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7月30日から台北市内・世界貿易センターで行われていた、175カ国の企業が集まった第19回台北コンピューターアプリケーションショー(通称台北アプリショー)が3日、大盛況のうちに5日間の日程を終えました。
最新の音声識別ソフトの実演。
早口でまくしたてる中国語が即座に漢字化されてスクリーンに打ち出される。
すごい!
コンピューターや周辺機器、ソフトウェアなどの一般向け見本市であるこの台北アプリショーは、台湾におけるPC市場の、下半期の動向や流行を占うと言われています。
新製品などが直に体験できるこのアプリショーでどれだけ消費者のハートをゲットできるかが、今後の売れ行きを左右するとあって、どの企業も呼び込みや売り込みに必死。今年一番の売れ筋だった高性能小型ノートブックが、特定機種に限って特別価格の999元で提供されるなど、アプリショーだけのお得な企画が目白押しで、5日間の合計入場者数はのべ58万人を超える盛況ぶりでした。
昨年の第18回アプリショーと比べると来場者数は若干減ったものの、肝心の売り上げの方はなんと昨年比で30%もアップしたそうで、新聞や雑誌には「オタクパワーで景気回復!!」という、失礼なんだか喜ばしいのかよく分からない見出しがでかでかと躍りました。
え?なぜオタクパワーなのかって?
商品クイズに答えてコンパニオン・ガールとのツーショット写真をゲット!
みんな張り切って「ハイ!ハイ!」
新商品をアピールするかわいすぎるコンパニオン・ガール。
美女の動きにあわせてカメラ小僧も移動。
オタク、オタクと言うなかれ。今台湾では、自らの追い求める対象をとことん追究し、次々と新しいアイディアや流行を生む「宅男族(日本語の「オタク=お宅」から来た新語)」が、台湾の景気に明るい兆しをもたらしてくれる新たなパワーとして大いに注目されているんです。日本でも今や、地味な電気街だった秋葉原を世界の「AKIBA」へと変貌させたオタク文化は、立派な外交パワーにまでなっています。
IT技術大国として知られ、若者を中心とした国民生活へのPC浸透率は日本よりも高いとされる台湾で、日本から上陸し独自の発達を遂げている「宅男文化」がそのパワーをいっそう発揮すれば、大きな大きな経済効果をもたらすだろう、という事なのです。実際、今回の台北アプリショーでも、多くの宅男たちが、美女撮影に欠かせない高性能カメラや、夜な夜な腕を競い合うオンラインゲームなどで、売り上げに大貢献したんだとか。
最近では、ゲーム漬けの学生生活を送っていた元宅男の男性が、自分で開発したゲームソフトの販売で、一躍ヤング・エグゼクティブへと変貌を遂げたり、自称「正真正銘の宅男」君が、オンラインゲームで使用するアイテムの販売サービスで一日に数万元をもうけている、といったニュースが連日のように報じられ、進化する「クリエイティブな宅男」への注目度が急上昇中です。
明日の台湾を担う宅男から、目が離せなそうです!?(華)
※8/4のエコノミックスクエアーでは、第19回台北アプリケーションショーについてご紹介しています。
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