風の回廊

風を感じたら気ままに書こうと思う。

夢・サンダーバード構想―平和のための抑止力

2010年04月25日 | 日記
ウォルフレンの論文『日本政治再生を巡る権力闘争の謎』を三日分の日記としてアップしたので、それもほとんど労力もなく、ただコピーしただけという怠慢で、やや手持無沙汰の優しい夜です。
それはそうと、ウォルフレンは、先日掲載した論文やこれまでの著書の中で、現在の日本の状況をものの見事に、予言していました。
そのことをマイミクのタケセンさんが書きましたので、ぜひご覧になってください。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1468346337&owner_id=548859

このところの流れは、『政治時事、勝手に言いたい放題』と『優しい夜はスタンダード・ナンバーで』を交互に書いているわけですが、今夜はどちらにもかかる内容で『優しい夜は夢を語る……』をテーマに、あまり堅苦しくなく、自衛隊の行く末の先ある僕の夢を書くことにします。それに見合うようなスタンダード・ナンバーが思いつけばいいんだけれど。途中で思いつくかな……?

日本に駐留している米軍は、「日米安保条約」に起源が求められ、日本の安全保障上の「抑止力」として期待されているわけですが、自衛隊も同様に「抑止力」とみなされ、同時に有事の際は、専守防衛にあたり、日本を守ることが期待されているわけです。
しかし、僕はこの「抑止力」に説得力を感じないばかりか、真の平和を望むのであれば、軍事力による「抑止力」や「防衛」には、大きな疑問を持っています。

武器を持って睨めっこしながら、軍事的侵攻を抑止し続けているのであれば、いずれ過度の緊張からバランスを失うこともあるだろうし、小さな誤解が大きな過ちを生むことだってあるし、だいたい子供に平和をどう説明したらいいか分からない。

「いいかい。武器をたくさん持っているから、誰も攻めてこないんだよ。武器を持っているからこそ今の平和があるんだ。その最大の武器が核兵器だよ。日本は核兵器を持っていないけどね」
なんて子供に言えますか?
でも、「軍事力は抑止力として存在し、平和を保つ一定の役割を果たしている。アメリカの核の傘下にいることで、これまで平和を維持できた」と考えている人は、そのことを子供に正直に伝えなければ、狼パパ、ママですよね。

狼パパ、ママにならないために、子供に夢を語ってあげましょう。

もしも、核兵器を持たない日本が、核兵器ゼロへ向けて世界でトップリーダーとして指導的役割を果たし、実績を確実にあげていけば、日本に核兵器を撃ち込もうとする国はなくなります。国際平和のリーダーたる日本に、三発目の核兵器を打ち込めますか?
そんな素振りをみせる国があったら、直ちに世界中から非難の嵐です。
その国から輸入も、その国への輸出も禁じられ、その国はたちまち立ち行かなくなるでしょう。
核兵器ゼロに向けて世界のリーダーになること……軍事力によらない抑止力その1です。

自衛隊がすべての武器を捨てて、国際救助隊として、大地震やハリケーンなどの自然の脅威に襲われ、被災した国々や紛争地帯で戦禍に巻き込まれ、苦しむ人たちを世界に先立って助ける組織として再確立する。
モデルは、あのイギリスの名作人形劇特撮番組『サンダーバード』。


http://www.youtube.com/watch?v=jAA3-80dwnk&feature=player_embedded


日本の科学技術を持ってすれば、サンダーバード5号の宇宙ステテーションは、別にしても、1号から4号までは、世界中をカバーするくらいの数を作ることが可能だと思うし、『サンダーバード』に登場した救助のための数々のメカ――たとえば大規模な爆発現場などで、がれきを押しのけながら救出作業を行う、耐熱ブルドーザーのジェットブル(消火効果を持つ、ニトロ弾を発射できる)や大型磁力運搬クレーン――だって作れちゃう。
そんな救助メカを、サンダーバード2号みたいな輸送機に載せて被災地へ向かうのだ。
作れないとは言わせない。『サンダーバード』は、1965年の作品です。その頃の科学の粋から、あるいは科学万能の未来を予測して生まれた作品なのだ。あの当時からすれば、現在は立派な未来だと思う。やる気になればできないはずがない。サンダーバード5号は、必要ないわけだから。

