「石鎚山への思い!明日は・・・遍路28日目」
--------------------------------------------------
天気:朝からずっと晴れ
気温:21度~33度位
--------------------------------------------------
湯の里しこくや 4:55発
60番横峰寺 7:50着 8:30発
霊場星が森 8:45着 8:55発
61番香園寺 12:40着 13:10発
62番宝寿寺 13:25着 13:50発
63番吉祥寺 14:10着 14:40発
64番前神寺 15:15着 15:40発
西条ステーションホテル 15:45着
--------------------------------------------------
歩行距離:約20Km
歩数:44,000歩
--------------------------------------------------
主な出費
納経代:300円×5寺=1,500円
飲物代:450円
夕食&お酒:2,200円
宿代: 5,480円(朝食のみ)
=======================
総合計:9,630円
--------------------------------------------------
携帯の有料情報サイトからの予報では、今日のこの地方の天気は日中は「晴れ」
との事である。昨日から、朝、寝坊しないように気合を入れて、今朝も4時に起
きる。支度をして、朝から部屋で、昨日横峰の登り口のファミマで買って持込ん
だカップラーメンを部屋で食べて、4時50分にフロントに下りた。
昨日の夕食時のレストランでの生ビール(500円)の代金を支払って、夜勤の
フロントの方に表のドアを開けていただいて、4時55分、ちょうど夜明けの時
間であろう、国道11号線を横峰寺の登り口を目指して出発する。
(5:10)1.5キロ弱だろう、15分程歩いてファミマに到着。念のため、
ここで朝食の補給(おにぎり2個)と缶コーヒーを買い、少し表のベンチに座っ
て休む。お握り1個を食べ、残りはザックに仕舞い、非常食のパンをザックに確
認して、缶コーヒーを飲んでいると、昨日の宿(しこくや)の社長?マネージャー
?が車でファミマに来て、出て行くところで、挨拶をされる。「頑張ります!」
と答え、気合を入れて国道から横峰への上り口に入る。(5:20)
宿の人にも、ファミマの人にも、健脚なら、この入り口から横峰の山門まで、
3時間だと教えられる。二人が言うんだから間違いないのだろうと思い、念のた
め、地図で確認すると見ると、約8.8キロの道のりであり、最後の2キロ強が
急な登りのようだ。最初は県道歩きのようで、途中からの山道と推測した。
覚悟を決めて、登り口から県道のアスファルト道を歩き出す。(5:40)最初
のへんろ小屋を通過する。まだファミマから30分経過していないので、パスす
る事にした。徐々に緩やかな上りのアスファルト道になり、(6:05)地図に
も出ている「喫茶てんとうむし」を通過。意外に?!(失礼!)綺麗な建物で、
8時からのオープンのようでコーヒーを飲みたかったが、残念ながら通過!
(6:20)湯浪(ゆうなみ)に入ると、ここから県道147号線は車両通行止
めとなっており、工事が行われており、但し「歩行者は通行可」となっている。
「歩行者」って・・・歩き遍路以外には想定できないのだが・・・と、思いつつ
この工事のバリケードを避けて工事中の道に入っていく。約1キロくらいの上り
だろうか?だんだん上り勾配がきつくなり、その後へんろ小屋に到着。ここから、
県道(本来の)はUターンのように尾根を曲がりくねりながら登るのだろうが、
今は工事中で一台の車両もいない。この静かなへんろ小屋(休憩所)でしばしの
小休止を取る。(6:35~6:45)
この横に、遍路道(山道)の入り口があり、急な階段を上りここから横峰寺まで
(2.2キロ)との表示になっている。頭の中で、時速2.2キロで1時間。つ
まり8時前には横峰に着けば、国道11号からの分岐から2時間40分程度か?
