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中村俊輔のプレーとセルティック対マンチェスターU戦 【CL06/07】

2006年09月15日 | チャンピオンズリーグ06/07
■ チャンピオンズリーグ日本人、初ゴール!!
今シーズン初のチャンピオンズリーグの記事です。グループFマンチェスターUvsセルティックの試合について。日本人初ゴールを決めたナカムラが注目?されていますが、実際に試合を見たら、プレイスキック以外では機能していませんでしたね。厳しいようですが、私が監督ならば、後半にナカムラを交代させたかもしれません。まぁ、FKという絶対的な武器がなくなるので、微妙な判断だと思うのですが…その辺も含め、この試合のレビューです。
欧州サッカー連盟は欧州CLの公式資料の各種記録で予選の得点を除外している。
2002年8月の予選3回戦第1、2戦で、当時オランダのフェイエノールトに所属した小野がゴールした例がある。

スポナビより - 予選では小野が得点 欧州CLの公式資料

ということなので、ナカムラのゴールがUEFAの公式記録として、残ることになりました。彼は、あの左足で奥さんを養っていると思うのです。ベッカムの右足も同様。
過去にもこのように揶揄されるような選手はいましたが、これはこれで良いと思うのです。どういう形であれチームに戦力と認められ、結果を出せばそれでいいと思うのです。

■ 前半の4得点に見る、両チームの状況

1点目(セルティック)リオ・ファーディナントのトラップミスからフェネフォールに決められましたが、リオは、あの手のミスはたまにありますよね(苦笑)だから、それを確実に決めたフェネフォールが良かったと思います。

2点目(マンチェスター)セルティックGKボルツのペナルティエリアでのファウルでPK。このシーンは、マンチェスターのロングボール1本で自滅?したプレーでした。

3点目(マンチェスター)サハの逆転ゴール。このシーンは、完全にセルティックの守備(ボランチラインの選手とCB)の連携の悪さ。実力の違い?だと感じました。
【仮説】セルティックは、スコットランドリーグで、上位のチームなので、この試合のように守備的に戦うことがないと思うので、この辺の守備の悪さに関しては、ストラガン監督が厳しくないのかもしれません。まぁ、監督は分かっているが補強する資金面もあるかもしれませんが・・・但し、少なくとも対峙するFW陣のレベルとセルティックの守備陣の差は、あると思います。

4点目(セルティック)ナカムラのゴールは、蹴る前から入りそうな雰囲気がありました。彼の“売り”であるわけで、あそこで決めたことは評価に値しますし、自信にもなると思います。また、前半に同点で折り返したということが何よりも重要でした。



前半の試合展開を考えれば、後半の入り方を考え、選手交代などで後半30分くらいまでセルティックが耐えれば、再びナカムラのFKであったり、焦って前掛かりになったユナイテッドにカウンターを取れると思っていました。

ユナイテッドとしては、C・ロナウド、パク・チソンがいないので、両サイドの攻撃、前線での攻撃の形のオプションが1つなくなっていました。実際に、マンチェスターの両サイドの攻撃は、ほとんどなかったですしね。

■ 守備的中盤とディフェンスの連携で負けたセルティック

まず、グラベセンのパスミスにより、後半早々に3-2とリードされたセルティック。
結局、この後両チームゴールが決まらず終了しました。しかし、マンチェスターにあと3~4点取られていてもおかしくないと思いました。
GKのボルツのスーパーセーブがありましたので、3-2という結果で終わったと思います。なので、グラベセンが戦犯かと言ったらそんなことないと思います。むしろセルティックのDF陣(特にCBがちょっと・・・)が良くなかったと思います。

前半から多くあったのマンチェスターの攻撃のポイントなのですが、セルティックのDFラインの前、ボランチの辺りにルーニー、サアが上下してボールを貰い、前を向いてシュートという場面が多かったのです。

この位置で、グラベセン、レノンと守備的MF(便宜上、ボランチ)としてプレーをしていましたが、ビルドアップの際にもグラベセンを経由しようとしていたのですが、いくらなんでもグラベセンに負担が大きいと思いました。

■ ナカムラが消えた理由

チームの戦術、ストラガン監督の方針などわからないのですが、後半、ナカムラが試合から消えていました。試合を通じて感じた事を・・・

守備の意識をもっと高く
チームとしてボールを奪われた後、守備に回った時にもっと積極的に守備に行くべきでしょうね。多分、スライティングを1回もしていないような気がします。自分のプレーに対する責任だけではなく、もっとチームに影響力を及ぼすようなプレーが必要だと思いましたね。昨日のすぽるとのインタビューを見ていても感じましたけどね・・・結局、自分のプレーありき。自分の理想とするプレーさえすればチームに貢献できる。また、自分の理想のプレーを求めるチームでプレーをしたい。つまり、「ナカムラの理想のプレー≧チーム」って考えがね、見え隠れすると、個人的にはあまり好きじゃないんですよね。

ポジションの問題
後半になって顕著だったのですが、もっと前線に飛び出すような動きであったり、中央に絞るようなプレーをもっと増やしても良かったと思うのです。中央に絞ってプレーする時間はありましたが、それでも、2トップが孤立している状態、対面のシルベストルがそれほど上がって来ていませんでしたし、マンチェスターの攻撃は、わりと中央~右サイドという感じがしました。もし、C・ロナウドがいたらもっと左サイドが起点となり、ナカムラが守備に回ることもあると思うのですが、この試合を見る限りでは、もっとリスクを犯して得点に絡むようなプレーをすべきだと思いました。ユナイテッドとセルティックの力の差を考えれば、ナカムラの攻撃参加は、期待されていたと思いますけどね・・・

■ グループリーグは、リーグ戦だから・・・

セルティックの入っているグループFは、マンチェスターU、ベンフィカ、コペンハーゲン、セルティックの4チームです。一般的な実力差で言えば、マンチェスターUが一歩リードして、残り3チームでグループ2位を競うという図式だと思います。事実、ベンフィカ対コペンハーゲンは、0-0のスコアレスドローとなりました。

ちなみに、昨年05-06シーズンのグループリーグ突破のデータを算出しましたのでご覧下さい。(全データは、右リンクから ◆Football Kingdom2◆ - チャンピオンズリーグ05-06シーズン グループリーグ突破データ

グループリーグ突破の為の平均勝ち点は、11.6となっています。
つまり、勝ち点11~12くらいを取ればグループリーグを突破出来るというわけです。

また、最小勝ち点で突破したクラブは、レンジャーズ(スコットランド)とブレーメン(ドイツ)の勝ち点7というのがありますが、ここで気をつけなければならないのが、ブレーメンの場合は、同グループのバルサの5勝1分という圧倒的な勝利をおさめて他の3クラブに確実に勝ち点を挙げた事とレンジャーズは、勝利こそ1勝しか挙げれなかった反面1敗で残り引き分けだったという事です。
セルティックの場合は、同じスコットランドのクラブ、レンジャーズのように「負けないサッカー」をする必要があるかもしれません。またこのグループの対戦相手を考慮するとホームでは確実に勝ち点7~5は取れないと難しいでしょうけど・・・

≪追伸≫
稲本のガラタサライは、夜にUP予定です。



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