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老いを共に語らい、老いを共に生きていく

2021-11-09 22:58:21 | 随想たち
近頃、めっきりと老いを感じてきた。
とても幸運なことに今まで病院と縁遠かった家人が、このところ何やかにやと病院のお世話になっている。
かくいう自分も、まったく万全とはとても言えなく、本来ならば治療をしなくてはならないところがある。
けれども、困ったことに病院が恐いのだ。
だから、生活習慣に注意を払って、なるだけ病院にいかないための健康を心がけてきた。
当然のことだが、今老いが確実に自分を追い込んでいる。
けして駄洒落ではない。
一動作をするごとに、「一よいしょ」と言葉が漏れる。
立ち上がるのに、気合をためて二段階で立ち上がる。
もちろん手などを補助に使うのは当たり前。
美味しくてちょっと食べ過ぎると、もう胃もたれ。
こってりとしたものを食べても胃もたれ。
好きなてんぷらは、5個も食べるとかなり危険だ。
すんなりと、いいたいことに当てはまる言葉が出にくくて、会話の途中ちょっと間が開くようになっている。
平らなところで躓く。
覚えようと努力しても、定着が悪い。
夜中に目が覚めるようになった。
ああ、こう書き出すときりがない。
衰えていく自分のあらゆるところに愕然としたり、寂しさを感じることが、日常となっている。
それを家人と語らいあい共感共有することで、心のダメージを軽減し、時には笑いに変えて、受け止めながら前向きな諦めの境地を目指したい。
生きるとは、緩やかに死に向かうことだ。
しかし、だからといって投げやりに絶望や虚無に囚われてはもったいない。
その時々に出来ることに向かい合い、成す事が大切。
理想は、命を全うすることが心の到達点でありたい。
欲を言えば、真理の一端に触れられればと思うのだ。
家人と美味しいものを食べながら、話し合えることだけでも幸せなのだけれど。


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