と「皮算用」しながら・・・(笑)登り始める。
地図では、標高差でここからの山道だけで400m以上登るはずである。2キロ
で400mと言うのは、全部登りのはずは無いので、結構急な登りがあるのだと
頭にいれ、焦らず、急な登り勾配は、歩幅を狭くして、息が上がらないように、
そして足に無理な負担が無いような歩幅にして、慎重に歩く。
結構な大汗をかかされるが!(笑!マジで大汗ですね・・・)、山の中である事
で、既に日が上り暑さが出ていると思われるが、木々で日差しが遮られ、また、
早朝なので気温もまだ山中は低い(25度までいっていない)ので、大汗をかく
が、はやり早出は正解だと感じた。
(7:50)山門を抜け、納経所前に到着。ここまで国道分岐から2時間35分。
おおよそ想定通りの時間だと思う。しかし、雨や猛暑の午後になると、3時間は
十分必要だろう。また、山道の上りや、アスファルト道の歩き方が苦手な人は、
全体として、この上りを4時間見ておくのが無難かも知れないと思う。
意外に?狭いと感じた、本堂と大師堂でお参りを済ませ、納経をして頂き、多分
住職だと思うが、星が森の行き方とそこからの帰り道を確認して、山門に戻り、
星が峰へ向かう。(7:50~8:30)
山門の横に、星が峰まで、約580mと書いてあるがダラダラとした結構広い
(十分乗用車の通過できる幅の)砂利道を上って星が峰に到着した(8:45)
今朝は、昨日の午後の雲行きが嘘のように晴れ渡り、ガスもほとんど無く、思った
よりも狭い旧跡星が峰から、絶景「石鎚山」が見えたのだ。星が峰の墓標のよう
なところに、「弘法大師がここから石鎚山を見て・・・」と書いてあり、詳しく
はメモしなかったが、「そうなのか!石鎚山は弘法大師とも縁があるのだ!」と、
勉強不足を痛感し、道理で、遍路地図にも石鎚山への上り方を詳しく書いてある
のだと、改めて実感した。(すみません。ただの、「やまや」(山岳愛好家)の
趣味で、四国遍路の途中で上っている人がいるのをそう思っていました!申し訳
ありません!)
星が峰を堪能?するには短い時間だったが、山門に下り、境内を抜けて、下りに
入る。途中、ただ一人大汗をかいて上ってくる自動車遍路の方がいた。カメラを
片手に、ヘロヘロになりがら、山門下から星が峰に登ってくる人とすれ違った。
「後もう少しですよ。10分も掛かりません」と答え、私もずいぶん強くなった
と思いながら別れた。
この時点では、横峰寺への道は、アスファルト道がほとんど(2キロしか山道が
無く)で、有名な横峰の道としては、少々がっかりしていたが・・・(それ程の
「やまや」ではないのに!(ごめんなさい!))、実は、横峰は、下り(ある意
味では(登り口は沢山あるのだから)上りだろう)は、これまでの山道の中では
個人的には最高の道だと感じた。変化に富み、静かな森の中を、優しい山道が包
み、素晴らしい道だと感じた。
今日は、星が峰まで行って本当に良かった。多分、あれが石鎚山だろう。絶景で
あった。と、一人、時間の幸運に感謝していた。昨日、強引に昇っていたら、こ
んなに余裕は無かったであろうと。そんな思いで、下り始めて1時間弱たった頃、
山の中に木のベンチがあり、ここで小休止とした。61番までは10キロ弱の行
程であり、途中休める場所は、遍路地図では不明なので、ここで小休止として、
靴まで脱いで10分の休憩とした。(9:40~9:50)
正確な時間は記録しなかったが、この小休止から30分以上歩いた頃、へんろ小
屋のような休憩所があった。ここに、二人の女性(お婆さん(失礼!)とおばさ
ん!(大変失礼!))が、山歩きの格好で食事!?をしているではないか!
