花の栽培手帳

長年植物との出会いの中で得た栽培のポイントや、話題を書いています。

~ヒガンバナの話題 1~

2020-09-16 09:26:37 | Weblog
~ヒガンバナの話題 1~


● ヒガンバナは、毎年秋の彼岸に入ると、土手一面に真っ赤な花を咲かせます。

ヒガンバナ(彼岸花)は、ヒガンバナ科 ヒガンバナ俗の宿根性植物です。
彼岸花のことを、マンジュシャゲや死人花(シビトバナ)などと呼んでいますが、どれもこの花の色や形から、あまりよいイメージがなさそうです。

九月下旬、お彼岸に入ると、茎高30~50cmに伸び、先端部に花が咲いてきます。
花が咲き終わると、細い葉が30~40cmに伸びてきます。

主な花色は、燃えるような真っ赤ですが、近頃は白やピンク、黄色の園芸種もあります。

※ 写真はクリーム白色のヒガンバナの画像です。

球根植物の中には、シクラメンの原種の一系統のように、葉と花が別々に出てくるものがあります。
ヒガンバナも、花が咲き終わると葉が出てきます。
葉は秋から初夏までついていますが、熱くなると枯れてしまいます。

ほとんどの植物は、その年の天候によって花の咲く時期に違いが生じますが、ヒガンバナは必ず彼岸になると咲いてきます。

ヒガンバナは地獄花(ジゴクバナ)、手腐り花(テクサリバナ)などとも呼ばれ、強い毒性を持っているので、危険を知らせる目的があったのでしょう。
球根にはアルカロイド(リコリン)があり、これを間違えて食べてしまうと吐き気や下痢があり、ひどい場合は死亡してしまうこともあります。
飢餓になると、「ヒガンバナの球根を長時間水でさらして毒性を無くしてから食べた」と記載されています。

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