GW明けてから、なんか梅雨みたいな天気が続いてますね。
5月ってもっとさわやかなイメージがあったんですが、なんかね~。
こう天気が悪いと、洗濯物は乾かないわ、気分はすぐれないわで困ったもんです。
で、あたしの好きな小説を一冊。
「夏の朝の成層圏」 池澤 夏樹
漂着した南の島での生活。自然の試練にさらされ、自然と一体化する至福の感情。それは、まるで地上を離れて高い空の上の成層圏で暮らすようなものだった。暑い、さわやかな成層圏。やがて、夢のむこうへの新しい出発が訪れる・・・・・・・・
うーんと、なんて言うんだろ、漂流記といえばそうなんでしょうけど、ちょっとかわった感じです。うまく言えないんですが、主人公自体がちょと抽象的に書かれていたりしますし。
解説なさっている方の意見を参考にすると、主人公に読者を当てはめることができると、なので主人公自体にリアリティが欠けているのだと。そうらしいです。
私はそこまでうまく説明できませんが、この小説の持っている透明感というかそういうのが好きです。一風変わった漂流記です。