「おはようございます!」と、先ほどの休息で、足にはまだ余裕があったので、
通り過ぎようとしたら、「ちょっと、コーヒーでも飲んでいかない?!」と声を
掛けて頂いた。
「コーヒー?!」と、、、無類のコーヒー好き(本当は、酒好きだが!)なので
遠慮なく反応してしまい、ここに同席させて頂き、美味しい手作りのパンや、り
んごや、その他沢山のお接待を受けてしまった。
沢山のおしゃべりを楽しみ、朝自宅から用意したという美味しいコーヒーも遠慮
なく2杯も頂き、彼女達は、直ぐ下(と言っても恐らく1時程度の山登り)に車
を止めて、この休憩小屋で、「山歩きの後の休日の朝食」を楽しんでいた人たち
なのである。歩き遍路にも大変理解があり、そしてとても優しい人たちだった。
ここでの会話・・・
「明日、石鎚山の『山開き』なの知ってるの!?」
「いいえ、知りません・・・」
「あんた!せっかくお遍路さんしてて、そんなに元気なんだったら!、明日石鎚
さんに登りなさい!明日1日から10日まで、山開きのお祭りだけど、明日は、
男しか登れない日で、あたし達(彼女達)は登れないのよ!」
「そんな!滅多に無い、幸運なのよ!、お遍路に来て、何十日も歩き続けて、
それで、今日は、横峰さんに登って、今日は64番まで打ったら、どうせその近く
で泊まりでしょう?」「登りなさい!」って・・・
「明日、うちのだんなが、石鎚のロープーウェイで仕事しているから、朝、拾って
上げるから!、ロープーウェイで上り口まで行って、そこから3時間位で登って、
明日は、山開きで1000人位の人が出るから、迷う事も無いし、皆が押してくれ
るから、素人でも大丈夫!、それに、そんな健脚なんだから、夏山だし、長ズボン
で、上に長袖あれば、もう大丈夫!高山病?そんなの心配ない!2000mも無い
から、大丈夫!」「弘法大師のゆかりもあるのよ!」「絶対、上りなさい!」
「1日、2日、遍路の日程が延びたって・・・大丈夫でしょう!?人生も急いだって
同じなの!本当に、滅多に無いタイミングなのよ!明日は『山開き!』なの!」
【何よりも、星が峰で、石鎚さんを見れるなんて、そんな地元の私達でも滅多に
ないことなのよ!そんな偶然は、あなたの遍路に!】
って・・・
最後の30分は、自宅の電話番号を教えてくださるは、、、私の携帯をお教えして、
明日の待ち合わせ場所まで指定され・・・ご主人のご意見は?!と心配しながらも、
取りあえず、「どうしようかなぁ~」と思いながら、それでも、本当に楽しい一時
を過ごさせて頂き、納め札に、Blogのアドレスも書いてお渡しし、楽しい時間
に別れを告げました。
なんと!1時間半程度もここで休憩していたようで!時計の針は(11:45)
ちょっと、急がないと!と思ったのですが、冷静になると、まだ時間的に64番ま
で打つのは余裕だと考え、ゆっくり山を下りました。
(12:40)横峰を打った時点での、自分の頭の中の予想時刻より大幅に遅れて
香園寺に到着。ここは、新興宗教団体か!?と思う程、鉄筋コンクリートの寺?!
で、おまけに、大師堂が左右の階段から2Fにどうぞ!って・・・噂には聞いてい
ましたが、もう、びっくりしました。。。
その後、61番香園寺とは、全く正反対の静かな62番宝寿寺を打ちました。この
差は何でしょうね・・・隣町?同じ町?なのに、この寺の差?いろいろな理由
(わけ)があるのでしょう。地元の人にしかわからないのだと思いました。
その後、63番の吉祥寺でお参りし、納経を済ませると、納経所で、「歩き遍路」
と言う事で「お饅頭とモナカ」のお接待を頂きました。有り難い事です。
納経所で、決めかねていた「石鎚山」の事を恐る恐る・・・聞いてみると、明日は
「山開き」なので、大勢の人が出る事、そして、夏山なので、軽装でも大丈夫だと
言う事、そしてバスの時間まで調べて頂きました。今日の宿を、伊予西条にすれば
伊予西条駅前からロープウェイ乗り場までバスがあること。その時間も、日帰りで
十分である事。「高山病」の心配なんてない事!
