四国遍路(108箇所)の旅

お遍路(88+別格20)の準備計画と実際の歩き通し打ちの記録を、5月11日から(実行は6月3日スタート)記録しています。

「第二部 108寺歩き遍路の総括(28)」

2007年08月20日 | Weblog
「第二部 108寺歩き遍路の総括(28)」

■ 各寺間の実際の時間と道のりについて

『59番~別格10&11番までの推定方法』

前回と同じく、へんろみち保存協会編(39p)の四国遍路道基本コース歩行
距離表の平均所要を参考にすると、以降のコースは下記のようになる。

59番~別10番  17.3K 不明
別10番~別11番  3.8K 不明
59番~60番   27.0K 10時間30分(2日間)

前日、ちょっとだけ自嘲し(笑)、少し時間を残して59番を打たずに手前の
宿(コスモスオサム)に泊まったので、この日は、朝一番と言っても、7時過
ぎ到着で59番国分寺を打ち、更に別格の2つの寺を打って、一気に横峰を踏
破するのは時間的にもかなり無理があると計算し、この日は、別格の2つの寺
の後、横峰寺の上り口に「出来るだけ近い宿」に泊まる事にして歩き始めた。

酔っ払い遍路同行のA氏は、国分寺まで同行したが、その日のうちに横峰寺を
打つために先に進んだが、私は、適宜休憩を取りながら、まずは、別格10番
興隆寺の標高275m程の山?までの18キロ弱の道のりを、体調に気をつけ
ながら歩くことにした。

天候は午前中曇りだったがとても蒸し暑く、午後には急な大雨に見舞われるこ
とになったり、横峰寺を翌日に控えて不安な一日でもあった。体の疲れは徐々
にピークに近づいていて、足の浮腫みが激しくなってきたのはこの頃だっただ
ろうか。

結果は、以下のようになった。

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困難度(【1~5】【5】が最難関)を個人的主観にて採点した
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59番~別格10番  17.3K 4時間10分
59番国分寺から60番横峰寺までは27キロとなるが、上り口の国道11号
線まで20キロ弱となり、この間に別格の2つの寺を打つため正味7~8キロ
の回り道をする感じだろうか。ただ、興隆寺手前2キロが、等高線に直角に登
る標高差200m程の上り道(舗装道)は強烈にきつい…と感じた。本当に、
真っ直ぐに登る急な上り道である。そして頂上まで登ったかな?と思ったら、
更に長い~辛い階段が待っていた。敷地も広く、荘厳で素晴らしい寺だが、少
しだけ手入れが行き届いていないような気がした。何となくであるが、これだ
けの敷地の寺にしては、整備している人が少ないのだろうかと。経済的な理由
なのだろう…また、納経所が分かり難い…本堂・大師堂にお参りの後、境内の
納経所には住職はほとんどいないらしく、階段を下りて、住居と兼用になって
いる場所のベルを押すと…風変わりというべきなのか…相当に変わった印象の
住職が納経をしてくれた。道は全てアスファルト道だが、13キロを過ぎた後
から徐々に上りになり、最後の急坂と階段が本当に厳しい。休憩ポイントは、
(4.5キロ地点)の道の駅今治湯ノ浦、その後、日切大師近くの橋の手前
(約10キロ地点)に屋根は無いがベンチがある。休憩は十分可能だろう。更
に、私は立ち寄らなかったが、(約12キロ地点)の吉岡郵便局の先「新町」
地区に、とても綺麗なお接待所があった。その先別格10番興隆寺の手前の
(15キロ地点)の徳田小学校の横に、バス停のベンチがありここでも休憩可
能。その後に急坂を登るので、是非ここで休憩をお勧めしたい。天候次第では
(特に暑さ)【4】近くになることもあるか。【3】

別格10番~別格11番  3.8K 55分
興隆寺から急坂を下り、約1キロ先を斜め右に進み、久妙寺方向から別格11
番生木地蔵に向う。アスファルト道歩きである。距離は短いが、下りの急な坂
で足を痛めぬようにゆっくりと降りることが慣用ではないかと考える。生木地
蔵は、向かって左手に大きな神社があり、神社の鳥居があるので、まさかここ
を生木地蔵だと間違えることは無いと思うが、結構間違える人が多いらしい…
【1.5】

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■28日目宿「ザヘンロ・サーベイ」
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西条ステーションホテル T22 F18 D22 S22 C¥5,480
西条市大町798駅前           0897-56-2000
番地の後に「駅前」という住所があるのだなぁ~と今にして思う。確かに駅前
だった。石鎚山を登ることになり、ロープウェイまでのバスも、西条駅から出
ているし、駅前のバス停までホテルから30歩も掛からない距離で便利だった。
部屋は少し狭いビジネスホテルであるが、清潔で、インターネットも常設無料
だし、洗濯機・乾燥機も同じフロアー(2F)にあったので、利用し易い形式
だと思う。無料の自転車を貸していただき、夕飯やお酒の買出しに、スーパー
やドラッグストアにも行けたし、朝食付の価格で考えると、歩き遍路には十分
であると考える。
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全ては、私の個人的判断です。
 総合(Total)は、「T」
 料理(Food)は、「F」
 内装(Decor)は、「D」
 サービス(Service)は、「S」  
 料金(Cost)は、平均的コストの「C」
評価は、
 0~9 お粗末~可
 10~15 可~良
 16~19 良~優
 20~25 優~秀
 26~30 秀~完璧
 NAは、評価できず(食事など無しの場合)Not Applicable
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今日はこの辺で。

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2 コメント

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天網恢恢疏而不失 (歩かない遍路 らいた)
2007-08-20 21:52:35
 私にとって寺印を彫ることが遍路で、般若心経を彫ることは納経。
 そして展覧会作品や思いつきで彫るのは別格です。本日、別格をひとつ彫り上げました。
 天網恢恢疏而不失;疎は疏が本字。漏らさずは原典では失わず。
 そんなことを調べるのが結構楽しいです。
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別格のお寺には (KOYAMA)
2007-08-20 22:20:44
それぞれ、そのお寺の”植物”が指定
されているようです。納経をすると
戴ける、ステッカーみたいな小綺麗な
シールにそれに描かれていて、興隆寺
は紅葉です。後で調べてみると、本当
に紅葉の名所のようです。箸蔵寺以来
のダイナミックさを感じつつも、私も
雨のお参りだったので、何時か天気の
いい時に再度訪れたいと思いました。

興隆寺の直前の急坂は短距離ですが、
本当に急で、神峯寺の時にも思った
のですが、”何故、こんな所に!?”
の”再来”でした。そして、御指摘
の通り、納経所が判りにくかったの
は随一でした。25分程待たされた
のですが、余り腹が立たなかった
のは、此処をパス出来ないとか、
後の日程に余裕があったとか、雨が
それほどイヤではなかったとか、
結果的に帳消し以上のことがあった
からで、それはラッキーでした。

西山興隆寺、格好良い名前ですネ。
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