rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

もはや趣味、それとも呪術の”氷鏡”

2015-02-04 22:54:58 | 趣味たち
冷え込みが続いている最近は、井戸端においてあるバケツにしっかりとした氷が張っている。
珍しくもなくなっているからバケツを使うときは壊してしまうけれど、今日は氷を取り出して植木鉢に立てかけた。
太陽の光をきらきらと反射して輝く丸い氷は、地上にある小さな太陽の合わせ鏡、まるで古代からのまじないのよう。
遺伝子に刻み込まれた古い記憶のなせる業か。
今季もまだ何度か氷鏡を飾るだろうし、これから先も飾り続けるだろう。
いったい何に対して、私は氷鏡を飾るのか。
太陽への感謝、豊穣祈願、森羅万象を司る大いなるものへのコンタクト。
ただ単に美しさのディスプレイ。
ともかく明確な意図は定かでないが、たぶん全てひっくるめての氷鏡なのだ。
どうぞ、皆さんも氷鏡を作ってその儚い美しさを堪能してはいかがか。
零下まで冷え込む夜と、水を張った入れ物があれば簡単にでき、溶けて消えてしまう後腐れのなさも潔い。
そして、透き通る氷鏡を青く晴れた空にかざしていただきたい。