但し!「ブヨ」対策だけしっかりして、虫除けスプレーと、虫刺されの薬の手配が
あれば?!大丈夫だとの事など、お話させていただきました。
そして、最後に!止めとして!
「石鎚山は、弘法大師が百日修行された山ですから、お遍路さんの修行にも繋がる
大事な事で、非常に稀なタイミングで、時間があれば、どうぞ行ってみて下さい!」
との事・・・
これは、行くしなかない!登るしかない!
と決意した次第であります・・・
山登りも何もした事がない私が・・・
これも人生、そして、お遍路に出て、こんな(明日が山開きの日の前日に此処にい
る)偶然と、何よりも、多くの方の出会いなど。
登ってみることにしました。
伊予西条のホテルの連泊の手配。明日予約していた、伊予三島のホテルの明後日へ
の予約変更等を、64番前神寺の後、コンビニ・サンクスの前のベンチで、500
mlのビールを飲みながら!完了しました。
この宿は、駅前で、石鎚山のロープウェイまでのバス停のまん前です!
インターネットはフリーで部屋で使えるし、少し部屋は狭いですが、清潔なホテル
です。まずまずでしょう。
先ほど、自転車を借りて!薬屋さんまで、虫除けスプレーと、虫刺されの薬を買い
に行き、帰りにスーパー(マルナカ)で今日の夕食と、ビール6缶!と焼酎1本!
等、明日の昼の山用の食料など買い物しましたので、万全です!
そんなBlogの原稿を書いていたら、昼間、この偶然を頂いた、横峰からの下り
で出会った、素敵なおばさん(私の母とほとんど変わりません!)からお電話を頂
きました。ホテルまで、迎えに行ってあげようか!と言われましたが、中年の意地
もあり!(笑)、明日、登ります!そして、便利なバス停の前にホテルを取った事
を伝え、またまた楽しい会話でした。横で、ご主人の声が聞こえていました。
ありがとうございました。本当に感謝しております。明日、ちゃんと、弘法大師縁
の石鎚に登ってみます。
どんな事になるのか、少し不安ですが、2000m弱の山など、私にとっては初め
ての経験です。
多くの出会いがあり、そして、楽しい一日でした。
夕方、実家の父から携帯に電話がありました。
そんな事を話すと、「そうか、良い経験だ!しっかり登ってきなさい!」と、香川
に入る事を楽しみに待っていていてくれますが、石鎚山に登って、香川入りが少し
遅れる事は、逆に喜んで見守ってくれているようでした。
不勉強であった自分を反省し、そして、こんな私にチャンスを頂いた、天候と様々
な出会いに感謝しております。
さて、今日の「酒量」は・・・
=====================================
(1)夕方、64番の後、サンクスで缶ビール(500ml×1)
(2)お風呂から出て、缶ビール(350ml×3)
(3)今、ブログを書きながら、焼酎水割り(2合原酒×1(お茶割り多分5杯)
=====================================
では、明日は、石鎚山レポートになります。
山開きのノボリなどが、国道11号線に沢山出ていました。また、先ほど、埼玉の
Aさんからお電話を頂き、昨日無事に、そんなに雨にも降られず、横峰を打ち、そ
して下り、美味しいしゃぶしゃぶをBH小松で堪能したとお電話を頂きました。
Aさんの奥様からも、コメントを頂いております。奥様の方が心配していたので
しょう!(笑)
こんな日があって良いのだと実感しました。
私の人生はずっと急いでばかりでした。
出会いを大切に、流れに任せて、せっかくの弘法大師への縁の旅ですから、
もう旅の残された時間は限られているのですから、
焦らず、楽しんで、歩きたいと思います。
今日はこの辺で!
