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空想科学ロケット旅行

Let's Go Swanky Street, Singing The Kids Are Alright!

お姫様と少年の物語

2011-02-03 20:50:23 | 日々のうたかた
ずいぶん昔にこんなお話を考えた。


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いつかのどこか、女系の王族によって代々治められている国

女王を継ぐお姫様が初潮を迎えると、国では盛大にお祝いされ、そのときから我こそはと思う男性たちの間でお姫様の婿になるべく壮絶なプロポーズ合戦が始まる。

さまざまなものを姫にプレゼントして気を惹こうとする男性たち。

貧乏な家の少年はオンボロの飛行機械で夜中に姫の窓辺に近寄り、

「知らない世界を見せてあげる。
それが僕があなたにできる最高のプレゼント」

とささやき、躊躇する姫をさらって飛び立つ。

誘拐犯として終われながら冒険を続けるふたり。
お姫様はお城の外に広がる世界、そこで生きる人々の生活を初めて間近で見る。

やがてふたりのあいだには淡い恋が芽生える。

しかし、

貧乏な少年は国を治める王族に対して敵対心を持っている。
お姫様は王族としての使命感を持っている。

国を捨ててふたりでどこかに逃げようという少年の自己中心的「子ども」の理屈に対して、
国を治め国民を幸せにするというお姫様の「大人」の視点はかみ合わない。

惹かれあいながらも反発する二人。
(お姫様のほうが年上がよい)

やがて追っ手に取り囲まれいよいよ捕まってしまうところで、少年はお姫様にプロポーズ。(いっそふたりで死のう?)

だが姫は国を、国民を選ぶ。

少年は捕らえられ処刑される。

お姫様は少年の心を受け入れながらも(もしくは受け入れたくても受け入れず?)彼を選ばなかったことの代償として自ら目をつぶして失明する。自分が見た最後の男性が少年であることを記憶の中に生涯とどめるために。


※さてエンディングはどんな風になるんだ?
目が見えないおばあさんが語る昔話、とか?


映画『ソーシャルネットワーク』を観て ~もうひとつのドットコム・ストーリー

2011-01-27 01:47:32 | Watching
映画が終わりエレベーターで乗り合わせた女性ふたりが「なんかすごかったねー」「ねー!私たちが知らない世界ってあるんだねー」と言っていた。

僕は仕事の関係もあって普通の人よりは早くからfacebookの事を知っていたし、下記のような記事も事前に読んでいたので、そういう意味ではピュアな観客ではなかったんだろう。

Facebook創業者、マーク・ザッカーバーグってどんな人?

結論から言ってしまうと、とにかく2時間退屈せずに観ることができた。

ストーリーの冒頭、彼女とケンカ別れしたマークが、軽く酔った頭で閃いたアイディアをもとに、ものすごい勢いで大学寮のサイトをハッキングして写真を集め、さらにコードを書きあげていく様は、これから始まる「新しい世界を作った男」のストーリーへの期待をいやがうえにも盛り上げるものがあった。僕はコードなんて書いたことがないし、ましてやハッキングなんてしたこともないので余計にそう思えたのかもしれないけれど。

一方で、(ネタバレになるのでくわしくは書かないが)あのラストはなぜかしっくりとこない。最初は「ふふん、なるほど、いい感じかなー」と思ったのだがエンドロールを観ているうちに「なんか違う…」と思い始めた。帰り道につらつら考えているうちに、どうやらそれまでのストーリーとマークの描写の流れに対して、「取ってつけたような」アメリカ映画的締め括りの匂いを感じたのだと気がついた。


そして、実はこの映画を観ようと決めた時からずっと頭の中にある小説のことがあった。それがこれ。

『夢があるなら追いかけろ―世界を相手に勝負した起業家の成功と失敗』
エルンスト・マルムステン

2003年の7月だから7年半ぐらい前に一度読んだきりになっているが、当時のメモを読むと読後にかなり興奮したのを思い出す。ストーリーは1997年を舞台にしているので2004年スタートのfacebookより7年も前。当時はまだSNSはおろかBlogすらなかったけれど、インターネットの急速な普及で後のドットコム・バブルへと繋がっていく、すべてが急速な手探りで拡大していった頃。

facebookが今をときめく大サクセス・ストーリーなのに対して『夢があるなら追いかけろ』は同じように急成長したが、結果的にドットコム・バブルの徒花として散っていった男の実話ストーリー。そういうアン・ハッピーエンドのほうに惹かれてしまうのは僕の性向なのだろうか(自分が事業立ち上げメンバーとして関わったふたつめの会社が清算された後に読んだというのもあるけれど)。

