四国遍路(108箇所)の旅

お遍路(88+別格20)の準備計画と実際の歩き通し打ちの記録を、5月11日から(実行は6月3日スタート)記録しています。

「第二部 108寺歩き遍路の総括(14)」

2007年07月31日 | Weblog
「第二部 108寺歩き遍路の総括(14)」

■ 各寺間の実際の時間と道のりについて

『37番~38番までの推定方法』

前回と同じく、へんろみち保存協会編(39p)の四国遍路道基本コース歩行
距離表の平均所要を参考にすると、以降のコースは下記のようになる。

37番~38番 80.7K 24時間(3日間)
38番~39番 52.8K 15時間30分(2日間)
39番~40番 25.8K 8時間30分

38番金剛福寺までの道が歩き遍路の最長距離になる。私の感覚では、最も苦
しい道のりだった。どこで宿を取るかがポイントになることは明白だが、最も
重要な点は38番金剛福寺を打った後、足摺岬を(1)打ち戻り39番延光寺
に向うのか、それとも(2)西回りで延光寺に向うのか、で…宿の取り方も、
またこの区間の歩き方が大きく変わってくる。

90%以上の人が打ち戻ると言われているが、「通」は西回りへ(笑)、達磨
夕日を見るために「叶崎」を経由して、そして「月山神社」を経て、延光寺へ
向うのだろう。

当初、遍路に出る前の計画は、「絶対に西回り!」と決めていたし、計画より
も1~2日早く歩けているので、西回りへの迷いは無かったのに…また、宿の
方や同行した方々、そしてブログの読者から「快速&健脚」と煽てられたから
ではないのだが、高知市を抜けてからずっと不安定な天候が続き、週間天気予
報もどうも芳しくない予報であったからか…それ以上に疲れてきたのだろうか。

天気予報のせいにして、期待していた叶崎の「達磨夕日」の絶景は見れそうに
ないと、あっさり「打戻り」と決め宿の選択に入った。

37番岩本寺を打ち、一気にその日は48キロも歩いて、民宿白浜まで到達し
ていた私であったが、翌日も雨模様の天気予報である。どれだけ順調に距離を
延ばせるのか不安であった。

そして時間との戦いと決めた。朝、夜明けと共に歩くしかないのだ。後は、歩
き遍路の閑散期の特権を生かして、「出た所勝負」で宿を選択するしかないと
決めた。

更に、民宿白浜からでも、選択肢は、足摺岬まで「打戻り」の距離をどれだけ
「残す」かに掛かってくる。「空身」での往復とはいえ、「久百々」なら往復
40キロを選択することになるし、「安宿」なら往復45キロになる。その先
の「民宿岡田」「星空」「民宿旅路」でも往復30キロ前後となる。自分の足
との相談となる。足に自信のない人は、金剛福寺の足摺岬近くの宿に泊まって
打戻りする事もあるのだろう。

実際には、岩本寺を抜けた時点で、徐々に考えながら歩く事が必要だろう。ど
こを打戻りの基点にするか?明日は、その基点まで到達できるのか?そのため
には今日はどこまで歩けば良いのか?などである。私も、逆算(基点を決めて)
しながら歩いた記憶がある。

結果は、以下のようになった。

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困難度(【1~5】【5】が最難関)を個人的主観にて採点した
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37番~38番 80.7K 19.5時間(延べ3日間合計)
距離が長いので、私の歩いた宿を基点として、以下3分割して説明する。
(1)岩本寺から民宿白浜まで
(2)民宿白浜から民宿久百々まで
(3)民宿久百々から金剛福寺まで

(1)岩本寺から最初の11キロの所にある佐賀温泉の敷地内の立派な遍路小
屋までは休憩ポイントは無い。また、最初の5キロは国道56号線歩きになる
が、その後3キロ弱の遍路道がある。これを通らないと2キロ程度の大回りと
なる。この遍路道は下り傾斜が基本で、体力的にはそれ程負担は無いが、しか
し雨上がりなど注意しないと「遍路転がし」になる。注意の事!佐賀温泉の遍
路小屋は野宿も、更に、宿泊しなくとも500円程度で温泉入浴も可能である。
更に、5キロ先の伊与喜(いよき)駅付近から「熊井隧道(トンネル)」を抜
ける時代が逆行したかと思えるような素晴らしい遍路道があります。熊井隧道
(約70m)はレンガ作りの小さなトンネルでホッとする一瞬である。その先
の土佐佐賀の手前のコンビニにはベンチあり。また、土佐佐賀の街中を抜ける
遍路地図に「従わず!」に国道56号を進むと「土佐佐賀のトンネル」の手前
にも遍路小屋がある。白浜手前にある佐賀公園は、立派な公園が500m程度
続くが、道から直ぐのところにはベンチは見当たらなかった。国道と遍路道の
マッチングが素晴らしい区間であると言える。【2】

(2)民宿白浜(23キロ地点)から、井の岬トンネルと伊田トンネルの2つ
のトンネルを抜けると土佐湾に入る。ほとんど全て舗装道歩きの長く厳しい道
のりである。まず休憩ポイントを説明しよう。(30キロ地点)の土佐東寺大
師堂の遍路向けのお接待所は私は立ち寄らなかったが、ちょっと休憩には何と
なく入りづらい感じだった。500円で宿泊可能という噂もあったが定かでは
ない。(31.5キロ地点)に大方遍路小屋がある。休憩可能。その先1キロ
の(32.5キロ地点)に「道の駅ビオスおおがた」がある。ここの中から歩
き遍路は、公園内の道を歩くので、この道の駅では休憩せずともこの公園を抜
けて進むべし。ここから、地図に従って、この大規模公園内の舗装道を淡々と
5キロ程進むことになる。ここが意外にキツイ。蛎瀬橋を渡り、坂を上ったと
ころに遍路小屋(37キロ地点)のような休憩可能な場所がある。ここから、
四万十大橋の手前(43.4K地点)まで7キロ以上休憩箇所は無い。広域農
道を含め、高低差はそれ程ないのだが、静かなというより寂しい道を歩き続け
る過酷な道だと思う。四万十大橋の手前にコンビニがあり、また橋の手前に休
憩小屋があるので、ここで休憩を取るべし。私は、四万十川を渡り、間崎のレ
ストラン大文字に立ち寄りコーヒーを飲んで休憩したが、通常は四万十川大橋
から約10キロ休憩箇所は無いので注意するべきだろう。新伊豆田トンネルは
1620mあり、ゆっくり歩いて20分程という感じだろうか。これを抜ける
と、(53キロ地点)にあるドライブイン水車の敷地内にある立派なトイレの
建物内にある休憩所は、素晴らしい!匂いもさほどでもないので(笑)ゆっく
り休憩可能!後は、国道321号線をダラダラと下ノ加江川沿いに下っていく。
有名な民宿安宿(「あんじゅく」と読むらしい)の前にもコンビニが出来てい
て、ここから国道歩きではあるが、以外に細かなアップダウンがある。疲れて
いる時は意外にキツイかも知れない。私はこの道を雨の中歩いたが、炎天下な
らいっそう厳しい道のりだと思う。【3】

