四国遍路(108箇所)の旅

お遍路(88+別格20)の準備計画と実際の歩き通し打ちの記録を、5月11日から(実行は6月3日スタート)記録しています。

「第二部 108寺歩き遍路の総括(21)」

2007年08月08日 | Weblog
「第二部 108寺歩き遍路の総括(21)」

■ 各寺間の実際の時間と道のりについて

『別格8番~44番までの推定方法』

前回と同じく、へんろみち保存協会編(39p)の四国遍路道基本コース歩行
距離表の平均所要を参考にすると、以降のコースは下記のようになる。

別8番~44番  約47K (国道歩きのため少し長くなる)不明
44番~45番  8.4K 4時間
45番~46番 29.0K 9時間40分

別8十夜ヶ橋の500m手前のオオズプラザホテルからの出発であったが、別
格打ちの場合、別7金山出石寺への道順は、大洲市内からの打戻りが主流であ
ろうから、一般的には大洲市内に宿泊するケースが多いのだろう。

大洲からの道のりは、私はこの日の宿泊を、当日歩きながら検討し、昼前に、
この日は約30キロ先の内子町小田の若竹旅館にすることにした。つまり、鶸
田峠(ひわた)越えの選択は無くなった。これで農祖峠(のうその)を選択す
るか、あるいは、落合方面を経由して国道380号から国道33号線に抜ける
かのいずれかの選択肢が残った。

私の頭の中で、内子町小田に宿を選択した理由は、ただ一つ。ここが、翌日に
44番大宝寺と45番岩屋寺の2つを一日で打つために「ギリギリの距離」な
のだろうと…もちろん、距離的には翌日大宝寺を打って、岩屋寺を打ち戻って
も、約40キロの道のりであり、50キロ近い道のりを何度か強行した実績も
あったが、金山出石寺を打ったばかりで、それ程気持ちの余裕もなかった。

結果は、以下のようになった。

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困難度(【1~5】【5】が最難関)を個人的主観にて採点した
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別8番~44番 約47K  13時間(延べ2日間)
(1)大洲から(別8十夜ヶ橋)内子町までの1日目と、(2)内子町小田の
宿から44番大宝寺までの2日目の午前中に分けて説明する。

(1)大洲から内子町小田 大洲が(23キロ地点)、そして、内子町小田が
(51キロ地点)であるため、この区間の距離は約28キロである。十夜ヶ橋
を打ち、平坦な国道歩きと旧道歩き(舗装道)の後、(27.5K地点)に
神南堂休憩所がありとても立派な休憩小屋である。その後、内子の手前で旧道
(遍路道)に入るところがあり、ここは山道ではないが、自然道の古道が少し
だけある。特に歩き難い道ではないが、この遍路道を抜けた後、野球場のある
公園に出るが、私はここで少し道に迷ってしまった。案内表示が少なく、少し
注意が必要だと感じた。内子町は、白壁の屋敷の風情の残る趣のある町である
が、この内子市街を抜けて、国道56号から国道379号に分岐するところに
「道の駅内子フレッシュパークからり」がある。広い施設で、ここでも休憩が
可能(33.9キロ地点)である。この内子町を抜けると、宿の選択は限られ
てくる。道自体はさほど厳しい道はなく、ほとんどがアスファルト道歩きとな
るが、長距離の区間であるため、(a)鶸田峠越え、(b)農祖峠越え、それ
とも(c)落合経由で国道歩きを選択するのかにもよるが、ある程度、その先
の歩く行程を判断しての宿選びが必須であろう。(38キロ地点)のお遍路無
料宿、(44キロ地点)の千人宿大師堂は、おそらく善根宿的な宿であろうが、
普通の宿付き遍路には厳しい環境の宿であると思われる。(45キロ地点)の
民宿来楽苦と、突合分岐の徳岡旅館(さかえや旅館)の先には、(b)(c)
のルート選択をして、内子町小田地区の4軒の旅館以外には、44番大宝寺ま
で約17キロの区間、全く宿は無い。全体としては、高低差はほとんどなく、
内子町を越えても小田川沿いの平坦な国道歩きとなるので、ここに記した以外
にも休憩箇所は2箇所程あり、歩き易い道であろう。宿の選択を間違えなけれ
ば、さほど苦しい道では無いと思われる。【2】

(2)内子町小田から大宝寺 私は(c)落合経由で国道歩きを選択したのだ
が、この道は1ヵ所だけ旧道歩きがある。(56キロ地点)の三島神社の先に
国道を歩くと1時間近く掛かるクネクネ道を、ショートカットして、20分程
度で一気に上る急坂の山道がある。標高で約150m程上る、約500m程度
の山道であるが、ここは頑張って上りたい。大汗一回だろうが、最初の急坂は
かなり厳しい坂である。この先に、新真弓トンネルの手前に休憩小屋がある。
また、農祖峠の入口の少し先の(63キロ地点)にも父二峰にもガソリンスタ
ンドの隣に、トイレも併設されている休憩小屋がある。ここから先は、落合分
岐を左折し、国道33号線に入ると、久万高原に入り消防署の前のバス停以外
は休憩可能ポイントが無いだろう。落合分岐から、ダラダラと上り坂になるが、
さほど厳しい上りではない。ただ、この区間、約5キロ程、歩道がないため、
交通量もかなりあるので、往来する車には注意が必要だろう。私のように、国
道歩きを選択すれば、休憩ポイントも幾つか適所にあり、距離の長さだけ考慮
すれば良いと思う。【3】

全体としては、後半少し上りに掛かること、また宿の選択は前半がポイントと
なるため、後半はいずれにせよ長距離区間となるので…【2.5】

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■21日目宿「ザヘンロ・サーベイ」
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オオズプラザホテル  T21 F15 D20 S21 C¥7,000
大洲市東大洲1341           0893-25-1100
大洲の中では一番良いホテルなのだろう。インターネットのLANは部屋に常
設だし、部屋は清潔で、ビジネスホテルとしては全く問題ない。料金は、朝食
付きの値段であるが、翌朝、十夜ヶ橋の納経時間の関係で、サービスとして頂
いたが、トーストとコーヒー、ジュースなどの簡単な朝食サービスである。ま
さに「サービス」であり、これが料金に入っているとは思ってはいけない。素
泊りの料金として考えた方が良いだろう。コインランドリーは、施設内には無
く、隣のローソンの隣…に(ほぼ同じ敷地内であるが)コインランドリーがあ
るのでこれを利用した。1Fのレストランで、夕食に、カツカレーと生ビール
を頼んだが、これはまずまずであった。当然別料金である。全体としては、歩
き遍路には少し贅沢な値段であろうか。設備、清潔さ、サービスは問題ない。
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全ては、私の個人的判断です。
 総合(Total)は、「T」
 料理(Food)は、「F」
 内装(Decor)は、「D」
 サービス(Service)は、「S」  
 料金(Cost)は、平均的コストの「C」
評価は、
 0~9 お粗末~可
 10~15 可~良
 16~19 良~優
 20~25 優~秀
 26~30 秀~完璧
 NAは、評価できず(食事など無しの場合)Not Applicable
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今日はこの辺で。