--------------------------------------------------
天気:朝からずっと晴れ
気温:21度~33度位
--------------------------------------------------
湯の里しこくや 4:55発
60番横峰寺 7:50着 8:30発
霊場星が森 8:45着 8:55発
61番香園寺 12:40着 13:10発
62番宝寿寺 13:25着 13:50発
63番吉祥寺 14:10着 14:40発
64番前神寺 15:15着 15:40発
西条ステーションホテル 15:45着
--------------------------------------------------
歩行距離:約20Km
歩数:44,000歩
--------------------------------------------------
主な出費
納経代:300円×5寺=1,500円
飲物代:450円
夕食&お酒:2,200円
宿代: 5,480円(朝食のみ)
=======================
総合計:9,630円
--------------------------------------------------
携帯の有料情報サイトからの予報では、今日のこの地方の天気は日中は「晴れ」
との事である。昨日から、朝、寝坊しないように気合を入れて、今朝も4時に起
きる。支度をして、朝から部屋で、昨日横峰の登り口のファミマで買って持込ん
だカップラーメンを部屋で食べて、4時50分にフロントに下りた。
昨日の夕食時のレストランでの生ビール(500円)の代金を支払って、夜勤の
フロントの方に表のドアを開けていただいて、4時55分、ちょうど夜明けの時
間であろう、国道11号線を横峰寺の登り口を目指して出発する。
(5:10)1.5キロ弱だろう、15分程歩いてファミマに到着。念のため、
ここで朝食の補給(おにぎり2個)と缶コーヒーを買い、少し表のベンチに座っ
て休む。お握り1個を食べ、残りはザックに仕舞い、非常食のパンをザックに確
認して、缶コーヒーを飲んでいると、昨日の宿(しこくや)の社長?マネージャー
?が車でファミマに来て、出て行くところで、挨拶をされる。「頑張ります!」
と答え、気合を入れて国道から横峰への上り口に入る。(5:20)
宿の人にも、ファミマの人にも、健脚なら、この入り口から横峰の山門まで、
3時間だと教えられる。二人が言うんだから間違いないのだろうと思い、念のた
め、地図で確認すると見ると、約8.8キロの道のりであり、最後の2キロ強が
急な登りのようだ。最初は県道歩きのようで、途中からの山道と推測した。
覚悟を決めて、登り口から県道のアスファルト道を歩き出す。(5:40)最初
のへんろ小屋を通過する。まだファミマから30分経過していないので、パスす
る事にした。徐々に緩やかな上りのアスファルト道になり、(6:05)地図に
も出ている「喫茶てんとうむし」を通過。意外に?!(失礼!)綺麗な建物で、
8時からのオープンのようでコーヒーを飲みたかったが、残念ながら通過!
(6:20)湯浪(ゆうなみ)に入ると、ここから県道147号線は車両通行止
めとなっており、工事が行われており、但し「歩行者は通行可」となっている。
「歩行者」って・・・歩き遍路以外には想定できないのだが・・・と、思いつつ
この工事のバリケードを避けて工事中の道に入っていく。約1キロくらいの上り
だろうか?だんだん上り勾配がきつくなり、その後へんろ小屋に到着。ここから、
県道(本来の)はUターンのように尾根を曲がりくねりながら登るのだろうが、
今は工事中で一台の車両もいない。この静かなへんろ小屋(休憩所)でしばしの
小休止を取る。(6:35~6:45)
この横に、遍路道(山道)の入り口があり、急な階段を上りここから横峰寺まで
(2.2キロ)との表示になっている。頭の中で、時速2.2キロで1時間。つ
まり8時前には横峰に着けば、国道11号からの分岐から2時間40分程度か?