ただ確実に言えることは、『ソーシャル・ネットワーク』は観ている2時間のあいだ退屈はしなかったが、『夢があるなら追いかけろ』は500ページを一気に読み込むほどエキサイティングでスリリングだったこと。そして『ソーシャル・ネットワーク』は笑いもしなければ泣きもしなかったけれど、『夢があるなら追いかけろ』は少しだけ涙が出たこと。

映画『ソーシャル・ネットワーク』を観て何か感じるところがあった方は、ぜひ『夢があるなら追いかけろ』も読んでみてほしいと思う。

片岡義男「なにを買ったの?文房具」

2011-01-13 12:27:53 | Reading
20100106 片岡義男 / なにを買ったの?文房具

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考えるためには、人は孤独であるのが、もっとも好ましい。考えるとは、心が精神作用を営んでいく過程の、全体だ。考える営みとは、心とその働きそのものだ。そして心にとって最高にクリエイティブな状態は、孤独より他にあり得ない。--片岡義男『なにを買ったの?文房具』
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前著である「文房具を買いに」を読んだ時のような感動はさすがになかった。あれは完璧すぎるので。

文章と写真のページ構成が前著のような対になっていないのでちょっと読みづらい。写真が文章の先の先に配されていたりする。片岡の性格を考えれば同様にしそうなものだが、なにか別の意図でもあったのか?まさかね。

前著が完璧な1冊の本を目指したのだとすればこちらはもう少しリラックスして、いろんな文房具を写真に撮り、それについてつらつらと書いたという印象。なので羅列的な感じはやや否めないかな。

個人的にはノートになるとなぜか萌え度がアップする(笑)。

あとがきでは一眼レフや写真、太陽光について前著と同様に語られている。相変わらずのこだわりよう。最後のほうで文房具と太陽光について述べているところが良かったな。

読んでる途中で、無印の封筒はこういうふうに写真に撮るぐらいまとめて持っているなと思いつく。真似してブログに書いてみるか。CD整理法とあわせて。



サンタさんからのプレゼント

2010-12-03 13:13:38 | 日々のうたかた
サンタさんからプレゼントをもらった初めての記憶は幼稚園の時。朝起きたら枕元にディズニーの鉄琴が置いてあってものすごく嬉しかった。

今となってはなぜその時に鉄琴が欲しかったのか憶えてないんだけど(笑)。

そして、サンタさんは本当はいないんだってことをいつ知ってしまったんだろうか? その瞬間のことは憶えていない。

鉄琴をもらった時のことは今でもこんなによく憶えているのに。



アメリカの広野をまっすぐ走る一本道を

2010-12-03 12:51:40 | 日々のうたかた
アメリカの広野をまっすぐ走る一本道を
でっかいバイクで走りたいな

ヨレヨレのTシャツとすり切れたジーンズ
髪もヒゲもぼさぼさ
でもお洒落なファッションなんてコードからは自由

BGMはアメリカンロック 単純なコード進行でギター一発ってやつさ
天才的なコード進行なんてカケラもない
でも気の向くまま気持ちいいままギターリフは自由

後ろからコルベットがものすごいスピードで追い越してった
助手席のビキニの女の子がこっちを見て笑ってた
僕もサングラス越しに笑い返す
ややこしい礼儀からも自由 お互いを尊重しさえすればいいんだ

空は雲ひとつないよ どこまでも真っ青
道は見渡す限りまっすぐ どこまでもまっすぐ

でっかいバイクで走りたいな
どこまでもまっすぐに走りたいな
ずっと自由に走りたいな

青空に溶けるぐらい かげろうに消えるぐらい

アクセルは全開のまま スピードと風で頭の中がいっぱいになるぐらい
サングラス越しの日差しで意識が遠くなるぐらい

ずっとずっとまっすぐに自由に走っていきたいな



20020514