兼業役者の猫とバイクとヴァナ・ディールな日常

舞台中心、TV.映画.CM等を少々。そんな無名役者の仕事とバイト。猫とゲームのぐうたらな日々と云いたい放題。

首都医校のCM

2008年10月15日 19時46分48秒 | よもやま話
この写真に写っている「首都医校」のCMをご存知でしょうか? 名称からして医学系の学校だと思うのですが、「首都」とあるからには関東ローカルのCMかもしれません。身体に布を巻き付けただけの白人のお婆さんが、同じく白人の裸の赤ん坊を抱いている姿を映しただけのものなのですが、これが何ともインパクトのあるCMなのですよ。
無表情に遠くを見つめるお婆さんと、その腕に抱かれる赤ちゃんと…。赤ちゃんの張り裂けそうな程にムチムチした手が、お婆さんの張りをなくした皺だらけの腕を詰まみあげるシーンのアップがあったり...。「命の限り医療は闘う」と云うキャッチフレーズが示す通り、それは出産から老後までを医学の力で、と云うコンセプトで作られたものなのでしょうが、余りにも強烈な「老い」を突き付けられた感じで、胸が痛くなるのです。もしかしたら「老後」などと生易しいものではなく、もっとはっきりと直接的に「死」を暗示しているのかもしれません。
「生きてる事がつらいなら…」と歌う男性シンガーによるBGMも寂しく、あのCMを見る度にドキリとし、制作サイドが「医学」と云う言葉から何を連想し、何を思ってあんなCMを作ったのか? と疑問に思うのです。あのCMから悲しみに充ちた空気を感じてしまうのは私だけなのでしょうか?

最新の画像もっと見る

コメントを投稿