rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

実家から送る荷物、届く荷物

2022-03-06 18:01:12 | 随想たち
隔月くらいに元中くらいの人から催促のメールが届く。
「米がそろそろ無くなる できればジャムも」
そうだよ、確かにスーパーなどで買う米よりも、一枚の田んぼでとれた米の美味しさを身に沁みて感じた経験を持つ私は、米が無いならばともかくも、無碍に突き放せない。
せっせと精米に行って、ビニール袋に小分けにし5袋用意する。
んんん!?ジャムとな?
昨年は、作りすぎて次のシーズンまで持ち越すことが続いた教訓から、ジャム作りを控え目にしていた。
ところが、手作りブルーベリージャム、ラズベリージャムが当たり前となって消費に貢献しなかった2名が、一人暮らしをするようになってからというもの、ジャムをやたらと欲しがるようになったのだ。
やっと我が家のジャムが相当素晴らしいことを気づいたのか!と満足していたら、なんともう、ジャムが底をついてしまった。
仕方がない、大人でもあり親なのだからと自分に言い聞かせ、最後になった350ml瓶のラズベリージャムを米袋の間にそっと据えたのさ。

さて、実家から送られてくる荷物だが、勝手に何かを期待してしまうこと、誰にもあるだろう。
自分も実家の親から、いまだに時々荷物が届く。
荷物を見て「ドキ」、空ける瞬間「ワクワク」、がさがさ取り出す時「ウキウキ」としてしまう。
だから、もうすっかり大人でもある元中くらいの人への荷物にも、そんな気持ちを味わってもらいたくていろいろ入れてしまう。
米とそれだけあれば、とりあえずおなかを満たせるレトルト食品、ふりかけ、インスタントスープは鉄板、お茶の類、甘いのとしょっぱいお菓子も入れてみる。
どこでも買えるものばかりでも、箱から出てくるとちょっと嬉しいようだ。
しかもまだ新卒で、そんなに潤沢な経済状況でもないから、お菓子などがあるとに余裕が生まれるらしい。

人は、生きるために働き、命を存えるために食べる。
いまの日本は、物価上昇率と賃金上昇率に甚だしい差ができている。
電気もガソリン、食品全般にもわたって値上げが断続的に行なわれ、生活レベル下層の自分でも感覚的に月額1万円以上、1年前より生活費負担増となっていると思う。
このままの生活を維持していては、破綻しそうで恐ろしく、さらに財布の紐を締めなくてはならない。
病気になっても、病院にいくことすら二の足をふんでしまう。
ちょっと前、しばらくぶりに歯の治療をした。
案の定、月を跨いでの治療が一回あり終結したが、例の月ごとの初診料発生で、なんとも気分がよろしくない。
医者も経営と生活があるのは仕方がないにしても、患者にも生活がある。
健康を担保に取られている辛さと、医療機関難民地域では、下手に関係を悪化させたくない気持ちも働く。
ちょっと話が脱線してしまったけれど、経済格差二極化と激上がり物価上昇率で、もう楽しく生きる資源が枯渇しそうな悲鳴、つい漏れ出てしまった。
せめて、人を想う情だけは、無くなりたくはない。


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