(3)久百々(60.8K地点)から約20キロの道のりである。遍路道も幾
つかあるが、正直「止めておいた方が無難」という感想である。結構過酷な道
が多いと思う。国道321号線から県道27号線を歩くのが無難だろう。最初
の久百々の先の遍路道は大した事はない…(割と整備されている)のと、その
先の大岐海岸の浜辺沿いを歩く道は、時間があれば是非という道だが、途中で
国道に抜ける事も可能。以布利(いふり)の港の中に、トイレと小屋があるの
でここで休憩可能。そこからの遍路道『以布利遍路道』、そして『窪津への遍
路道』は、雨の時はかなり危険と判断するしかない。私には過酷だった。その
後も「これが県道?!」と感じられる狭いアスファルト道を抜けて10キロ近
く歩かなければならない。休憩箇所が少なく、遍路道も過酷な道のりだと感じ
る。【3.5】

全体として、後半が厳しい道のりである。前半は休憩箇所も幾つか適所に配置
されている。中盤からは公園内の道から広域農道を抜ける道が、寂しい過酷な
一人歩きとなるか。宿の選択にもよるが、並足以下は、民宿岡田から星空の地
点の宿での打戻りが距離的には無難になるだろう。健脚を自負するなら、安宿
か久百々で決まりだろう。薬王寺から室戸岬への道と異なり、足摺への道のり
はアップダウンが多いことが決定的に異なる。最低でも2~3日の道のりには
徐々に足に堪えてくるだろう。後半を考慮して【3.5】
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■14日目宿「ザヘンロ・サーベイ」
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民宿白浜       T22 F23 D18 S23 C¥6,300
幡多郡黒潮町白浜244-4       0880-55-2571
歩き疲れ、ドアを開けた時、優しいおかみさんが「いらっしゃい」と声を掛け
てくれる。その前に「お世話になります~」と元気に挨拶して入るのだ。まず
は自分の挨拶からだ。1Fが食堂で部屋は2Fである。気さくな話好きのおか
みさんが、夕食は好みのものを何でも作ってくれる。ボリュームもあり美味し
い食事であった。設備は古いが清潔感があり、近くに住んでいるおかみさんが
自宅に戻った後は、2Fの冷蔵庫は自己申告でジュースやビールを翌朝支払う
仕組みである。朝の食事も気軽にお弁当に変更してくれる。洗濯機無料、乾燥
機は無かったかな?クーラーも無料!(有料のところがあるのが信じられない
が!(笑))アットホームな民宿、満足である。
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全ては、私の個人的判断です。
 総合(Total)は、「T」
 料理(Food)は、「F」
 内装(Decor)は、「D」
 サービス(Service)は、「S」  
 料金(Cost)は、平均的コストの「C」
評価は、
 0~9 お粗末~可
 10~15 可~良
 16~19 良~優
 20~25 優~秀
 26~30 秀~完璧
 NAは、評価できず(食事など無しの場合)Not Applicable
===================================

今日はこの辺で。

13日目(宿の評価のみ)

2007年07月30日 | Weblog
「第二部 108寺歩き遍路の総括(13)宿の評価のみ」

■ 与太話

今日は37番岩本寺から38番金剛福寺までをまとめようと思ったのですが、
道だけ進んでしまうので、どうしようかな~と思っておりましたが、あまりに
様々なご意見があるのだと思い、敢えて「ザヘンロサーベイ」のみ、その続編
を掲載する事にしました。

あくまで、店主の個人的判断です。

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■13日目宿「ザヘンロ・サーベイ」
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福屋旅館      T22 F22 D20 S22 C¥6,500
高岡郡中土佐町久礼中島       0889-52-2958
土佐久礼には3軒の旅館がある。別な言い方をすれば、3軒しかないのだ。そ
の一つの黒潮本陣は、価格表を見ると、ゲッ!高級旅館という値段なので、そ
もそも考慮には入れなかった(笑)。更に手前の安和の町にある3軒の旅館を
やり過ごし、土佐久礼を越えてしまうと、七子峠を越え20キロ以上歩かない
と宿は無い。歩き遍路には、一日の歩きの限界の果てに…宿があるのだから、
元々、そう選択肢は無いのだ…つまり、偶然の産物であったが、とても質素な
中にサービスも行き届いた、清潔な旅館だ。遍路が泊まる宿には珍しく、部屋
で大きなお膳に乗った食事を個別にするというスタイルで、遍路同士のふれ合
いは期待出来ないが、古くから常連客に愛されて、長く続いている旅館という
印象である。価格対比で考えても良心的な宿であろう。
===================================
全ては、私の個人的判断です。
 総合(Total)は、「T」
 料理(Food)は、「F」
 内装(Decor)は、「D」
 サービス(Service)は、「S」  
 料金(Cost)は、平均的コストの「C」
評価は、
 0~9 お粗末~可
 10~15 可~良
 16~19 良~優
 20~25 優~秀
 26~30 秀~完璧
 NAは、評価できず(食事など無しの場合)Not Applicable
===================================

今日はこの辺で。

酒場の店主は淡々と営業を続けますので・・・

2007年07月30日 | Weblog
様々なご意見がある事は、ある程度は予想しておりましたが、これ程の反応が
あるとは思いませんでした。しかしながら、場末の酒場の店主は、お客様同士
の「些細な諍い」(ささいな いさかい)には、決して首を突っ込まないよう
にしております。

えっ!

事の発端は、お前の、日曜の勝手な言い草だろう!

と・・・

そうでしたか・・・
と、あまり気にしない事にしております。

淡々と、明日(月曜)の晩もお店を開くだけであります。

今日はこの辺で。

「第二部 108寺歩き遍路の総括(番外・宿情報とインターネット)」

2007年07月29日 | Weblog
恒例の…と言うより、いつの間にか、勝手に日曜日のメニューは「番外」
と決めておりまして…思うままに。(店主より)


「第二部 108寺歩き遍路の総括(番外・宿情報とインターネット)」

下記のコメントを横浜天恢さんから、7月20日に頂いた。

ちょっと過激?!かなと思ったが、読者のコメントは、ブログの編集者で
ある私の独断と偏見でいくらでも削除できるが、敢えて、当分はそのまま
にしておこうと思った。

誰かから、「少し過激では…」とのコメントがあるかな?と思う面よりも、
この程度の意見は、インターネットならではで普通だろうと思っていた。
そして…特にご批判も何も無いので、そのままにしておいた。

内容については、泊まった事が無いので、「金子や」については、特に
コメントはしないが、宿についての情報は、自分が「ザヘンロサーベイ」を
書き、そして勝手な批判や批評をしている立場なので、あまり言えた身分で
ない事は承知している。

今日は「インターネットと遍路情報について」私の、勝手な思う所を
書いてみたい。

横浜天恢さんが指摘するように、まず、普通なら、その日の「宿」は、
数ある宿の中で「偶然」に決まる事が多いと思う。

ある宿を狙って、ここに絶対泊まりたい!と言う事を機軸に、数日前から
調整をしないと、結構その「宿」=「ある寺でその日一日を終える」事は
歩き遍路にとって大変なことでもある。