と「皮算用」しながら・・・(笑)登り始める。
地図では、標高差でここからの山道だけで400m以上登るはずである。2キロ
で400mと言うのは、全部登りのはずは無いので、結構急な登りがあるのだと
頭にいれ、焦らず、急な登り勾配は、歩幅を狭くして、息が上がらないように、
そして足に無理な負担が無いような歩幅にして、慎重に歩く。
結構な大汗をかかされるが!(笑!マジで大汗ですね・・・)、山の中である事
で、既に日が上り暑さが出ていると思われるが、木々で日差しが遮られ、また、
早朝なので気温もまだ山中は低い(25度までいっていない)ので、大汗をかく
が、はやり早出は正解だと感じた。
(7:50)山門を抜け、納経所前に到着。ここまで国道分岐から2時間35分。
おおよそ想定通りの時間だと思う。しかし、雨や猛暑の午後になると、3時間は
十分必要だろう。また、山道の上りや、アスファルト道の歩き方が苦手な人は、
全体として、この上りを4時間見ておくのが無難かも知れないと思う。
意外に?狭いと感じた、本堂と大師堂でお参りを済ませ、納経をして頂き、多分
住職だと思うが、星が森の行き方とそこからの帰り道を確認して、山門に戻り、
星が峰へ向かう。(7:50~8:30)
山門の横に、星が峰まで、約580mと書いてあるがダラダラとした結構広い
(十分乗用車の通過できる幅の)砂利道を上って星が峰に到着した(8:45)
今朝は、昨日の午後の雲行きが嘘のように晴れ渡り、ガスもほとんど無く、思った
よりも狭い旧跡星が峰から、絶景「石鎚山」が見えたのだ。星が峰の墓標のよう
なところに、「弘法大師がここから石鎚山を見て・・・」と書いてあり、詳しく
はメモしなかったが、「そうなのか!石鎚山は弘法大師とも縁があるのだ!」と、
勉強不足を痛感し、道理で、遍路地図にも石鎚山への上り方を詳しく書いてある
のだと、改めて実感した。(すみません。ただの、「やまや」(山岳愛好家)の
趣味で、四国遍路の途中で上っている人がいるのをそう思っていました!申し訳
ありません!)
星が峰を堪能?するには短い時間だったが、山門に下り、境内を抜けて、下りに
入る。途中、ただ一人大汗をかいて上ってくる自動車遍路の方がいた。カメラを
片手に、ヘロヘロになりがら、山門下から星が峰に登ってくる人とすれ違った。
「後もう少しですよ。10分も掛かりません」と答え、私もずいぶん強くなった
と思いながら別れた。
この時点では、横峰寺への道は、アスファルト道がほとんど(2キロしか山道が
無く)で、有名な横峰の道としては、少々がっかりしていたが・・・(それ程の
「やまや」ではないのに!(ごめんなさい!))、実は、横峰は、下り(ある意
味では(登り口は沢山あるのだから)上りだろう)は、これまでの山道の中では
個人的には最高の道だと感じた。変化に富み、静かな森の中を、優しい山道が包
み、素晴らしい道だと感じた。
今日は、星が峰まで行って本当に良かった。多分、あれが石鎚山だろう。絶景で
あった。と、一人、時間の幸運に感謝していた。昨日、強引に昇っていたら、こ
んなに余裕は無かったであろうと。そんな思いで、下り始めて1時間弱たった頃、
山の中に木のベンチがあり、ここで小休止とした。61番までは10キロ弱の行
程であり、途中休める場所は、遍路地図では不明なので、ここで小休止として、
靴まで脱いで10分の休憩とした。(9:40~9:50)
正確な時間は記録しなかったが、この小休止から30分以上歩いた頃、へんろ小
屋のような休憩所があった。ここに、二人の女性(お婆さん(失礼!)とおばさ
ん!(大変失礼!))が、山歩きの格好で食事!?をしているではないか!
