楕円軌道

2005年11月14日 | メタロイヤルVS・ザウバーVS(旧)
ボディ内側に掘られた楕円のオシレートガイド、
「RFO」のR、つまり「ロータリー」の
部分です。
このアイデアが、ギアリダクションでありながら
クロスギアにも勝るキレイな平行巻きを実現
させたのだろうと想像できます。

ほとんど磨耗した痕跡がありません。
楕円の溝はいまだにきれいなエッジがあり、
少々塗装がはげた部分がありますが、ほかは
健在なので実はそれほど接触がなかったようにも
見えます。

素人目にも…この先5年10年使ってもギア部は
壊れることがないという予感さえします。

これだけきちんと高水準にタイトな巻き心地で
ここまで頑丈なリールがもうこの先出現することは
僕個人としてはないだろうと勝手に思っています。

(メーカー側にすれば、適度に壊れる商品のほうが
収益的に良いはずだとは思います。それだけに
このスゴイ完成度で良心的なリールの製作に関わった
方が何かのきっかけでこのブログを見てくれたら…
ホントに素敵なことだと思っています。)

ドラグノブ 比較

2005年11月14日 | メタロイヤルVS・ザウバーVS(旧)
左メタロイヤル・右アプローズXi

メタロイヤル最大の泣き所、ドラグノブです。
ブログスタート時に書き忘れましたが
一度駄目になって交換しています…が
2代目のこれもクリックポイントがまた滑り出し、
少々バカになってきちゃいました。

旧型のリールに多い、クリックポイント内蔵型で
現在多くのメーカーで採用している分離型より
恐ろしく耐久性・クリック数がありません。

イメージとしては「チョロQ」を目一杯後ろに引くと
ぜんまいがバカになって直らない感じに近い(?)
言わばブラックボックスみたいな作りになっています。

メタロイヤル ローター

2005年11月14日 | メタロイヤルVS・ザウバーVS(旧)
内側のギザギザがストッパーの受け側です。
インフィニットストッパーのように
瞬間的にぴたりと止まらないかわりに
たとえ雨が降ろうと油が侵入しようと
絶対に逆転が起きない仕組みです。

これにストッパーをダブルにして
ポイント数を増やして改良したのが
フィッシングサファリとのことです。

本家本元のRFO

2005年11月13日 | メタロイヤルVS・ザウバーVS(旧)
壊れ知らず、完全平行巻きシステムです。
巻きの形状のキレイさ・スムースさでまだまだ
S字カムより数段上のような気がします。
個人的に現時点で究極のオシレートシステムだと
思うのです…。

いつかザウバーより上の機種を作る時が来たら
次はぜひこれでやって欲しいです。

せっかく特許を持ってるんだから…もったいない!!

ラインローラー新旧比較

2005年10月04日 | メタロイヤルVS・ザウバーVS(旧)
リョービのラインローラー、以前はダイワに
うりふたつでした。
もともとローラー形状はダイワが一番だと
思っていましたので、個人的にはそれはそれで
良いと言う感じでした。

現在のはむしろアブガルシアや
以前のマミヤと似通っています。

使う前は不安でしたが、特に問題なし。
今のところメッキ釣りで日々酷使してますが
目に見えるイトよれを感じていません。
きちんと考えられた形みたいですねー。

余談ですが、個人的にはここはベアリング
でなくてブッシュでいいような気がします。
オイル差し忘れとかの心配もないし…。

ダイワのカルディアなどこの辺の選択は
最近特に賢いような気がしています。


ザウバーVS

2005年09月27日 | メタロイヤルVS・ザウバーVS(旧)
メタロイヤルの堅固さに惚れて購入に踏み切った
ザウバーVS。

現在某量販店に置かれている前のモデルです。

残念ながら樹脂ボディで剛性感は感じられないのですが
低い番手なので用途的にこれで十分とはいえ…
分解組み立てが好きな僕は、タッピングスクリューを
見るとガッカリしてしまいます。

某大手の以前の廉価版リールによくあった「足つきフタ」は
受けのボディが(コスト的に仕方ないですが)
樹脂だったりするのでそうなると当然ねじは
タッピングスクリューなわけで…。

そういうリールを分解する時に僕は
「これは長い付き合い出来ないリールだなあ…」
なんて勝手に寂しく思います。

メタロイヤル

2005年09月27日 | メタロイヤルVS・ザウバーVS(旧)
リョービの小型リール(かつての)最高峰はもちろん
フルメタルボディです。

張り合わせがとてもキレイです。
ねじを抜きボディを開くと、そのあまりのすり合わせの
良さに「パカッ」と音がするほどです。

さらには左右どちらの側から見ても、ねじが1本も
見えません。上手にカフス化されています。
(分解するにはやや不利ですが…)

メタロイヤルはもはや相棒と化しているので
僕個人としては不満は少ないですが、あえて欠点を
上げるとするならば…

1・瞬間ストッパーモデルでない。
  エギングではやや不都合。
2・ドラグノブがもっと薄型、密なクリック数だと
  便利だし、カッコも良くなるはず(?)
3・スプールリングも薄型であったら軽量化に
  貢献したかも…。


「ソルトでのリールは消耗品」
そんな概念を打ち破ってくれたメタロイヤル。

現在のリョービリールは製造・販売元が違いますが
もしこの商品名を復活させる日が来たならば(妄想…)
できれば気合のこもったモノにしてもらいたいです。

メタロイヤル

2005年09月27日 | メタロイヤルVS・ザウバーVS(旧)
ボディとスプールの大きさの比較です。
異常なまでにボディがコンパクトです。

オシレートがRFOという楕円軌道をなぞるカム方式を
採用しているので通常のウォームシャフトまたは
クロスギア方式に比べ、部品点数とスペースが省け
それによりコンパクト化だけでなく故障にも強い
一石二鳥のリールとなっているようです。

手持ち分4台

2005年09月27日 | メタロイヤルVS・ザウバーVS(旧)
上の段2機:メタロイヤルVS2000
下の段左:ザウバーVS700
下の段右:アプローズXi2000

巻いてあるラインは主にファイヤーラインです。
すべて海のルアー釣りで使用しています。

特にそのなかでメタロイヤルは98年に購入、
今日まで毎年100日以上の釣行で起きた故障は…

1・ベールが折れた(上州屋で部品注文・交換)
2・ラインローラーのベアリング交換

以上2つの不都合のほかは、一切故障なし(驚き!!)

平行して使っていたリール(某大手)が次々昇天するなかで
このリールはもっとも困難なシチュエーションで使われ、
他のリールの何倍も潮をかぶり風雨にさらされ酷使された
のにもかかわらず、まったくヘタることのなかった
唯一無二のおそるべき高耐久性のリールなのです。

それ以来、僕はリョービのリールに特別な思い入れが
生まれました。