さて、遍路宿は一般的に「インターネット」の情報に無頓着な気がする。

ただ、これから、団塊の世代の方々の多くの退職者や、若い世代の方も
歩き遍路を検討することが増えてくる中、その「遍路宿」の経営者の方々も、
インターネットの情報に目を光らせないと「痛い目」を見る事も多い様な
気もしてならない。

極端に言うと、いずれかの時代には、そんな無頓着な経営者(且つ営業努力
をしない経営者)は廃業に追い込まれる可能性すらあるのでは?と心配する。

私は今回一人歩いている中で思い始めた事なのだが、必ず近い将来訪れる
自分の隠居生活の中で、真面目に「遍路宿」を営みながら、静かに故郷に
近い四国で生活するのも悪くないと思うようになっていた。
そう、隠居生活も、私にも、10年後か20年後には必ず訪れるのである。

隠居生活は、ハワイかサンフランシスコでと思っていた時期もあるが、
今回初めて四国遍路の旅に出て、人と接しながら、体が動くうちは、
働きながら、そんな生活も悪くないと…

そこで、まず考えるが…場所である。

立地的に、どうしても、ある寺や区間、大事なポイントを「独占」している
宿も意外に多い事がわかった。

歩き遍路が以前に比べ廃れ、バスツアーや自動車遍路は、大資本のホテルや
大きな旅館に泊まる事が多いだろうし、歩き遍路という小さな経済規模に
群がってみても経営は成り立たないだろう。

コストを抑え、あるいは、老朽化した、減価償却はとうの昔に終わっている
設備を騙し騙し利用しながら、朝早くから、一日数件の歩き遍路に対して
サービス(食事の準備や相手、そして掃除など)をして、冬と夏は、きっと
あまりお客が来ない市場だろうから、民宿(宿)を営むには、経営と言う
観点からは、とても新しい投資が出来る(儲かる商売)とは思えない。

また、代替わりや後継者が不足し、遍路宿もなくなっている地区もかなり
あるようである。

ざっと考え、年間半分180日が稼動日数(お客が訪れる日)と仮定して、
一日2人平均だと
 6,000円×2=12,000円×180日=216万円
一日3人平均だと
 6,000円×3=18,000円×180日=324万円
一日4人平均だと
 6,000円×3=24,000円×180日=432万円

の「売上」にしかならない。
雇い人を全て内政化して、自ら夫婦で働いても、儲けを半分としても、
年に100万か200万が良いところであろう。

今の遍路人口なら、ご主人が勤めに行って、兼業農家ならぬ、
「兼業遍路宿」でなければ、若い方には、
「単業」で、民宿の経営など成り立たないのだろうか…
あるいは「年金生活兼業遍路宿」なのだろうか…と。

稼働日数を上げるためには、
 夏場にサーファーが訪れる海に近い場所か、あるいは、
 参拝客の最も多い、徳島の10番~17番の辺りか
 あるいは、偏狭であっても、あるポイントを独占している地区以外に
安定した顧客を呼び込む「宿」にはなり得ないだろうと考えてしまう。

経営努力は、次のテーマとして、市場規模(マーケット)の無いところで
勝負しても、絶対に「採算」は成り立たないのは明白なのだから。

収支は二の次。老後の趣味、ゴルフか、釣りか、サーフィンか、はたまた
田舎暮らしの農作業かは、個人の趣味として、悠々自適の暮らしの中での
「趣味程度」の気楽さで遍路宿を営む事は出来ないものか?

そんな考えに適した場所は無いのだろうか?
あるいは、明らかに、あるポイントを独占している地区に
部外者が新規に参入していっても、その土地での、住民との対話も含めて、
「暮らしに」馴染めるのか?など…

外野でいろいろ「宿についての文句」を言うのは簡単であるが、
いざ経営となると、難しいのだろうなと。

ただ、前にも書いたが、私が、経営するなら、

1.食堂にインターネット完備!各部屋接続可能、無線LANOK!
2.清潔な部屋
3.ウォシュレット付洋式トイレ設置
4.(出来れば)大きな(足を伸ばせる)24時間対応のお風呂!
5.美味しい食事と
6.お酒の種類豊富!
7.本格コーヒーもお接待!
8.朝食は4時から対応可能!
でも…1泊2食1万円!(高い!!!)

って感じだろうか?あんまり安くし過ぎても、いろんな人が来て
面倒なので、ある程度のゆとりのある方しか、お客には求めない!
(勝手な経営者の言い分である…笑)

性格的に、慈善事業で商売(業)としては、やらないだろうか…

万一、これから、宝くじでも当てて、大金持ちになったら、
国民宿舎土佐(36番青龍寺奥の院近く)のように、ドミトリー方式も
良いだろう。二段ベッドを2つ入れた4人部屋で、素泊りも可能。
料金は確か2,500円だったか?

スーパーが近くにあるのなら、食事も出さない。
銭湯なり大きなお風呂が近くにあるのなら、お風呂はこちらに!
と、「越久田屋」的な運営も悪くないだろう。

等といろいろ考えるのも、楽しいものでもある。

11番近くの「吉野」の事は、インターネットで調べて知っていた。
確か名古屋のスーパー健脚爺H氏も、泊まったはずであり、
とても褒めていらっしゃったと記憶している。
私も、3日目の未明に焼山寺を打つ場合は、吉野に泊まろうと思っていた。

さて、長くなったが、インターネットの宿情報、口コミ情報は、今後も
増えるこそあれ、減る事は無い。これだけは断言できる。

2チャンネルほどに「ガサツ」な情報になって欲しくはないが、しかし、
本来インターネットは、自由で、制御が極めて困難な、情報伝達手段で
あろう。

多くの参加者(遍路)が、少しずつでも、そして長い時間をかけて、
書き残した情報も、まとめれば、結構な情報量になる。

古い情報は、削除したとしても、ちょっと気の効いたプログラムでも書けば
「ロボットエンジン」的に、常人には無限とも思えるインターネットから、
「遍路の宿」の情報だけを集めてくる事も可能だろう。

まだまだ少ないインターネットの遍路情報、ポータルサイトも、
集めれば、宿の情報だけでも、多くの情報が集まるだろう。

これらは、数年の間にどこかで始まるような気がする。

その時になって、経営者は自らの宿が「酷評」されている事に気付くのか?
それとも、その「酷評の宿」の経営者は、一生、これらインターネット情報
の存在にすら気付かず、そしてまた、インターネットの情報を見ない、
利用しない遍路達によって細々とした経営が相変わらず成り立つのだろうか。

誰かが(私も含めて)ポータルサイト(遍路の宿)を立ち上げたとしよう。

営利目的なら、
1番~88番、そして別格20番までの寺毎などに区切って
周辺の宿に全て「広告」掲載を依頼(営業)するだろう。

「貴殿の宿のホームページをこちらで用意します!」
「1年間1万円で請け負います」
(う~ん…100件取っても100万円かぁ~300件の宿から請け負う事が
出来れば、何とか採算が取れるか…とか…)

「こちら(HP)経由でも予約を受けますので、そちらに直ぐに予約を
流しますので、宿泊が成立したら、1件5%のマージンを下さい」

「特別に、1回(2週間~1ヶ月単位位)広告を出したければ、
1万円を別途お支払いいただければ、登録ユーザーにメールも配信しますし、
また、大きな広告も出します!」

