.4K程度、
往復で17Kというところだが、久万高原町にある大宝寺からは、ちょっとし
た山越えがあり、さらに、有名な八丁坂を越えて岩屋寺に向うのだ。

地図の高低差を確認すると以外に大変かも知れないと…まあ、先人のHPなど
でチェックすると、標準時間は4時間とあるが、9キロ弱で4時間もあるまい
と…恐らく実際は、片道3時間弱だろうと高をくくった…しかし、朝から既に
20キロ近く歩いて、これから山越えを往復するのだ。休憩を含め、往復7時
間なら、夕方までに戻れるだろう~と、そして出発した。

結果は、以下のようになった。

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困難度(【1~5】【5】が最難関)を個人的主観にて採点した
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44番~45番 約8.4K  2時間15分
44番大宝寺から45番岩屋寺への道のりは、標高560mの大宝寺から、直
ぐ裏の山(標高715m)を越えなければならない。納経所のおばさんが、歩
きなら直ぐ裏の道を登っていくのだと教えてくれたが、私は気持ちが萎えてい
て、一旦駐車場近くの参道まで戻り、県道12号からちょっとだけ遍路道を歩
いて「新御堂トンネル」を抜けてしまった。根性無しである…この短い遍路道
は少し気持ちの休まる道だったが、その後の県道歩きがダラダラとアスファル
ト道を下るので、結構辛かった。民宿和佐路の先、久万高原ふるさと旅行村の
入口に休憩小屋があり、この約1キロ先から遍路道に入る。静かな優しい遍路
道を歩くと、右に有名な「八丁坂」があり、この500m程度の山道が、強烈
に厳しい坂だった。何度も滑りそうになりながら必死で登り、その後更にもう
一山越えて岩屋寺の裏門(実はここが正式な仁王門)に到着する。この最後の
遍路道もかなりの「藪掻き」道だ。食事の時に宿で地元の人に聞いたら、この
八丁坂は、毎年1名程度は崖から落ちて…救急隊が出動するのだそうだ…そん
なこと、登る前に教えてくれ!って感じだった。帰りは、そんな事は一切聞い
ていないのだが…私は自らの「危険回避の感覚」からか、県道を歩きを選択す
ることになったが…厳しいアスファルト道の下りと、八丁坂の上り、さらに続
く遍路道の藪描きに大汗2回という感じだったので…【3】

45番~44番 約8.4K  2時間30分
帰りは、藪掻きと八丁坂の下りに危険を感じて、大師堂の仁王門を戻らずに、
バス遍路や自動車遍路が登ってくる急な参道を10分ほど下って、県道歩きで
戻ってみた。有名な国民宿舎古岩屋荘の前を通り、県道沿いにも、この辺りの
名跡らし場所が感じ取れる地区であった。小さな川沿いにも自然が溢れる場所
である。ダラダラと5キロ以上登る県道であるが、空身であったのでさほど厳
しさは感じなかったが、それでも最後の「新御堂トンネル」手前の坂は、かな
り急である。ここを越えると久万高原町に入り、44番大宝寺は直ぐである。
帰りの道はトンネルの先の短い遍路道以外は全て県道歩きとなった。県道歩き
の方が、疲労感は多少少ないか…【2.5】

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■22日目宿「ザヘンロ・サーベイ」
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若竹旅館       T19 F16 D16 S23 C¥6,500
喜多郡内子町本川1986          0892-52-2057
小さな内子町小田には、何故か…宿が4軒もある。しかし、この先約18キロ
大宝寺周辺までは一切宿は無い。この長距離区間の最後の宿がある地区である。
普通の民家の2階を宿にして、おばさん(80歳=本人が「おばさん」と自分
でそう呼んでいた!)が一人で切り盛りできる人数しか泊めないという方式な
のだろう。設備はかなり古いが、とても優しいおばさんで、洗濯・乾燥も無料、
且つ、おばさんが洗濯まで全てやってくれた。早朝未明に出発する私に「朝食
は何時でも良いですよ」と3時半には起きて、4時過ぎに用意してくれたのに
は、もう~!感謝する以外ない!と考える。設備の古さなど関係ない。清潔な
宿で、このサービスなら問題ない。夏休みに、「田舎のお婆ちゃん家」に遊び
に行ったという錯覚すら覚えてしまう…そんな気持ちの休まる宿である。
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全ては、私の個人的判断です。
 総合(Total)は、「T」
 料理(Food)は、「F」
 内装(Decor)は、「D」
 サービス(Service)は、「S」  
 料金(Cost)は、平均的コストの「C」
評価は、
 0~9 お粗末~可
 10~15 可~良
 16~19 良~優
 20~25 優~秀
 26~30 秀~完璧
 NAは、評価できず(食事など無しの場合)Not Applicable
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今日はこの辺で。