~土手の修理~
● 今回は田や畑の土手の修理についてまとめてみました。
私が住んでいる地域は里山の麓に田や畑があり、大小の田が段々に重なり、あちこちの山麓には小さな畑が点在しています。
一部は大規模な農地整備が行われ大きな区画の圃場になっています。
田や畑の足もとが土手になっている所が大雨で崩れてしまうと、再度復旧しなければなりません。
今では村の中心を流れている小川の堤はコンクリートになっていますが、以前は土手で、時々修理しなければ大雨が降ると流れが悪くなってしまいました。
このような土手を修理するには足もとに太さ20cmから50cmの丸太を横木にし杭を打ち込んで押さえます。
横木に使う丸太は杉や檜ではすぐに腐ってしまうので、松や栗、特に具合がよいのはネムの木です。
ネムの木は豆科の植物で成長が早く、柱や、薪など用材としては全く役立ちませんが土の中に埋めてしまうと長く持つので、このような場合には大変都合のよい材木です。
松、杉、檜、栗、樫、椚、ネムの木などそれぞれの木々には各特質があり、昔の人々は生活の中から学んだ知恵でこれらの特徴をうまく生かせていたようです。
杭には松、ネム、時には桜などが用いられていましたが、土手に食い込んでいくような木姿を見定め、その方向に先端部をとがらせます。
桜の杭の中には春になると沢山の新芽が30cmほど伸びるものが時々あり、まるで杭から根が出ているのかと錯覚させられるように芽が伸びてきますが、どうやら木の力だけで生育しているようです。
足もとはこのように決め、土手の崩れた所を修理していくには鍬、スコップ、かけや(樫の木で作った大きな木槌)を使って行います。
先ず、修理する土手の表面の草を刈り、その芝を鍬で切り取り横に置いておきます。
崩れた所を鍬で整え、同じ場所をかけやで二度づつ叩きしめていきます。、
表面に先ほど取り除いた芝を張りながら土を重ね、かけやで叩きしめながら土手を積み上げていきます。
最後には土手の表面の芝を平らなかけやで軽く打ちながら仕上げていきます。
現在、土手の修理をする場合には主にユンボで行われていますが、狭い所では今でもこのような手作業で行わねばなりません。
※ 「花の栽培手帳」にアクセスしていただき、ありがとうございます。
都合により9日(火)までお休みをさせていただきます。
● 今回は田や畑の土手の修理についてまとめてみました。
私が住んでいる地域は里山の麓に田や畑があり、大小の田が段々に重なり、あちこちの山麓には小さな畑が点在しています。
一部は大規模な農地整備が行われ大きな区画の圃場になっています。
田や畑の足もとが土手になっている所が大雨で崩れてしまうと、再度復旧しなければなりません。
今では村の中心を流れている小川の堤はコンクリートになっていますが、以前は土手で、時々修理しなければ大雨が降ると流れが悪くなってしまいました。
このような土手を修理するには足もとに太さ20cmから50cmの丸太を横木にし杭を打ち込んで押さえます。
横木に使う丸太は杉や檜ではすぐに腐ってしまうので、松や栗、特に具合がよいのはネムの木です。
ネムの木は豆科の植物で成長が早く、柱や、薪など用材としては全く役立ちませんが土の中に埋めてしまうと長く持つので、このような場合には大変都合のよい材木です。
松、杉、檜、栗、樫、椚、ネムの木などそれぞれの木々には各特質があり、昔の人々は生活の中から学んだ知恵でこれらの特徴をうまく生かせていたようです。
杭には松、ネム、時には桜などが用いられていましたが、土手に食い込んでいくような木姿を見定め、その方向に先端部をとがらせます。
桜の杭の中には春になると沢山の新芽が30cmほど伸びるものが時々あり、まるで杭から根が出ているのかと錯覚させられるように芽が伸びてきますが、どうやら木の力だけで生育しているようです。
足もとはこのように決め、土手の崩れた所を修理していくには鍬、スコップ、かけや(樫の木で作った大きな木槌)を使って行います。
先ず、修理する土手の表面の草を刈り、その芝を鍬で切り取り横に置いておきます。
崩れた所を鍬で整え、同じ場所をかけやで二度づつ叩きしめていきます。、
表面に先ほど取り除いた芝を張りながら土を重ね、かけやで叩きしめながら土手を積み上げていきます。
最後には土手の表面の芝を平らなかけやで軽く打ちながら仕上げていきます。
現在、土手の修理をする場合には主にユンボで行われていますが、狭い所では今でもこのような手作業で行わねばなりません。
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