等と、旅行サイト(楽天やJTB、一休)のような、遍路に特化したポータル
サイトを運営するのだろう。

細々とでも、技術者が内政化されていれば、大きな収益は無理だろうが、
運営事態は可能かもしれない。

しかし、営利目的のサイトなら、沢山お金を払ってくれる、大手の宿や業者に
「批判的な利用者のコメント」は載せられないのは、常識だろう。それでは
「やらせ」情報もある意味可能になるかもしれない。

現代の出版物も、ほとんど広告が掲載され、そういった意味で、大きな
スペースで宿の情報が取り上げられていれば、完全な広告ではなくとも、
これは「記事広告では?」と少し疑って見ることは普通な時代でもある。

あるいは、NPO的に、収益は二の次、「趣味」でやる。

良識的な範囲であれば、利用者本人からの投稿と判断できるものであれば、
自由に批評、批判も載せるようにする。

全ての宿に、覆面潜入して、デジカメで写真を撮ってきて、泊まった人の
感想を勝手に載せる!そうやって、200件位の情報と宿のコメントを
最初に作る。決して「やらせ」はない。自分の目、あるいは友軍記者の目、
読者からの投稿のみとする。

批判的な投稿も、原則「公序良俗に照らして」妥当と判断すればそのまま
載せる。

広告収入は当てにしない。

閲覧者の増え、投稿するためのユーザー登録が必要なシステムなどにして、
これらの登録ユーザーに、後会員数が増えた後、広告などを配信して、
収益は後に…近年のSNS等の主流の考え方であろうか。

しかし、それにしても、マーケット(市場規模)が小さいと思う。

年間15万人が最大?それも、バスツアー、自動車遍路を含めての数字なのだ
と一説にはそう聞き及ぶ。

15万人の1%が閲覧しても、1,500人である。たった1,500人!
3%でも5千人にも満たないだろう。

慈善事業しかあり得ない…

どうすれば、四国遍路は「賑わう」のだろうか?

世界遺産への登録などと言っていたが、宿だけでなく、何かもう少し考えて
みても良いのだろうと思うこの頃である。

人生の大半を「資本主義者」として生きてきた私の正直な感想である。

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「良い宿はオカミサンで決まる! (横浜天恢)」
2007-07-20 23:22:06

我らの健脚さんでも遍路の途中で「もう止めたい。一度、帰ろうかな~」とか、
何度も心の中では思ったそうで、それを知って彼もまた「人の子」と妙に安心
するところがあります。
宿の採点って、やはり厳しくなるのは当然でしょう。「こんな宿だったら泊ま
るんじゃなかった!」と、後悔しても後の祭りです。へんろ宿の採点簿がなさ
過ぎます。健脚さんの「ザヘンロ・サーベイ」の今後に大いに期待するところ
です。ところで、遍路で泊まる宿って、数ある宿の中で偶然その宿」に泊まる
ことになりますよね。ただ、並足で無理なく歩く人は、11番藤井寺周辺に
泊まって12番焼山寺へ、20番鶴林寺、21番太龍寺を打つには麓の「金子や」
に泊まらざるを得ない、そんな宿もあるような気がします。この辺の情報も
これから遍路する人が知りたいんじゃないのでしょうか?

健脚さんの4日前に、私も山茶花の宿に泊まりました。山茶花のオカミサンは
気さくで、働き者で、本当に親切で、料理も美味しく、疲れた遍路を癒す
心を備えています。洗濯機や靴の乾燥機使用は無料で、昨夜の「金子や」と
違って大いに満足したのです。私自身は個人的にオカミサンに100点満点を
上げたい気持ちです。場所は平等寺のすぐお隣の宿です!

ここで、前日泊まった「金子や」を出すのは、私が遍路中に3度も同宿した
和歌山の兄貴からの頼みごとで、私のHPに遍路日記を掲載する折に
「金子や」は最●だと書いてくれと頼まれたのです。私の遍路日記は病持ち
のため遅れております。兄貴の無念を晴らすためにこの場を借りるのですが、
「金子や」では①3時前に客は宿に入れない、②お風呂でシャワーのお湯が
出なかった。後で文句を言ったらスイッチを忘れていた、③朝夕の食事は
不味く、おかずは極めて少なく、④布団にシーツは無く、⑤洗濯するには
最低400円は必要。靴の乾燥機使用は100円。⑥旅館とは名ばかりで施設は
古く、トイレは和式のみ(確認は2階のみ)⑦極め付きは、朝食時間は
6時半(遅い)ということだったが、実際は6時40分過ぎだった。(遍路に
とって、朝の10分は貴重な時間ということが分からんのか!)という、
我々にとって酷い宿でした。こんなことを書くのは、これまで「金子や」
は老舗旅館で優良旅館として紹介されていることも事実です。

どうしても、ここで紹介したい宿があります。11番藤井寺近くの旅館
「吉野」は大変良い旅館でした。まだ建物も、施設も新しく。何よりも
オカミサンが親切です! 藤井寺まで約10分かかりますが、それでも余り
あるものがある。二階に飲み物が入った冷蔵庫があり申告制で、洗濯機の
使用も申告制となっています。遍路宿として、先ず客を信じる姿勢が
見えます。 絶対にお勧めの宿です!本来は藤井寺門前近くの
「ふじい本家旅館」に泊まるつもりでしたが、シーズンオフなので営業は
やってないので、そこで紹介されたのが旅館「吉野」です。夕食時に
飲みながら「儲からないのでオフに営業しないのはケシカラン」と、
ほざいていたら、遍路宿にも老齢化や後継者問題などご多分に漏れず
いろいろあるようです。オカミサンは笑いながら「うちは借金があるので、
どの時期でも頑張って営業しています」との頼もしい発言がありました。
どうか遍路の皆さん「吉野」を応援してあげて下さい。

良い宿はオカミサンで決まる! これは朝の連続ドラマのPRでは
ありません。
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「第二部 108寺歩き遍路の総括(12)」

2007年07月28日 | Weblog
店主(バーのマスター)でございます…場末のバーも週末金曜日の夜は、
久しぶりに賑わいをみせておりました。これで今月の赤字も何とか埋まり
そうな気配で、ほっと一息です。お客様同士の会話を見ながら、淡々と
お酒をお出しするのみであります。当店は「酒場」でございますので…

「第二部 108寺歩き遍路の総括(12)」

■ 各寺間の実際の時間と道のりについて

『36番~37番までの推定方法』

前回と同じく、へんろみち保存協会編(39p)の四国遍路道基本コース歩行
距離表の平均所要を参考にすると、以降のコースは下記のようになる。

36番~37番 58.5K 17時間(2日間)
37番~38番 80.7K 24時間(3日間)
38番~39番 52.8K 15時間30分(2日間)
39番~40番 25.8K 8時間30分

青龍寺の急階段を終え、重たい荷物を背負ったまま、急階段を下りて納経を済
ませる。「う~ん!納経所に気付かず、こんな急な階段を上って降りるんだっ
たら、納経所に荷物を預けて上ればよかった…」と思ってみても仕方ない。

横綱朝青龍は、明徳高校時代、この階段で毎日トレーニングしていたのだ!

