兼業役者の猫とバイクとヴァナ・ディールな日常

舞台中心、TV.映画.CM等を少々。そんな無名役者の仕事とバイト。猫とゲームのぐうたらな日々と云いたい放題。

甘く切なく…

2006年10月24日 18時47分27秒 | よもやま話
近所にピアノを置いているお家があって、休日や夕飯時に、よくピアノの音色が聞こえてきます。居間にいると全く気付かないのですが、玄関の方に行くと、室内にいてもその流暢な調べを聞くことが出来ます。
夕暮れ時特有の少し重たい空気の中に、静かに流れるピアノの音色。徐々に輪郭を失っていく風景と、見知らぬ誰かが奏でる、いつかどこかで聞いた事のある美しく懐かしいメロディ。余りにも似合いすぎて、思わず郷愁を誘われます。
昔からそうですが、街灯が灯り始める直前の薄墨色の空を見ると、意味もなく泣きたくなります。心が急いて、じっとしていられないような、落ち着かない気持ちになるんですよ。子供の頃、外で遊んでいると、母が「ご飯よ~」と呼びに来るあの時間。楽しい遊びの時間が終わって、友達と別れなきゃいけない、と云う幼い頃の記憶が、今でも切ない気分にさせるんでしょうか?
人がまだ明かりを持たなかった頃、暗闇は死を意味しました。夜目の効く動物に襲われたり、道に迷ったり…そんな、遺伝子レベルにまで薄められた太古の記憶が、やがて訪れる夜や、沈み行く太陽を前に、言いようのない不安と寂寥を呼び寄せるのかもしれません…なんて、ちょっと哲学(?)ぶってみちゃいましたf^_^;

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