goo blog サービス終了のお知らせ 

空想科学ロケット旅行

Let's Go Swanky Street, Singing The Kids Are Alright!

2002年さぬきうどんの旅 その1 ~やまうち

2005-07-10 12:52:20 | Drinking & Eating
先月、香川にさぬきうどんを食べに行ってました。これで3回目。はっきり言って酔狂だけど、昨今のさぬきうどんブーム(関東ではもう沈静化しましたが)だとそんな人もけっこういたりするから世の中わからないもんです。

その時のことをアップしようと思ったんですが、ふと「前回分が日記に書いてあったな」と思い出して見てみたら、(自分ではすっかり忘れていたが)これがなかなかハイテンションな仕上がりになっていたので、先にこっちをアップしてみようと思います。

ちなみに最初に行ったのはもういつだか忘れてしまったけど多分1999年頃。まだ関東にはうどんブームの片鱗もなかったけど、昔から麺類大好きだったのと、村上春樹のエッセイ(『超ディープうどん紀行』「辺境・近境」所収)を読んでいて「どうやらなかなかにすごい世界があるらしい」と思ったのがきっかけ。

とはいえ、たいした下調べもせずに「るるぶ」だけ持って行って、そこに載っているうどん屋を何軒か回ってみようという軽いノリでした。ところが高松に着いた晩、まずは「るるぶ」の教えどおり「かな泉」に行って釜揚げを食べたがそれほどの衝撃もなく「ふーん、こんなものなのかなあ…」などとぶらぶらホテルに帰る途中の本屋で「恐るべきさぬきうどん」1~3巻との衝撃的な出会い!があり……と、あとはよくあるパターンです。その後、さとなおさんの「うまひゃひゃさぬきうどん」を読んだとき、「まったく同じパターンだなあ。ということは多分同じパターンの人が山ほどいるんだな」と感心したものです。

翌日から回ったのはたしか「さか枝」「わら家」「蒲生」「おか泉」「長田」ぐらいだったかな。そのときはレンタカーを借りていなかったので電車でいける範囲に限られていたのが残念でした。「恐るべき…」での予習もあって、さぬきうどんのまさに「ディーープな」世界にどっぷりとハマッてしまったのでした。

当時の関東ではさぬきうどんらしいものを食べられる店はほとんどなく、また周囲にそのおいしさを話しても伝わるわけもなく、悶々とした日々を送ったあとの香川再訪なので、そりゃテンションも上がるってもんです。


さてさて、前置きが長くなったけど、それでは2002年編の始まりです。


-----

2002/10/12 Sat

讃岐うどん&小豆島旅行。羽田での離陸が少し遅れて13:30に高松空港着。予約しておいたトヨタレンタカーでヴィッツ(ピンクじゃなくてよかった)に乗り込み、いざレッツラゴー!

初めてカーナビというものに触れたが、こーれは便利! 惜しむらくはなんとか町レベルまでしかナビゲートしてくれないので、最終的には現地に着いてから最後は人力で探さなければいけないのだが、それでもまったく道のわからないところを走るのにこれほど心強いものはない。曲がるポイントに来ると700m、300m、もうすぐと丁寧に教えてくれるあたりがニクイ。ひとまずシャルロットと命名して、それはもう全幅の信頼を置く。

ということで、親切なシャルロットに導かれてまずはというかいきなり秘境「山内」へ。天気もいいし久しぶりの運転も田舎道だと楽しい。シャルロットの「音声ガイドを終了します」とともにYのナビに交替。さとなおの「うまひゃひゃ」と恐るべきの「全店制覇」があるので詳しい地図は結局買わなかった。多分こっちだろうと見当をつけて走っていくと、なるほど線路を右に見てずんずん走る。

まわりは山と畑ばかり。うまひゃひゃの描写どおり、とはいえ本当にあっているのかなあと不安になってきたところに、おおっ! たしかに線路の向こう側に小さくうどんの看板が! せまーい踏切を渡ると、なんとおっちゃんが交通整理みたいなことをやっている。「うどんこの上」という看板に沿って左に曲がると薄暗い林の中をこれまたせまーい道が山の上へと向かっていく。たしかにこれは予備知識がなかったらこの先どうなることかと思うよなあ、と思っていると、ぽっかりと空き地に出て山内に到着。

着いたのは3時前だったが店は大繁盛。家族連れからカップルまでいろんな客がいる。すぐに自分はあつあつ、Yはひやひやの小を注文。ホントに着いたのが信じられないのと、一軒目ということでなんだか緊張してしまい、正直なところ味はよくわからなかった(笑)。ただ同じ麺でもやはりひやひやのほうがきりっとしていておいしかった。

朝から何も食べておらずとにかくお腹が空いていたので、ようやくこれで一息ついた。店を出てみるとなぜか入り口の横で植木やめだか(!)を売っている。なんだか訳がわからないなあ…。


(イカ続く)