さて、36番青龍寺から37番岩本寺への道のりは、2つのルートがある。

宇佐町に打ち戻って、県道23号を内海を見ながら平坦な道を進むコース。
もう一方は、国民宿舎土佐・奥の院の山側から横波スカイライン(県道47号)
を抜けて進む道である。一般的には内海を眺めながら県道23号を進む道を
選択する人が多いらしい。

その後、須崎の街中に別格5番大善寺があり、ここを抜けると、安和の町、そ
して土佐久礼の町を越え、有名な「七子峠」越えとなる。七子峠越えには通常
3つのルートがある。(イ)土佐そえみみず遍路道、(ロ)大坂遍路道、(ハ)
国道56号歩きの3つである。(イ)は平成20年12月末まで高速道路建設
の関係だろう、大規模改修になっており現在は通行止め。よって選択肢は2つ
に絞られた。

大坂遍路道は、最後の1キロが強烈な急な上りになっているらしいが、残念な
がら私は国道歩きを選択したのでコメントは出来ない。

距離が長く、どう考えても2日がかりになるが、ポイントは宿の取り方だろう。
須崎には10軒以上の宿があり選択肢はかなりあるだろう。須崎を過ぎると、
安和に3軒、土佐久礼に3軒のみで、土佐久礼(36キロ地点)から20キロ
36番岩本寺周辺まで宿は無い。

結果は、以下のようになった。

===================================
困難度(【1~5】【5】が最難関)を個人的主観にて採点した
===================================
36番~37番 58.5K 13時間半(2日間合計)
(1)横浪スカイライン、(2)須崎の市街地を抜けるまで、(3)七子峠を
越え岩本寺まで、の3つに分割して説明する。

(1)横浪スカイラインの道のり。国民宿舎土佐を宿に選んだ私は、当然
「横浪スカイライン」を進む道を選択した。理由は、宇佐大橋を打ち戻るのは
どう考えても不合理である。また、内海よりも外海の方が眺めが良いだろう位
の理由であった。しかし、横浪スカイラインは意外に過酷であると思う。標高
50m~120m程度のアップダウンが約10キロ続く。地図ではあまり高低
差を意識する事はできないが、雨の日は休憩ポイントがほとんど無く、厳しい
歩きになる。晴れていれば、2キロ程度毎に、道の左に膨らんだ箇所があり、
ここにコンクリート製の「U字型」のベンチに代用出来るものがあるので、
ここで休憩可能だろう。9キロ前後の地点に、武市半平太の銅像のある公園の
ような場所にトイレ等がある。横浪スカイラインでの唯一の休憩可能箇所であ
ろう。但し、ベンチは屋外だったと記憶している。個人的な感想だが、雨の日
は、横浪スカイラインは避けた方が無難かも知れない。【3】

(2)須崎市街地を抜けるまでの道のりは、県道23号に合流し2キロ弱歩く
と、須崎へんろ小屋がある。整備されとてもあり難いへんろ小屋である。須崎
はそれ程大きな町ではないが、コンビニやスーパー等もあり、岩本寺までの道
のりの中、唯一の町である。須崎を抜け直ぐの国道沿いに「道の駅かわうその
里すさき」があり、十分な休憩が可能な場所である。平坦な県道&国道歩きの
道であり、休憩ポイントもあり特に心配の無い道であろう。【1.5】

(3)安和の町、土佐久礼を抜けると、難所・七子峠である。土佐久礼から、
約標高400m近くまで「ダラダラ」上る国道歩きを選択したが、約7キロ掛
けて上る道のりであるため「急坂」ではないので、それ程心配は必要ない。
ただ、七子峠の頂上まで休憩ポイントは無い。峠に休憩ポイントがあり、ここ
で休憩可能。下りは、遍路道と国道歩きの2つがあるが、私は遍路道の入口を
見過ごしてしまい国道歩きとなったが、それ程厳しい「アスファルト下り」で
はないだろう。下りきった所に「六十余社へんろ小舎」があり、ここも素晴ら
しい小屋である。更に、仁井田(にいだ)地区(52キロ地点)に「ゆういん
ぐしまんと(観光物産センター)」があり、「道の駅規模」の休憩箇所である。
岩本寺手前の3キロにも「道の駅あぐり窪川」があり、この区間、距離は長い
が、冷静に次の休憩ポイントを確認して歩けば、比較的優しい道のりでは無い
だろうか。【2.5】

総合的には、58.5キロという長距離ではあるが、宿を挟むのが必須の区間
であること、七子峠も、国道を歩けばさほどではないので…総合【2.5】

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■12日目宿「ザヘンロ・サーベイ」
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国民宿舎土佐   T24 FNA D20 S26 C¥4,500
土佐市宇佐町竜599-6  088-856-2451
青龍寺の納経所の右手の遍路道入口から、15分~20分掛けて奥の院へ向う
と言うより「登る」。絶景の露天風呂に、大浴場の内風呂もあり、ロビーには
インターネットが自由に使えるパソコンもある。若者はドミトリー方式の二段
ベッドが2つの4人部屋で素泊り2,500円という選択もある。支配人を含
め従業員は皆親切で、早い到着にも快く空いている部屋を順次提供してくれる。
疲れた体には、大きなお風呂と、従業員の優しい言葉と、いつでも横になれる
部屋が一番である。設備は古いが清潔感があり、レストランは美味しい食事だ
との評判である(私は素泊りだった!)。超早朝の早出にも、暖かい笑顔で見
送ってくれた支配人に感謝したい。また訪れたい宿である。
===================================
全ては、私の個人的判断です。
 総合(Total)は、「T」
 料理(Food)は、「F」
 内装(Decor)は、「D」
 サービス(Service)は、「S」  
 料金(Cost)は、平均的コストの「C」
評価は、
 0~9 お粗末~可
 10~15 可~良
 16~19 良~優
 20~25 優~秀
 26~30 秀~完璧
 NAは、評価できず(食事など無しの場合)Not Applicable
===================================

今日はこの辺で。

「第二部 108寺歩き遍路の総括(番外・足の浮腫み)」

2007年07月27日 | Weblog
「第二部 108寺歩き遍路の総括(番外・足の浮腫み)」

■ 足の浮腫み(むくみ)について

7月11日(水)スタートから39日目に歩き遍路を終了し、あれから…
つまり、歩かなくなってから2週間以上になるが、まだ足の浮腫み(むくみ)
が完全に取れない日々が続いている。

そう、足の浮腫みと痺れ(シビレ)を感じるようになったのは、歩き始めて
3週間程してからだったと思う。

当初、事前のトレーニングや準備が功を奏してか、足のマメもほとんど出来
ずに快調に歩くことが出来た。さすがに1週間程して、右足の小指と、左足
の小指に小さなマメ(肉刺)が出来たが、生来の用心深さで直ぐに治療をし、
また「様子見の歩き」(距離を落として歩く)もはさんで、大事には至らず
最後まで歩く事ができた。

