
2015年6月9日 午後7時の空
昨日より関東は入梅となった。
今日は引き続きの梅雨空で、一日中灰色の雲が太陽を遮り、どこかひんやりとしていた。
そろそろ太陽が西の彼方に没しはじめた午後6時40分、ほのかに空が色付いている。
もしかすると、今日の夕焼けは見事なものとなるかもしれないと期待した。
洗濯物をたたんでいると、小さい人が叫ぶ。
「ものすごい夕焼け!外へでて見てみよう。」
急いでカメラを手に取り畑の見通しのよいところへと駆けていく。
空が、燃えている。
さながら地獄の火炎が空を舐めているようだ。
カメラのシャッターを切りながら、年に何回も無いほどの過激な夕焼けに息を呑んでいた。
これほどの夕焼けが見られたのは、このあたりだけではないようだ。
SNSを見てみると、東京はもとより北は茨城、南は静岡あたりまで広範囲に亘ったらしい。
明日は晴れる予報だが、今日のような強烈な色合いの夕焼けでもないと多くの人は空をしげしげと眺めることは無いのだろう。
いつだって空は、さまざまな美しさを私たちに見せてくれているのに。


