今回ご紹介するのは、ダイナス帝国ネオBLOX第三弾“ブラキオラケーテ”。名前の通りモチーフは大型恐竜のブラキオ
サウルス、こいつも草食恐竜の中ではメジャーな方なので、チョイスとしては順当でしょう。
ただし、こいつも前回のステゴガンツァー同様、なんか体型が変ですけど。
バックビュー。一見ブラキオサウルス体型になっている用意見えますが、やっぱりどっかおかしい体型です。
まぁ原因は分かり切ってるんですけど、敢えてここでは触れず。
ご尊顔拝見…ブラキオサウルスの特徴は頭頂部の瘤ですが、ブラキオラケーテの場合は瘤よりも薄いトサカ状になって
いて、ブラキオサウルスにはちょっと見えません。せめてトサカが、もう少し縦長なら。
真横から見てみると、ステゴガンツァー同様に腹がぷっくり膨らんでいないのが分かります。つまり、それと同じ原因で
ブラキオサウルス体型からは少し外れていたのです。なんつーか、これで後ろ足が長かったらラクダに見えるかも。
ブロックはご覧の様に連結されていて、大中の間に小を挟んでいます。しかしこちらも無理矢理連結されている感じで、
しかも腹が膨らんでいないのが。どうもネオBLOXって、全般的に“未完成”のイメージが有るんですよね。上手く活用し
きれてないと言いますか。
ブラキオラケーテは外装パーツが無く、前足に付いている武器と腰のミサイルポッドくらいです。ゾイドにしては珍しい。
でも、ブラキオサウルスのイメージとしてはやはり重量感。腹はもちろんの事、こういう時にこそ四肢に外装パーツを付け
て足を太くして、重量感を演出しないでどうする。四肢が細い事、これがブラキオサウルスってよりもラクダみたいに見え
る原因なのに。やっぱりコスト?
ここで、ステゴガンツァーの足(右画像)と比較してみましょう。お気付きですか?ブラキオラケーテの足は、ステゴガンツァーの前後
を入れ替えただけで形状は全く同じ事に。こんなパーツ流用は構わないのですが、そういう時こそ外装パーツで差別化を図らない様
でどうする。足首は大きいのに前足脛が細いから、余計にショボく見えます。思うに、足の外装パーツはステゴガンツァーよりブラキオ
ラケーテにやった方が良かったんじゃ?
可動はステゴガンツァーとほぼ同様、まぁ四肢と胴体が同じパーツ使ってるんだから当然かと。ブラキオサウルスと言え
ば重量感、でも四肢と腹が細いので、どうしてもその重量感を活かしたポージングは無理です。どうしてもラクダとか馬と
か、そんな風になってしまうのですよ。
一応後ろ足で立つ事も出来ますが、やっぱりブラキオサウルスのイメージにこんなポーズは合ってません。そして、このポーズだと
腹のボリュームの無さが益々際立ちますな。
では首はどうか?ステゴガンツァー同様にこちらも可動します。しかし画像の頭部と首の接続部分、ここのジョイントが
脆く捥げやすいです。画像では修復済み。
尻尾も同様の構造で…っつーか完全に同じパーツです。よって弱点も同じで、この画像では尻尾先端ジョイントがいとも
簡単に捥げました。ゾイドBLOXじゃこんなこと無かったぞ。ちなみに“スマッシュテイル”なる名称が付けられています。
それでは武器のご紹介。…まぁいつものアレですよ。“バイトファング”。頭部がステゴガンツァーより大きいですが、口
そのものの大きさはブラキオラケーテの方がほんの少し大きい程度です。顎が開閉しまーす。以上。
腹部には三つの“衝撃制御バーニア”、多分ブラキオラケーテの体重を支える為の姿勢安定用って事でしょうか?でも
胴体も四肢もステゴガンツァーと同じなので、あまり説得力が…。こんなもん付けるより、もっとブラキオサウルスらしく
ぷっくり膨らんだ腹に見せる外装パーツをですね…。まぁ、何も無かったステゴガンツァーよりはマシですけど。
脚部に“ストライクレーザークロー”…はい、色が違うだけでステゴガンツァーと同じパーツでーす。
あー駄目だ、やっぱり書くことが無い…。
“高射機関砲”、漸く武器らしい武器が出てきました。左右と下方に接続用凸ジョイント、そして中央に貫通穴が開いて
いて、そしてそれらが上手い位置に付いているので重宝します。大きさもそこそこあって、ブラキオラケーテで数少ない
褒められる所。
“地対空誘導ミサイルポッド”、こちらも上下後方に凸ジョイント、そして反対側に三つの凹ジョイント。こちらもジョイント
位置に不満は無いんですが、ミサイルポッドそのものの形状がちと不満。画像右側にミサイルの弾頭が覗いています
が、それが平たすぎて弾頭よりもモールドっぽく見えて、どうもミサイルポッドってよりも“ただの箱”に見えてしまって。
例え弾頭を塗装しても、いまいちミサイルポッドには見えないかと。
総評としては、これまでご紹介したネオBLOXでは一番出来が悪いです。動くことは動く、でもそれだけ。ブラキオサウルスらしいポージングはイマイチ出来ないし、なに
よりプロポーションが“なんちゃって”ブラキオサウルスなので、やっぱりブラキオサウルスを弄ってる気がしません。四肢を共通パーツにするんなら、ブラキオサウルスモ
チーフよりトリケラトプスを持ってきた方が良かったんじゃ?もしくは前足と後ろ足どちらか片方だけ使って、思い切ってプテラノドンにするとか。どうもネオBLOX自体が、
ブラキオサウルスを作るのに向いてなかったんじゃないか…私はそう思うのです。ただ高射機関砲だけは便利なので、パーツ取り要員と割り切った方が良いかと。
尚、バーニアの事はブラキオラケーテを単品撮影した時には気付かなくて、カスタマイズ編で気付きそっちで
触れてます。ただ、不安定ですけどねアレ。
尻尾の先は作ってすぐにポッキリ破損
仕方なくテキトーなボールジョイントを見繕って補修しましたが...
しかしコイツの評価できる点としてお腹の下のバーニアみたいなパーツはブロックスとネオブロをつなぐ互換パーツとして使える点があります。
パーツ取り要員としては優秀...かな?