「おはようございます!」と、先ほどの休息で、足にはまだ余裕があったので、
通り過ぎようとしたら、「ちょっと、コーヒーでも飲んでいかない?!」と声を
掛けて頂いた。
「コーヒー?!」と、、、無類のコーヒー好き(本当は、酒好きだが!)なので
遠慮なく反応してしまい、ここに同席させて頂き、美味しい手作りのパンや、り
んごや、その他沢山のお接待を受けてしまった。
沢山のおしゃべりを楽しみ、朝自宅から用意したという美味しいコーヒーも遠慮
なく2杯も頂き、彼女達は、直ぐ下(と言っても恐らく1時程度の山登り)に車
を止めて、この休憩小屋で、「山歩きの後の休日の朝食」を楽しんでいた人たち
なのである。歩き遍路にも大変理解があり、そしてとても優しい人たちだった。
ここでの会話・・・
「明日、石鎚山の『山開き』なの知ってるの!?」
「いいえ、知りません・・・」
「あんた!せっかくお遍路さんしてて、そんなに元気なんだったら!、明日石鎚
さんに登りなさい!明日1日から10日まで、山開きのお祭りだけど、明日は、
男しか登れない日で、あたし達(彼女達)は登れないのよ!」
「そんな!滅多に無い、幸運なのよ!、お遍路に来て、何十日も歩き続けて、
それで、今日は、横峰さんに登って、今日は64番まで打ったら、どうせその近く
で泊まりでしょう?」「登りなさい!」って・・・
「明日、うちのだんなが、石鎚のロープーウェイで仕事しているから、朝、拾って
上げるから!、ロープーウェイで上り口まで行って、そこから3時間位で登って、
明日は、山開きで1000人位の人が出るから、迷う事も無いし、皆が押してくれ
るから、素人でも大丈夫!、それに、そんな健脚なんだから、夏山だし、長ズボン
で、上に長袖あれば、もう大丈夫!高山病?そんなの心配ない!2000mも無い
から、大丈夫!」「弘法大師のゆかりもあるのよ!」「絶対、上りなさい!」
「1日、2日、遍路の日程が延びたって・・・大丈夫でしょう!?人生も急いだって
同じなの!本当に、滅多に無いタイミングなのよ!明日は『山開き!』なの!」
【何よりも、星が峰で、石鎚さんを見れるなんて、そんな地元の私達でも滅多に
ないことなのよ!そんな偶然は、あなたの遍路に!】
って・・・
最後の30分は、自宅の電話番号を教えてくださるは、、、私の携帯をお教えして、
明日の待ち合わせ場所まで指定され・・・ご主人のご意見は?!と心配しながらも、
取りあえず、「どうしようかなぁ~」と思いながら、それでも、本当に楽しい一時
を過ごさせて頂き、納め札に、Blogのアドレスも書いてお渡しし、楽しい時間
に別れを告げました。
なんと!1時間半程度もここで休憩していたようで!時計の針は(11:45)
ちょっと、急がないと!と思ったのですが、冷静になると、まだ時間的に64番ま
で打つのは余裕だと考え、ゆっくり山を下りました。
(12:40)横峰を打った時点での、自分の頭の中の予想時刻より大幅に遅れて
香園寺に到着。ここは、新興宗教団体か!?と思う程、鉄筋コンクリートの寺?!
で、おまけに、大師堂が左右の階段から2Fにどうぞ!って・・・噂には聞いてい
ましたが、もう、びっくりしました。。。
その後、61番香園寺とは、全く正反対の静かな62番宝寿寺を打ちました。この
差は何でしょうね・・・隣町?同じ町?なのに、この寺の差?いろいろな理由
(わけ)があるのでしょう。地元の人にしかわからないのだと思いました。
その後、63番の吉祥寺でお参りし、納経を済ませると、納経所で、「歩き遍路」
と言う事で「お饅頭とモナカ」のお接待を頂きました。有り難い事です。
納経所で、決めかねていた「石鎚山」の事を恐る恐る・・・聞いてみると、明日は
「山開き」なので、大勢の人が出る事、そして、夏山なので、軽装でも大丈夫だと
言う事、そしてバスの時間まで調べて頂きました。今日の宿を、伊予西条にすれば
伊予西条駅前からロープウェイ乗り場までバスがあること。その時間も、日帰りで
十分である事。「高山病」の心配なんてない事!
