rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

逃避それとも自己防衛?美しいもの、楽しいことを考えること。

2011-03-30 01:46:24 | つぶやき&ぼやき
晴れて陽射しが燦々と降り注ぐ暖かい今日。
中くらいの人の通学用自転車を買うために、一家そろって出かけた。
このあたりは、通学距離が長いので、自転車通学が普及している。
大型量販店には、売約済みの紙が張られた自転車が、何十台と並んでいた。
店頭に並べられているものから、中くらいの人にちょうどいい自転車を、見つけられた。
そして、この通学用自転車と、滅多に食べることのないマックのバーガーを義父母に買ってもらう。
中くらいの人は、帰るなり乗り心地を確かめるために、庭を自転車でぐるぐる回っていた。
その姿を、みんなで喜ばしく見守っていた。
それから、みんなでチキンバーガーとポテトを美味しく食べた。
家族が、新しい学生生活を送る中くらいの人を心から祝福していた。

午後は、植物に水をあげ、ビオラの花がらを摘み取り、猫を撫でながら、命輝く辺りを見回していると、どこからともなく悲しみが心に沁み込んで来た。
言い知れぬ不安と憂鬱が、悲しみが、心を侵食するのをさせまいと、料理をしようと思った。
豚汁、材料の皮を剥いて切りる、ごぼう・ニンジン・豚肉・ジャガイモ・油揚げ・長ネギ・こんにゃく・豆腐。
作業をしていると、頭が空っぽになる。
出来上がった温かい汁をみんなで食べると、今生きていることを実感できる。

また、こんなときには、受動的にできる。、テレビの美術番組や旅行番組がいい。
それは、書棚から画集や写真集を取り出したり、音楽CDをかけたりすることが、なかなかできないからだ。
珈琲マグカップを片手に、美しい絵や景色が映し出される画面を観ていると、悲しみを幾分洗い流してくれる。
美しいものは、悲しみの心を洗浄し、癒しと喜びを与えてくれる。

ただ、後ろ向きになっていては、何も始まらない。
単純な楽観主義者ではなく、慎重な楽観主義者に。
刹那的な快楽主義者ではなく、美意識を持った快楽主義者に。
いついかなるときも、「愛」が、すべての存在を照らし出すことが何よりも重要なことなのだ。
その背後には、救いようのない絶望と孤独と悲観をきちんと待機させて。

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