マメが落ち着いてからも、毎日かなりの距離を歩いたが、足の疲れにプラス
して体も疲れていたが、それでも毎日夕方宿に到着し、風呂に入り、食事を
して、ぐっすり寝れば、翌日には、また歩けるように回復し、ほとんど毎日
のように、夜明けと共に35~45キロの長い距離を順調に歩いたと思う。

そんな頃、歩き始めて3週間程して、両足の親指~中指の3本×2にシビレ
を感じるようになった。

その後は、意識も足のシビレに集中した。夕方宿に着いて、靴下を脱いだ直
後は、見た目でもすぐ分かるほど、全体としても1.2倍程度に腫れており、
踵(かかと)の外側にかけてもシビレがあるのが感じられた。

歩かなくなって既に2週間以上経つが、確かに、かなり腫れもシビレも取れ
つつあるが、それでもまだ自分の足では無いような感覚である。

理由は定かでない。靴のせい(ほんの少しだけ小さかったか?)かも知れな
いが、はやり「もう1サイズ」大き目でも良かったかも知れないと思う。

これから靴を選ぼうと思う方は、貴殿の通常の靴のサイズから1.5センチ
程度は大きめを選択されたしと。また私の購入した「ノースフェイス」を
選択される場合は、ノースフェイスは「2E」のみの設定であったが、
痩せて標準体型の私でも(足も痩せている!)これ程の浮腫みがでるので
あるから、多分、少しメタボの方は、足にも肉厚があるだろうから、恐らく
「2センチ」程度大きめでも良かろうかと思う。

他メーカーのシューズを選択する場合でも、出来れば3E(幅広)で、防水
タイプ&ゴアテックスが、望ましいだろうか。

足のシビレは、靴のせいではなく、単に、私個人の、無理を重ねたせいだけ
なのかも知れないが…

歩き遍路を終えた後の「体の変化等の状況」を教えてくれるHPも見た事が
無い。みんなは、どうだったのだろう?

ご参考まで。今日はこの辺で。

「第二部 108寺歩き遍路の総括(11)」

2007年07月27日 | Weblog
「第二部 108寺歩き遍路の総括(11)」

■ 各寺間の実際の時間と道のりについて

『35番~36番までの推定方法』

前回と同じく、へんろみち保存協会編(39p)の四国遍路道基本コース歩行
距離表の平均所要を参考にすると、以降のコースは下記のようになる。

35番~36番 13.9K 4時間10分
36番~37番 58.5K 17時間(2日間)
37番~38番 80.7K 24時間(3日間)
38番~39番 52.8K 15時間30分(2日間)
39番~40番 25.8K 8時間30分

それにしても、いざ並べて見ると…さすがに「修行の土佐」は長い寺間が多い。
こうも次から次へと、延べ2日、延べ3日と長い距離が続く。特に、山間部の
土佐(高知)は閑散としており、過疎化の実態という以前の問題を感じる。

都会に過ごしている事に慣れてしまっているので、最初は、静かな田舎町と
いう風情に情緒を感じたりもするが、さすがに、何日も一人歩きが続くと、
同行する人も含めて…人恋しくなるのも事実ではないか。

この日は、ホテルから空身で35番清滝寺を打戻り、その後は、14キロ弱の
36番青龍寺までの歩きでこの日は終了と決め、20キロ弱の行程としたので、
楽勝であった。しかし、最後の青龍寺の急階段、そしてなんと言っても、奥の
院横にある「国民宿舎土佐」への急な上りが、超~厳しい上りだった。まあ~
そうは言っても15分程度の道のなりなので、大汗一回!という程度だろう。

国民宿舎土佐は、最高だった!詳しくは明日のザヘンロサーベイで!

結果は、以下のようになった。

===================================
困難度(【1~5】【5】が最難関)を個人的主観にて採点した
===================================
35番~36番 13.9K 3時間50分
35番清滝寺から下り、土佐市内を抜け県道39号線を進み宇佐大橋を渡って
青龍寺に向う。舗装道である。但し、塚地峠の先を遍路道に入ると一部遍路道
になる。塚地坂トンネルの手前にへんろ小屋があり、ここが最初の休憩箇所だ
ろう。土佐市内にはコンビニも多数あるので、宇佐までの5K程が焦点になる
道であるが、塚地峠の先遍路道に入らなければ、多少のアップダウンはあるが
大した行程ではない。宇佐大橋は、歩道に高い柵もなく、強風の時はかなりの
恐怖になるだろう。宇佐大橋を抜けると、横浪スカイラインに入るが、ここに
2箇所休憩箇所がある。最後の、36番青龍寺の急階段が一番きついかもしれ
ない。また、奥の院近くにある国民宿舎土佐に向う急斜面が大汗をかかされる。
【2.5】

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■11日目宿「ザヘンロ・サーベイ」
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ビジネスイン土佐 T11 FNA D12 S10 C¥5,250
土佐市高岡町甲1975-15  088-852-5322
35番清滝寺は、最後の3キロ、36番青龍寺に一気に行くなら5キロ前後の
「打戻り」となるので、夕方に土佐市に着けば「宿」に荷物を預けて空身で
打つのが合理的な方法である。しかし…土佐市には旅館が2軒とビジネスホテ
ルが1軒あるだけであり、選択肢は乏しい。このホテルで受けた個人的印象は、
「商売優先」「設備の修繕も必要最低限のものしか直さない」「食事は自分の
経営する1Fの居酒屋で是非どうぞ!」「部屋の清潔感は全く無く」「サービ
スも愛想も無い!」「1F駐車場にある洗濯機300円、乾燥機100円と、
必ず使う『洗濯機を高めに設定』する心遣いすらあるのに…」このホテルに、
「お客に気持ちよく」という言葉の意味をわかる人間はいないのだろうか。
厳しい採点になった。これは、あくまで私の個人的印象である。
===================================
全ては、私の個人的判断です。
 総合(Total)は、「T」
 料理(Food)は、「F」
 内装(Decor)は、「D」
 サービス(Service)は、「S」  
 料金(Cost)は、平均的コストの「C」
評価は、
 0~9 お粗末~可
 10~15 可~良
 16~19 良~優
 20~25 優~秀
 26~30 秀~完璧
 NAは、評価できず(食事など無しの場合)Not Applicable
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今日はこの辺で。

「第二部 108寺歩き遍路の総括(10)」

2007年07月26日 | Weblog
「第二部 108寺歩き遍路の総括(10)」

■ 各寺間の実際の時間と道のりについて

『30番~36番までの推定方法』

前回と同じく、へんろみち保存協会編(39p)の四国遍路道基本コース歩行
距離表の平均所要を参考にすると、以下のようになる。

30番~31番 6.6K 2時間
31番~32番 5.7K 1時間30分
32番~33番 7.5K 2時間20分(渡し船)
33番~34番 6.3K 1時間40分
34番~35番 9.8K 3時間
35番~36番 13.9K 4時間10分