科学技術だけではなく、予算的にも今の防衛費をそのまま当てれば、世界に冠たる「国際救助隊」が設立可能だと思う。
F15-イーグルは、一機約100億円したし、イージス艦は一艘1243億円もした。
大昔の話だけど、戦艦大和は現在の価値に直せば、2712億円もしたのだ。(当時のGDPの約1%)
ヘリコプターや輸送機など利用できるものは利用し、あるいは改良して使えるものは改良して、ダメな物は融かしてリサイクルしちゃえばいい。
この際、兵器を絶対に諸外国に売ってはいけないのはもちろんである。

サンダーバードに登場しなかったもので、絶対必要なのは医療船だ。
戦艦大和ほど製作費はかからないと思うし、イージス艦を買ったと思えば安いものである。
最新の高度な医療設備と優れた医療スタッフを乗せた、日本の国際医療救助船が、第7艦隊のように、あるいは、かつてのスペイン艦隊、イギリス艦隊のように七つの海を颯爽と航海する。異なるのは、第7艦隊やスペイン、イギリス艦隊は他国を侵略し、人々を傷つけ、支配し植民地化したけれど、日本の国際救助隊は、災害や紛争で傷ついた人たちを助けることである。

僕は、幼い頃『サンダーバード』をテレビで見ながら、隊員たちの活躍に憧れ、『サンダーバード』の隊員になりたいと思っていた。それもかなり激しく!
もし、自衛隊が『サンダーバード』のように国際救助隊として世界中で活躍したら、子供たちや若者の多くが、その一員となることを希望するだろう。
どこから見てもセンスを疑いたくなる「自衛官募集」のポスターもいらないし、現役自衛官による勧誘活動も必要なくなることは間違いないことであり、逆に入隊希望者がウナギ登りとなり、その競争率たるや、人気のある高校や大学を凌ぎ狭き門になることが予測できる。
結果、彼らは平和活動のエリートとなり、世界中の人たちから愛され尊敬されることは間違いない。
何たって夢があるし、正しい行いである。だれも責めたりしない。

イラク、サマーワに派遣された自衛隊員の純粋な気持ちは高く評価し、称賛するが、サマーワ市民は、必ずしも自衛隊員を受け入れたわけではなかった。メディアに登場したサマーワの歓迎の声は、イラク政府の息のかかった人たちの声であり、多くの市民は自衛隊にすぐに出ていってもらいたいという気持だったことが、フリーランスのジャーナリストの取材で明らかにされている。なぜか?自衛隊はどう見ても軍隊だからだ。

「今、日本の自衛隊に何を望んでいるか。何を最優先で活動してもらいたいか?」という質問に多くのサマーワ市民は「すぐにイラクから出て行ってもらいたい」と答えたと言う。(フォトジャーナリスト森住卓の講演を聞いて……)

武器を持たないこと。核兵器を持たないこと。核によるエネルギーを減少していくこと。武器で傷ついた人たちを助けること。災害に苦しめられ、明日の生活がままならない人たちを助けること。
平和と命を大切にする活動の世界のトップリーダーになること。
科学技術や医療技術と心ある人員を、平和活動、人道的活動にたくさん注ぎ込み貢献すること。
そんな日本であること。

こうした国に、どこの国が侵攻してくるでしょうか。自衛隊のサンダーバード化。
軍事力によらない抑止力その2


今僕は、こうして自衛隊のサンダーバード化を構想している。
その構想を、お手伝いしてくれる人を密かに募集しているのである……
さて、まず名称からだ。名称も募集中です♪

夢かもしれない、でも……


今夜の雑文にふさわしいスタンダード・ナンバーは、これしかないでしょう。それもこの人によって。

http://www.youtube.com/watch?v=3iid-A6_CB4&feature=player_embedded