こもれび

悩み多き毎日。ストレス多き人生。でも、前向きに生きていきたい。だから、自然体で・・・

エルサルバドル内戦体験 by エスコバル瑠璃子

2021年02月17日 | Weblog

「逃避行」

JICA横浜2階回廊・3階展示室 で、「ラテンアメリカ探訪アート展 Nosotros 4」が開催されている。
このブログに載せた絵は3枚とも、このアート展で購入してきたエスコバル瑠璃子さんの絵のポストカードを写真に撮ったものである。

瑠璃子さんとは、2・3度、FB等でコメントを交わした程度のお付き合いだが、何年か前、偶然彼女のブログを読む機会があり壮絶な人生を歩んでこられた方であることを知った。それで今回、その方がどのような絵をお描きになるのか興味を持ち、JICA横浜に行ってみた。

動物や花の絵に混じって、圧倒的な存在感を放っているのは、エルサルバドルの内戦を描いたものである。大きなキャンバスのものもあれば小さめのものもある。でもどれも、描いた目的がはっきり伝わってくる。内戦の語り部としての絵である。

「戦火を逃れて」

瑠璃子さんは1976年から1984年にかけて中米のエルサルバドルで暮らしていた。エルサルバドル人の男性と結婚したからである。この時、内戦の混乱の中で「死体が『物』に変化して転がっている町の情景は『常識的な』光景だった。」と彼女は語っている。市場に買い出しに行く時、死体とは気づかず、その上を飛び越えて行ったとも。

中米の様子はニュースで取り上げられない限り、私は何も知らずに暮らしてきた。でも、瑠璃子さんのブログを読んだときに大きな衝撃を受けた。そして、この絵である。彼女が難民として日本に戻ってきてから40年近くが経つ現在は、かの国もまた大きな変化を遂げているだろうが、それでもなお、私が受けた衝撃は大きかった。

「薪を売る少女」