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台湾株、7000ポイント回復はいつ?

2009年06月08日 19時05分48秒 | 経済
台北株式市場の平均株価指数(加権指数)は8日、228.72ポイント下げて6628.02ポイントに。最近は7000ポイントの大台回復を目前に足踏み状態が続いている。(写真は値下がりを示す緑色で染まった株価ボード 写真:CNA)

台湾の平均株価の最高値は1990年2月の1万2682ポイント。株式ブームで個人投資家が朝から証券会社にはりつく姿が台湾全域で見られたという。ちなみに日本の最高値は1989年の年末。
台湾の1990年以降の最高値は2000年2月の1万393ポイント。その年の5月には陳水扁氏が総統に就任したが、その後ほぼ右肩下がりで下落を続け、2001年9月にはアメリカの同時多発テロ事件による世界的な株安の影響で3943ポイントまで落ち込んだ。翌年の2002年8月には、陳・総統(当時)の「台湾海峡両岸双方は別々の国だ」とする「一辺一国」発言が出て、10月には3845ポイントまで下落。この二つの安値を底にして4000ポイントから6000ポイントあたりを推移、2006年からようやく上昇トレンドに入り、2007年11月には9859ポイントまで回復、2000年以来の1万ポイント奪回にあと一歩と迫るレベルに回復した。

問題はこの後。経済優先・景気回復を訴えて総統に当選した馬英九氏が就任した2008年5月20日から暴落が始まったのだ。就任前日の5月19日の9295ポイントを高値に一気に下落。世界的な金融不安、原油価格や穀物価格上昇によるインフレ圧力、台風被害、中国大陸の毒入り粉ミルク事件など様々なマイナス要素によって11月21日の取引中には3955ポイントまで落ち込んだ。馬・総統への期待度が高かっただけに「施政満足度」も昨年9月には24.9%と低迷した。(『遠見雑誌』の調査)

しかし、金融危機の影響は底を打ったとの見方や中国大陸との関係改善に対する前向きの評価で今年3月からは上昇気流に乗り、先週は取引中に7000ポイントを上回るなど活況が続いている。外資系の証券会社は7日、「(7日の下落は短期的なもので)業績の上方修正の空間が少ないとの判断によるもの。最近の急速な値上がりで過熱気味なこと。夏の相場が伝統的に振るわないことへの警戒感などが原因」と分析、一方で「中国大陸との関係改善が、台湾経済が受ける世界的不景気の影響を減らしている。台湾海峡両岸が互いに開放すればするほど台湾の長期的発展にプラスだ。かつてなかった金融相場(過剰になった資金が流れ込む状態)だ」として、年内の高値予想を5500ポイントから7700ポイントに引き上げ、8500ポイントもあると見ている。

7000ポイント前後は昨年7月から9月にかけて揉んだレベル。ここをこなして上に抜けられるか。「(国民の生活と政府の施政実績に関わるので)総統になってから株価を真剣に見るようになった」という馬・総統も気を揉んでいるのでは?(U)


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