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イタリア戦プレビュー「リスペクトし過ぎていないか?」【コンフェデレーションズカップ2013】

2013年06月19日 | コンフェデレーションズカップ2013
■ リスペクトし過ぎていないか?

◆ スタメン
ブラジル戦では、本田と岡崎の2トップのような形で挑んだザッケローニ監督。その理由を会見で以下のように述べていた。
今日、先発で1トップに前田(遼一)でなく岡崎(慎司)を使った理由は? またその狙いはうまくいったと思うか?
ゲームは自分の思ったとおりにはいかなかった。ただ、その変更が試合に響いた理由にはならないと思う。岡崎を1トップに起用した理由は、相手のディフェ ンスラインの特徴を考えた上で、彼が適任だと考えたからだ。相手陣内の深い場所まで行ってクロスを上げたときに、相手のセンターバックが空中戦に強いということで、そこはあまりチャンスがないと判断した。だから裏に抜け出すことができる選手をトップに、そして2列目により技術レベルの高い中盤の選手を入れることにした。
ザック「日本らしくない戦い方だった」|コラム|サッカー|スポーツナビ

◆ ザッケローニ監督の失策
奇策とまでは言わないが、ある意味、相手の裏をかくような采配、相手の特徴を分析した上での適切な采配だったのかもしれない。あくまでも攻撃という部分に関して。結果、いつもの岡崎の右サイドに清武を配置したが、その対面のブラジルの左SBマルセロからのクロスで失点をしてしまうという皮肉な結果に。

多分、アジアレベルであれば上手くハマっただろう采配。しかし、ブラジル相手には上手く行かなかった。その後、後半6分に、前田を清武と交代し、これまで慣れ親しんだ形に変更したのが、2失点目後だった。完全に采配が後手後手に回っていた感は否めない。クラブチームであれば、長丁場のシーズンの中での1~2つの失策も代表レベルでは大問題になる。
イタリア人監督ということで、戦術的な監督と思っている人もいるかもしれないが、正直、ザッケローニ監督はそれほど戦術志向が強いとは思わない。良い意味で日本人選手の長所生かしつつ戦術を植え付けるタイプである。ジーコ前監督と傾向は似ている。勿論、ザッケローニ監督が理想とするスタイルはあるであろうし、我々が知らない部分で選手への戦術の指示は細かいかもしれない。(実際そのような選手のコメントも読んだことがある)
ブラジル戦を落としたことによりグループリーグ突破に向けて厳しい状況になった日本代表。ザッケローニ監督は、イタリア戦ではこれまで通りのスタメンで臨むと思われる。もう一度、自分たちのスタイルの原点に戻ると思われる。

◆ ピルロ封じの危険性
試合前の選手のコメントを読むと、ほとんどの選手が「ピルロとバロテッリ」を警戒しているのが分かる。勿論、イタリア代表の攻撃の起点となっているのはピルロであり、強烈なアタッカーとしてバロテッリがいる。EURO2012以来イタリア代表は見ていないので詳細は全く分からないが、ピルロを警戒し過ぎると他の選手にやられる危険性が高い。
イタリアは、「4-3-2-1」、「4-3-1-2」、「4-3-3」(「4-3-2-1」の派生形かな?)を多用するらしい。
もし、イタリアが2トップの形で来たら、日本はバロテッリだけをマークすればよいという状況ではなくなる。
4バックの日本のディフェンスラインに2トップを当ててきたら、センターバックの吉田、今野だけでは封じきれないであろう。また、1トップだとしてもその後ろの2枚(ジャッケリーニ、マルキージオかな)が日本のDFラインに対して攻撃を仕掛けてくるはずである。そうなると、遠藤、長谷部のダブルボランチも守勢になる危険性もはらんでいる。また、ピルロの両脇にいる、デ・ロッシ、モントリーボも厄介である。ここまでは色々と考えれば、格上のイタリア対策が難しいことが分かるはずである。

◆ ブラジル戦の敗因
…と、ここまでの考え方が相手をリスペクトするという行為であり、試合前に対策を考えるという意味では、当然の考えである。ブラジル戦、前半は0-0で折り返したい。しかし、失点した際に攻撃に移ることが出来なかった。(昨年10月に4失点して敗れた時のブラジルに影がちらついていたのかもしれない)。冷静な判断として最少失点で前半を折り返したかったという思惑は強かっただろう。この考えは正しい。
しかし、耐えて最少失点で折り返した矢先、後半3分に2失点目を喫して自分たちのサッカーを見失った日本。自分たちの想定・思惑通りに行かなかった為に思考がフリーズしてしまった。

オシム的に言えば「リスペクトし過ぎた」のである。

残念ながら今の日本代表でもブラジルとは10回戦って1回勝てるかどうかの差が存在する。しかし、10年前の日本代表よりは遥かに強くなっているという自負を持っていたら?もしくは、昨年10月の対戦よりも強くなっているという自負を持っていたら?割り切って攻撃的になることも出来なかった事を選手たちは一番後悔しているのであろう。

イタリア戦前のコメントを読むと、また「リスペクトし過ぎてないか」心配になる。
逆に、このイタリアに対して、自分たちのストロングポイントをどのように活かしていくかに思考を切り替えつつ冷静に相手の戦略・戦術を分析している分には構わない。そして、あくまでも主観は自分たちでなければならない。

自分たちが主役であり、その上でイタリアを適度にリスペクトした精神状態で試合に臨めば、ブラジル戦よりも良い試合をするであろう。
しかし、またしてもリスペクトし過ぎて「ピルロ封じ、バロテッリ封じ」に目が行き過ぎていたら?ブラジル戦の二の舞になる。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
はじめまして、初コメントです! (めぐみ)
2013-06-21 04:40:30
はじめまして!めぐみっていいます、他人のブログにいきなりコメントするの始めてで緊張していまっす(≡ ̄ー ̄≡)ニヤドラ。ちょくちょく見にきてるのでまたコメントしにきますね(*・・*)ポッ
返信する
コメントのお返事 (コージ)
2013-06-21 20:37:20
めぐみさん

こんばんは、はじめまして。
また良かったら見に来て下さい。
コメントも遠慮なく^^
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