とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

8月のラボ便り

2011年08月03日 | ラボ便り
8月のラボ便り


皆様こんにちは。

8月のラボ便りは「人工授精(AIH)」についてです。

人工授精(AIH)とは、
採取した精液を洗浄・濃縮し、子宮内へ注入することをいいます。
「人工」という名前ではありますが、
精子の注入後は自然の場合と何ら変わりはありません。

ですので、自然妊娠の範疇です。

では、どうして精液の洗浄・濃縮が必要なのでしょうか?

採取したままの精液には、
既に死んでしまっている精子や、雑菌・白血球が混ざっています。
それらを取り除き、
良い精子(=運動性の高い精子、形の良い精子)を選別するために、
精液の洗浄・濃縮を行っています。

まず、精液を洗浄液に重ねて遠心分離を行います。
すると、死んでいる精子や雑菌が上部に、良い精子が下部に集まります。
この集まった良い精子を子宮へと注入していきます。
子宮へと注入された精子は、精子自身の力で卵管へと進んでいきます。

人工授精(AIH)における妊娠率は、
タイミング療法と大きな差はありません。
それは、人工授精(AIH)が自然に近い治療法であるためです。

しかしながら、
精子が頸管粘液を通過できていない場合、
運動精子の数が少ない場合には、
大変有効となってきます。

夏も本番となり暑い日も続きますので、
体調管理にお気を付け下さい。

とくおかLCラボスタッフより

とくおかレディースクリニック






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