ようやく高知市内に入った。と思ったら、直ぐにお別れである。よさこい橋も、
桂浜も見ないし、高知の地酒もほとんど飲まないで、ただただ毎日歩いている。

45キロも歩いて入ったホテルは清潔で大浴場あり、とても満足のいくもので
あった。ただ疲れ果てていて、部屋から出るのも億劫なくらいであったので、
後で聞くと評判の良かったレストランも寄れず、30番善楽寺から少し下った
所にあるマルナカ(スーパー)で購入した夕食と翌日の朝食、そして酒類など
重たい荷物を背負って倒れこむように部屋に入った。

そして天気予報も翌日は雨模様だとの事。31番~35番までは寺間の距離も
短く、宿の選択肢も幾つか可能なので、35番清滝寺が完全な打戻りとなるの
で、この日の目標を35番清滝寺を翌朝に、土佐市内から空身で打戻りしよう
と決め、夕方までに土佐市内に入れば良いと決めた。距離も30キロ前後で、
大きな負担も無いだろうと。

ただスタートが遅く(7時15分)、途中結構な雨も降ってきて、以外に時間
が掛かった。宿に入ったのは夕方5時半になっていた。

結果は、以下のようになった。

===================================
困難度(【1~5】【5】が最難関)を個人的主観にて採点した
===================================
30番~31番 6.6K 2時間
30番善楽寺からやや下りのアスファルト道を経て、途中川沿いの住宅街を抜
け、その後「やたら幅の広い歩道歩き」を経て、また市街地歩きを経て、最後
にちょっとだけ山道を登る。標高120m程なので、さして心配する程はない。
竹林寺への山道の上り口手前の住宅街が、相当に判り難い。注意すべし。【2】

31番~32番 5.7K 1時間45分(実質1時間15分だろう)
竹林寺を下ったら、後はアスファルト道か簡易舗装道を進むだけである。距離
もさほどないが、県道247号に出て100m程進んだ右側に休憩可能箇所が
ある。地元の企業(自動車整備工場のような?記憶が定かでないが)の運営に
よるものだろう。32番禅師峰寺は標高82mらしいが、最後に一汗かかされ
る。心配するような山道はない。【1.5】

32番~33番 8.9K 2時間30分
古来より「歩き遍路」も渡し船だけは「歩いた」事として「完全歩行」の除外
として許されていたらしい事は知っていたが、唯一残された種崎から浦戸湾を
渡る渡し舟(船)に乗るのを楽しみにしていたが、タイミングが合わず、浦戸
大橋を渡ってしまった。当然に歩く距離は長くなる。道は全て舗装道で、橋の
手前から結構な急坂(上り坂)になる橋である。背丈よりも高い飛び込む事も
不可能な柵が付いているので心配は無いが、強風の時などはかなり怖い橋であ
ろう。以前は自殺の名所だと聞いたこともあるが、怖い橋である。【2】

33番~34番 6.3K 1時間15分
雪蹊寺から静かな住宅街を抜け、農家の集落を抜けて歩く舗装道。平坦な道が
続くが休憩ポイントになる箇所が無いのが辛いだろうか。距離は疲れていなけ
れば休憩無しでも歩ける距離ではあるが、雪蹊寺を超えて34番種間寺周辺に
は宿は無く、その後7キロ程度歩いて35番清滝寺の打戻りとなる土佐市まで
歩かないと宿は無い。この間合計14キロ程度あり連続して考えると結構辛い
道のりだろう。【1.5】

34番~35番 9.8K 2時間40分
種間寺から清滝寺への道のりは、土佐市までの約7キロ弱の道のりと、その後
完全に打戻りとなる3キロの道のりに分けられる。最初の7キロは、ほとんど
平坦なアスファルト道を淡々と進むだけであろう。仁淀川大橋を渡ると土佐市
に入る。土佐市内を抜け、高知自動車道の高架下をくぐり、その後最後の約1
キロが上りとなるが、標高では50~100m程度だろう。たいした事は無い。
ただ、荷物を背負っての打戻りとなる時はちょっと辛いか…【2】

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■10日目宿「ザヘンロ・サーベイ」
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ウェルサンピア高知 T23 FNA D22 S23 C¥5,250
高知市高須155(遍路道沿い)  088-866-7000
正式には「厚生年金健康福祉センターサンピア高知」と言うらしい…が、看板
には「ウェルサンピア高知」とあった。30番善楽寺から31番竹林寺に向う
遍路道沿いにあり便利は良い。但し、近くにローソンなどが1キロ以上無いの
で、もしレストランでの食事をしない場合は注意。清潔感があり、大浴場もあ
り、レストラン食事はしなかったが良心的で美味しいらしい。ただ、洗濯機と
乾燥機は、一度ホテルのロビーを正面に出た所にあるので、少し不便か?しか
し親切なフロントの方にサンダルを借りて表に出られるので大丈夫!もちろん
高知市内には、他の選択肢(ホテルなど)多数あるので、時間や脚に余裕があ
れば、高知市内で観光モードに入るのも悪くないだろうが、多くの人の評価も
平均的に高い宿である。当日12時過ぎの予約であれば7000円から、この
5000円(税前)になるらしい。シーズン中は危険な賭けであるだろう?
===================================
全ては、私の個人的判断です。
 総合(Total)は、「T」
 料理(Food)は、「F」
 内装(Decor)は、「D」
 サービス(Service)は、「S」  
 料金(Cost)は、平均的コストの「C」
評価は、
 0~9 お粗末~可
 10~15 可~良
 16~19 良~優
 20~25 優~秀
 26~30 秀~完璧
 NAは、評価できず(食事など無しの場合)Not Applicable
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今日はこの辺で。

「おいずる」について…

2007年07月25日 | Weblog
現代、本の売れ行きが下がっているのが実感するこの頃です。
私は、最近購入した「本」の代金の「合計」は、
支払っているインターネットの接続代金に到底及ばない…

終に見つけましたぁ~~~おいずる…
「らいた」さんのコメントにあった、白衣(おいずる)!

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笈摺(おいずる)とも呼ばれる。巡礼者が着なければならないとされる、
白い着衣。四国八十八箇所の寺院や門前の店で購入すると
「南無大師遍照金剛」と背中に書かれたものが一般的である。
袖があるのもを白衣、
袖無しのものを笈摺とする説明もあるが、
はっきりと区別されているわけではない。

宝印を受領するためだけの実際には着衣しない白衣は判衣とも呼ばれる。
巡礼の途中でいつ行き倒れてもいいように死装束としてとらえる説もあれば、
巡礼といえども修行中なので清浄な着衣として白を身につける、
どんな身分でも仏の前では平等なのでみな白衣を着るとする説もある。
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奥が深い…

合掌…

まとめるのが下手な健脚より。突っ走るだけです。いつも。

「第二部 108寺歩き遍路の総括(9)」

2007年07月25日 | Weblog
「第二部 108寺歩き遍路の総括(9)」

■ 各寺間の実際の時間と道のりについて

『28番~30番までの推定方法』

前回と同じく、へんろみち保存協会編(39p)の四国遍路道基本コース歩行
距離表の平均所要を参考にすると、以下のようになる。

27番~28番 37.5K 11時間
28番~29番 7.5K 2時間20分
29番~30番 6.9K 2時間

27番神峰寺から28番大日寺までは、37.5Kと長い。修行の土佐に入る
と確かに、一つ一つの寺間の間がグッと長くなってくる。これが「修行の土佐」
たる所以であろうが、後に振り返ってみると、全体として、土佐には歩き遍路
には無くてはならない「遍路小屋」が一番効果的に配置(設置)されているよ
うに思えてならない。