但し!「ブヨ」対策だけしっかりして、虫除けスプレーと、虫刺されの薬の手配が
あれば?!大丈夫だとの事など、お話させていただきました。
そして、最後に!止めとして!
「石鎚山は、弘法大師が百日修行された山ですから、お遍路さんの修行にも繋がる
大事な事で、非常に稀なタイミングで、時間があれば、どうぞ行ってみて下さい!」
との事・・・
これは、行くしなかない!登るしかない!
と決意した次第であります・・・
山登りも何もした事がない私が・・・
これも人生、そして、お遍路に出て、こんな(明日が山開きの日の前日に此処にい
る)偶然と、何よりも、多くの方の出会いなど。
登ってみることにしました。
伊予西条のホテルの連泊の手配。明日予約していた、伊予三島のホテルの明後日へ
の予約変更等を、64番前神寺の後、コンビニ・サンクスの前のベンチで、500
mlのビールを飲みながら!完了しました。
この宿は、駅前で、石鎚山のロープウェイまでのバス停のまん前です!
インターネットはフリーで部屋で使えるし、少し部屋は狭いですが、清潔なホテル
です。まずまずでしょう。
先ほど、自転車を借りて!薬屋さんまで、虫除けスプレーと、虫刺されの薬を買い
に行き、帰りにスーパー(マルナカ)で今日の夕食と、ビール6缶!と焼酎1本!
等、明日の昼の山用の食料など買い物しましたので、万全です!
そんなBlogの原稿を書いていたら、昼間、この偶然を頂いた、横峰からの下り
で出会った、素敵なおばさん(私の母とほとんど変わりません!)からお電話を頂
きました。ホテルまで、迎えに行ってあげようか!と言われましたが、中年の意地
もあり!(笑)、明日、登ります!そして、便利なバス停の前にホテルを取った事
を伝え、またまた楽しい会話でした。横で、ご主人の声が聞こえていました。
ありがとうございました。本当に感謝しております。明日、ちゃんと、弘法大師縁
の石鎚に登ってみます。
どんな事になるのか、少し不安ですが、2000m弱の山など、私にとっては初め
ての経験です。
多くの出会いがあり、そして、楽しい一日でした。
夕方、実家の父から携帯に電話がありました。
そんな事を話すと、「そうか、良い経験だ!しっかり登ってきなさい!」と、香川
に入る事を楽しみに待っていていてくれますが、石鎚山に登って、香川入りが少し
遅れる事は、逆に喜んで見守ってくれているようでした。
不勉強であった自分を反省し、そして、こんな私にチャンスを頂いた、天候と様々
な出会いに感謝しております。
さて、今日の「酒量」は・・・
=====================================
(1)夕方、64番の後、サンクスで缶ビール(500ml×1)
(2)お風呂から出て、缶ビール(350ml×3)
(3)今、ブログを書きながら、焼酎水割り(2合原酒×1(お茶割り多分5杯)
=====================================
では、明日は、石鎚山レポートになります。
山開きのノボリなどが、国道11号線に沢山出ていました。また、先ほど、埼玉の
Aさんからお電話を頂き、昨日無事に、そんなに雨にも降られず、横峰を打ち、そ
して下り、美味しいしゃぶしゃぶをBH小松で堪能したとお電話を頂きました。
Aさんの奥様からも、コメントを頂いております。奥様の方が心配していたので
しょう!(笑)
こんな日があって良いのだと実感しました。
私の人生はずっと急いでばかりでした。
出会いを大切に、流れに任せて、せっかくの弘法大師への縁の旅ですから、
もう旅の残された時間は限られているのですから、
焦らず、楽しんで、歩きたいと思います。
今日はこの辺で!