四国遍路(108箇所)の旅

お遍路(88+別格20)の準備計画と実際の歩き通し打ちの記録を、5月11日から(実行は6月3日スタート)記録しています。

「第二部 108寺歩き遍路の総括(42)」

2007年09月05日 | Weblog
今日で閉店ではありません…

しかしながら、「初めての四国遍路、歩き遍路」関連を書き続ける事は、私の
ような「素人」には、第一回の実況中継ブログ更新と、この第二回のまとめで
終わりにしたいと思います。後り数回は、興田寺へのお礼参りと、高野山への
お参り、そして…実は、夏休みに「東寺」に行って参りました。その時の様子
などをお話して、第二回のまとめとさせて頂きます。と言う事で、後り数回で、
この第二部も終わりにしたいと思っております。

ブログというのは様々な意味・用途があると思いますが、私にとっては、ある
意味日記のようなものですので、第三回は…少し趣向を変えて、子供の頃全く
続かなかったのですが、出来るだけ「毎日の日記」を書きたいと思っています。
===================================

「第二部 108寺歩き遍路の総括(42)」

■ 各寺間の実際の時間と道のりについて

『87番長尾寺~別格20番大窪寺までの推定方法』

前回と同じく、へんろみち保存協会編(39p)の四国遍路道基本コース歩行
距離表の平均所要を参考にすると、以降のコースは下記のようになる。

87番~88番  15.1K  4時間30分
88番~別20  24.2K  不明

様々な人(読者や、実家の両親、その他大勢の方々)に支えられ、無事、私の
初めての108所歩き遍路は結願となった。いろいろな出会いも楽しかったし、
宿も酷評させて頂いたところも含め、「修行」というより「旅」の感覚の方が
強かった私には、その一つ一つが今にして思うと楽しい思い出である。

初めての歩き遍路のくせに!無謀にも88箇所に別格20もプラスして、それ
は、ただ単に会った事も無い、名古屋のスーパー健脚「爺」に対抗意識を燃や
して…計画を立ててしまった。

ただ、事前のトレーニングだけは、本当に誰よりも十分にやったのではないか
と自負している。スタートの徳島の数日で断念してしまう人も多いと聞くが、
事前のトレーニングを何もして来ない人や、近所の軽いウォーキング練習程度
の準備では、荷物の重さと、山道とアスファルト道の歩きで、数日間で足のマ
メや痛みで断念せざるを得ない状況になるのかも知れない。

さて、別格20番大滝寺は、実は108箇所の寺の中でも最も標高の高いとこ
ろにあった。その高さによる過酷さもあるのだろうが、アスファルト道ではあ
るが、その道の寂しさと長く続く登り、そして私は結願として下りを回避した
が「降りる」道もまた厳しいだろう。

徳島方向にお礼参りをする方も、塩江方面に降りる方も、それ以外の方法を選
択する方も、また、ここを最後にせずに大窪寺に向う方も、別格20番大滝寺
を打った後の方が、その選択肢はいずれにしても厳しい選択となるだろう。

つまり、当日、竹屋敷辺りを出発点にして大滝寺のみを打っても、山を降りて、
次の寺に向うのには、体力的にも時間的にも結構厳しいだろう。この108箇
所めぐりは、とても奥が深いと思う…

結果は、以下のようになった。

===================================
困難度(【1~5】【5】が最難関)を個人的主観にて採点した
===================================
87番~88番  15.1K  3時間35分
長尾寺からダラダラととても立派な県道歩きを登る道を選択した…根性無し!
合理的判断しかしない…快速遍路の最後の選択である。他にももちろん選択肢
は幾つもある。県道3号から、前山キャンプ場手前から遍路道に入り、女体山
方向に向かい保全道を経由して、女体山を越えて大窪寺に向う方法だろうか。
しかし…私は県道歩きを選択したぁ~(笑)5.5キロ付近の前山お遍路交流
センター(道の駅ながおの前)以外にも、遍路地図には記載が無いが、この先
に3箇所程、遍路小屋に近い設備がある。ダラダラと登り道がほとんどではあ
るが、多和地区から国道377号方向に分岐する小学校の横にも休憩小屋もあ
るし、適度な距離で(約5キロ間隔)休憩箇所がある。讃岐に入って少ないと
思った遍路小屋が、最後の最後で…適度に配置され、そして疲れた歩き遍路を
癒してくれるのだ。この道に接して、もう少し歩きたい!歩ける!と思う人も
多いのでは無いだろうか。【2.5】

88番~別20  24.2K  6時間5分
最後に相応しい難所であろう。山道が険しいという箇所は無いのだが…厳しい
アスファルト道の登りが延々と続く…急勾配も無いが、休憩箇所がほとんどな
く、そして水場も無い箇所で、そして何が辛いのか…そう、寂しい道なのだ。
最後の2キロ手前では、健脚と言われたさすがの私も、全く足が動かなくなり、
バテバテとなった。108箇所の結願の場所となったが、後半15キロのダラ
ダラ登りは、本当に厳しいと感じた。私はこの山を登り、そこに父に迎えに来
てもらって「108箇所歩き遍路」を終了としたのだが…88番大窪寺と違い、
ここからバスも、他の交通手段も全く無いので、この終わりの日に、その後、
お礼参りに徳島に抜けるか、それとも、塩江温泉付近に下りるかは、その人の
判断だろうが、本当に厳しいのは、時間的にもその後かも知れない。何度も言
うが、私は山の上で終わりとしたので、その先の選択肢について、コメントで
きないのが残念である。計画のたて方を考慮して…大滝寺を打つのは、とても
厳しいと言わざるを得ない。更に、水分は十分に補給して、最後の15キロに
入るべきだろう。【4.5】

===================================

今日はこの辺で。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
難易度4.5、出ましたネ、 (KOYAMA)
2007-09-05 19:24:13
距離が24キロ以上で、殆どが緩い登り、
途中に休む所もなく、加えて、水分補給も
ままならない・・・。21世紀の歩き遍路
にとっての過酷な条件がほぼ入っている
24キロ強はやはり、”4.5”ですネ。

88箇所は大窪寺で結願することだけを
考えても打つことが可能ですが、別格は
そうはいきません。どうするかは兎も角、
”帰り方”を考えてからでないと、ただ
打ちましたでは済みませんネ。そういう
感じもあってか、どうしても”大瀧寺”
を好きにはなれません。勿論、大瀧寺に
罪がある訳ではありませんけど・・・。

自分の遍路では、最後の大瀧寺を打つの
が実はとても億劫でした。もういいやと
思って、本当に帰りかけたのですが、
思い留まって、いや、後で絶対に後悔する
からとの思いだけで、何とか打ちました。

ただただ寂しいだけの山奥のお寺が大瀧寺、
何とかすべきなのでしょうが、水路の確保
が困難なのは本当に致命的ですネ。お寺は
○○山△△院××寺といいますから、必ず
しも水が豊かか否かは無関係ですが、私の
知る限りでは、あれほど水に不自由だった
のは大瀧寺以外に知りません。
返信する
よかった もうちょっとあるワケですね (歩かない遍路 らいた)
2007-09-05 20:18:30
世界一きれいな嫁はんと車遍路で20別というのもいいかな? てなことを考え始めています。
やはり歩きは今の私の体力では無理。
返信する

コメントを投稿