「涅槃の讃岐」には、数年前まで遍路小屋は1つも無かったらしい。私の生ま
れ故郷であるので寂しい気もするが、確かに香川は寺間も距離も短いところが
多く、「寺」そのもので休憩する事は可能であるので、「野宿遍路」ではない
「宿付遍路」には、長距離間の休憩ポイントが重要であって、野宿する場所を
探しているのではない事も事実である。

また「土佐のバス停」は、野宿派にも優しいと聞く。確かに「三方囲いのある
バス停」「前面にドアまで付いているバス停(完全な小屋になる)」等、都会
では考えられないような「野宿してください!」と言わんばかりのバス停すら
ある。

車社会の田舎には、不採算と推定するバスの運行にも、1日に3本などと言う
路線がほとんどで、そのバスにも数人しか乗っていない事も日常の出来事なの
だろう。しかし、それだけ、運行間隔が長いためか、バス停は、急な雨風を避
ける事の出来るようにか…東屋(屋根だけあり、四方は完全な壁がない)より
数段快適な「小屋型」のものが多かった気がする。

室戸までの80キロ弱の最長不倒距離を抜けて、気を抜く暇もなく27.5K
の26番~27番、そして続けて27番~8番の37.5Kの長い距離が続く。
但し、ここを抜けると「大都市」?!「少なくとも県庁所在地」の高知市に
入るのだ。はりまや橋、坂本竜馬の桂浜など、観光気分に思いを馳せる気持ち
も沸くし、何とかここを乗り切れば、高知市内へと入るのだ。

前日27番神峰寺を打ち、約13キロ地点のホテルタマイに宿泊したので、
残り距離は、約26キロで28番大日寺ある。その後約8キロで29番国分寺、
そして30番善楽寺までは約7キロで、合計約41キロとなる。ここから
高知市内まで約3~4キロであるので、合計45キロになってしまう。

しかし、大日寺でこの日を終わる以外に宿は無く、29番と30番を打つと、
高知市中心部へ向って歩くしかないのだ。前日、肉刺(マメ)の様子見で距離
を落とした(短くした)ので何とかなるだろう!と、早朝出発した。

結果は、以下のようになった。

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困難度(【1~5】【5】が最難関)を個人的主観にて採点した
===================================
27番~28番 37.5K 10時間30分
ほとんど、平坦な舗装道を進む。27番神峰寺からの下りの3.5Kは打戻り
となり、鉄道の高架をくぐり旧道を抜けて55号に合流する「安田明神交差点」
(4.4K地点)に最初の休憩ポイントがある。小さな遍路小屋だが、十分に
休憩可能。その後7.8K地点に道の駅大山があり、この先に防波堤歩道の
入口があるらしいが、私は見落としてそのまま55号線を進んでしまった。
そうしたら幸運にも10K地点前後に「安岡重機」のベンチあり。もしかする
と、優しいお接待を受けられるかも知れない!(詳細は6月11日のブログ
ご参照)。その後、安芸市内を抜けた「球場前」駅のところから15キロ前後
もある長いサイクリングロードの入口がある。その後、遍路地図には出てい
ないが、17K地点にも小さな遍路小屋のような休憩ポイントもあった。
サイクリングロードに入り、20K前後のところに「赤野休憩所」(トイレ
有り)がある。その後も、26K地点にもトイレがあり、29K地点には
「道の駅やす」がある。更にである!!!30.5K地点から右折して市街地
に入った「香我美遍路小屋」がある。地元の「岸本はたちの会」という方々
の運営になっているようだが、大変あり難い小屋である。この間は27番
神峰寺上り口の民宿に宿を取り、空身で往復後、一気に28番大日寺まで
歩く人もいるだろうが、途中に宿を取る場合でも、いずれにせよ「休憩可能
ポイント」が充実した道だと思う。海岸線沿いで眺めも良く、若干アップ
ダウンのある箇所もあるが、さほどキツイ箇所は無く、暖かい遍路小屋、
お接待所もあり、とても歩き易い箇所だと思う。標準11時間らしいが、
私も休憩しすぎたのか、10時間半掛かっている!安岡重機で1時間以上
休憩したり、道の駅でも飲んだ記憶があるが、まあ~比較的のんびりした道
だと思う。距離は長いが過酷さや悲壮感は無いと思う。【2】

28番~29番 9K 1時間55分
平坦な舗装道、田んぼの中の旧道を進む。まず、28番大日寺~29番国分寺
までの道のりは遍路地図だと7.5キロとなっているが、実際には9キロある
らしい。確か大日寺を出てから歩き始めて直ぐに、そのような記載があった。
時間も私の足で1時間55分掛かっている。途中に休憩可能ポイントは
約5キロ地点の遍路小屋1箇所しかないのだが、私にとっては、結構過酷な
印象が強い。午前中に25キロ以上歩いて大日寺を打ち、早々に29番に
向った歩き始めたのだが、さしてアップダウンがある訳でもないし、橋を
渡った後は、平坦な田んぼ道や農村の集落を抜けて行くだけであるのに…
である。疲れていたのだろう。6K地点に著名な「へんろ石饅頭」屋さんが
あるが私は買わなかった…何となく辛い思い出があるので…【1.5】

29番~30番 6.9K 1時間45分
舗装道を進む。最後の2キロが多少上りとなる。確かに振り返ると大した距離
でもないし、歩き遍路地図でもさほどの高低差もないのだが…最後の「逢坂峠」
への道のりが正直キツかった。おそらく標高で100mもないのだと思うが…
この日は、既に40キロ前後近くになっており、蒲原休憩所(へんろ小屋5号)
以外には休憩ポイントも無く苦しい思い出しかない。【2】

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■9日目宿「ザヘンロ・サーベイ」
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ホテルTAMAI T17 FNA D19 S16 C¥6,300
安芸市矢ノ丸1丁目6-31(13K地点)  0887-35-2111
安芸市内のビジネスホテル。この町では多分一番大きい?!パチンコ屋さんの
経営か?(推測…パチンコ店の上にホテルがある!)しかし、立派な大浴場が
あり、清潔感もがあるが、洗濯機と乾燥機は、一度ホテルを出た裏にあるらし
い(私は足が痛くてホテルの部屋で洗濯した)ので、ちょっと不便か?市内に
は、他に、旅館が数件、BH1軒あり選択肢はあるだろうが、一番値段的には
高いのかも知れない。値段の割りにと言う意味で評価は多少「辛め」となった
か…この地区で、この値段なら1泊2食付も可能だろう。
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全ては、私の個人的判断です。
 総合(Total)は、「T」
 料理(Food)は、「F」
 内装(Decor)は、「D」
 サービス(Service)は、「S」  
 料金(Cost)は、平均的コストの「C」
評価は、
 0~9 お粗末~可
 10~15 可~良
 16~19 良~優
 20~25 優~秀
 26~30 秀~完璧
 NAは、評価できず(食事など無しの場合)Not Applicable
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今日はこの辺で。