こもれび

悩み多き毎日。ストレス多き人生。でも、前向きに生きていきたい。だから、自然体で・・・

自由人の難しさ

2020年02月17日 | Weblog
昨年3月末で退職し、晴れて自由人の身になってもうすぐ1年になろうとしている今、つくづく自由人でいることの難しさを感じている。どのように説明したらよいのか言葉に詰まる。行きつくところ、自己管理の難しさというところだろう。

昨年の今頃、周りの人たちに、「4月から自由人だ! 嬉しい~」と誰彼構わず吹聴していたら、ある先輩がアドバイスをくれた。「自由人になったら、『きょうよう』と『きょういく』がとても大事だよ」と。「??」という顔をした私に、彼は説明してくれた。教養と教育ではない。「今日用がある」つまり、きょうよう。「今日行く所」つまり、きょういく。仕事に行かずともよくなるのは嬉しいが、することが何もなくなると酒の味も落ちるというのだ。なるほど。。。と納得したが、それは男性の話であって、家事など諸々の日常事をこなす女性の場合は当てはまらないんじゃないかと、その時は深く考えもしなかった。

退職後7か月頃までは、在職中にはできなかった長期旅行やいろいろなことがスケジュールを埋め、子育て中の娘たちからは気軽にSOSが入り、仕事中より忙しい時期もあった。が、切迫流産の危機を乗り切った次女の出産も無事に済み、産後のお手伝いも済んだら、手帳のスケジュール欄が真っ白になった。日々の雑用はあるが、なんだかとても物足りなく感じた。さぼろうと思えば、思いっきり何でもさぼれる。そうすると日々の生活が不規則になる。ということは健康にも良くない。つまるところ緊張感に欠けるのだ。人に厳しく、自分に甘い私は、このままではよくない方向に転げ落ちてしまうと感じ始めた。退職したら毎日運動をして、勉強をして。。。などと計画していたが、実行に移すのはかなりの意志力と情熱が必要であることを悟った。

ということで、現在のところ、自由人を謳歌するどころか、自由人の難しさを感じている。興味半分でなんにでも手を出し、すぐに飽きてしまう私は、今後10年を見据えて、本当に自分が情熱を傾けられるものを探す必要に迫られている。