大きな世界の小さな部屋

まぁ色々とヲタ趣味に関した話題をうんたらかんたらと…あと動物ネタなんかも。

帰ってきた獣戦士たち

2013年01月21日 09時00分35秒 | 玩具その他
私の少年時代の話です。当時展開されていたトランスフォーマーシリーズも三年目に突入した頃でした。TFと同時に展開されていたタカラ玩具で「ビーストフォーマー」と言うものが有りました。それは一個\200で販売された箱入りフィギュアで、動物をモチーフにした商品でした。箱入りと言っても中身の見えないブラインドボックスでは無く、中身の見える仕様になっていました。

基本デザインは、モチーフとなった動物を二本足で立たせ、各部にメカニカルなアーマーで武装させ、手に武器を持たせた感じです。可動箇所は両肩の回転しかありませんでしたが、価格が手頃な事から結構買っていたものです。そして、当時放送されていたテレビアニメ「トランスフォーマー ザ・ヘッドマスターズ」にもゲスト的に登場していました。大人になってから、そのビーストフォーマーが本来はアメリカ発の玩具「バトルビースト」の日本仕様で有り、TFとは全く関係無い玩具だった事を知りました。


そして現代。設定的な繋がりこそありませんが、あのビーストフォーマーが帰ってきました!
タイトルを“ビーストサーガ”と変え、新たに対戦ホビー玩具に生まれ変わって!本来はビーストフォーマー同様に中身
の見える箱販売なのですが、私の購入した物はクリア成形の別バージョン“バーストコレクション”で、ご覧のブラインド
ボックス販売となっております。尚、今回は集めるつもりは有りません。欲しいのが当たれば、そこで買うの止めます。


ラインナップは合計8種類、獣系と魚系と鳥系の三種類に分かれております。まぁイルカとか蝙蝠とか居ます
けど、細かい事は気にしない。クリアの発色が中々綺麗でまぁ素敵。私としては、色合いが最も綺麗なエレド
ラムが欲しい所。でも逆に、茶色系で最も地味なモリークが当たったらやだなー。それでは早速開封しましょう。
エレドラム来いエレドラム!












…お前か・゜・(つД`)・゜・












まぁ気を取り直して、初のビーストサーガレビューを始めます。風の戦士団“超音波戦士モリーク バースト”。
ビーストフォーマーにもあった、擬人化した動物キャラにメカニックアーマーをまとわせるコンセプトはそのままに、しかし顔などは妙にリアルタッチで造型されている
のが特徴。ただクリア成形なので、ちょっと分かり難いですね。ビーストサーガは陸海空の三勢力に分かれていますが、モリークは空勢力に属しているので背中に
翼が有り、陸海勢力には無いハッタリが効いています。ただ、ビーストサーガ共通の欠点として、背中から出っ張ったピストンパーツが美観を損ねています。


ご尊顔拝見…上記の通りビーストサーガは妙にリアルタッチに造型されているので、顔を見るとキモさを感じる事が
有りますが、モリークもそんな中の一人。ただ蝙蝠らしく、暗視スコープを装着してるのが特徴。蝙蝠って実際は結構
可愛い顔してるので、恐らく素顔は…。

キャラ設定は、空勢力ソアラ聖国“風の戦士団”に属する戦士ではありますが、同時に内務大臣補佐官の役職も持っています。その場に応じて仮面を付け替える様に性格を変えられる多重人格者、好きなものは天秤ばかり、嫌いなものは熟睡だそうで。鎌鼬の様な風を飛ばすシャドー・ソニックなる技を持っているそうで。しかしこのモリーク、陸勢力グロリア王国内務大臣補佐官でもあり、二つの勢力を行き来する蝙蝠野郎だとか。空陸勢力は現在友好関係とは言え、彼の動向がそれを壊す事になりそうですが果たして…?ソアラ聖国の参謀博士オウルマイティも、彼の事は信用していない様子ですし…。


ビーストフォーマーでは胴体を中心に両腕が別パーツ、腕側に凸ジョイントが有って胴体の穴に差し込む方式でした。
当時、シカの“ビッグセロウ”の左腕が根元から捩じ切れ泣きました・゜・(つД`)・゜・ビーストサーガの場合は、胴体を
コアに両手両足が別パーツになっています。そして、胴体側から凸ジョイントが…これがボールジョイントなら良かった
んですけど、残念ながらそこまではしてません。でもボールジョイントに置き換えれば、各箇所の可動域を広げる事は
充分可能でしょう。あと撮影中に気付いたんですが、肩と上腕部は別パーツが接着されて成っているので、一度引き
抜いてジョイントを加工すれば、上腕部にロール軸を仕込むことも可能でしょう。私はやりませんけど。


よって、こんなポーズではありますが一応ポージングは可能です。ビーストフォーマーでは両足が固定だったので、
その辺は嬉しい所。ま、元々ポーズを付ける為のフィギュアじゃありませんから。


胸部には各キャラ毎に設定されたビーストエンブレムが。それらはモチーフとなった動物の顔を象っていますが、モリ
ークの場合は当然ながら蝙蝠の顔。しかし蝙蝠らしく、上下逆さになっているのがデフォ。クリアグリーン成形の上か
らタンポ印刷されていますが、これは風の騎士団所属ビーストの特徴。陸勢力だとクリアレッド、海勢力だとクリアブル
ーと言った具合に。まぁセガの爆丸みたいに、途中で勢力が増えそうな気もしますが…そう言えばビーストフォーマー
でも新勢力が出たっけ。


このエンブレムパーツはダイスになっており、これを“サイコロット”と呼びます。その各面には、ビーストのパワーレベ
ルを示す数値が記されています。つまり、相手と同時にダイスを振り、出目の大きい方が勝ちと。尚、エンブレムが出
た場合は問答無用で出した方の勝ちだそうです。


背中のピストンを押すと、勢いよく射出される仕組みになっています。この画像の場合、撮影の都合でダイスをモリー
クの前に置いているだけです。実際に発射はしていません。


しかしそのリーチは意外に長く、転がる事を含めればこれ位飛びます。よって飛ばす時は注意。設定上これは全ビー
スト共通の攻撃技、そしてビーストサーガは対戦ホビーとしての側面も持っているので、そちらでも活用します。ダイス
=サイコロの捩りなのでかっこ悪く聞こえますが、「サイコロ」+「ット」では無く「サイコ」+「ロット」と解釈すると、途端に
必殺技っぽくなりますな。しかし、フィギュアとして楽しむならエンブレム面だけで充分。正方形のダイス=どの向きで
も中に入れられますが…。


デフォの向きはピストン先端にあるので、小さい子供でも分かり易いです。ここだけの話、私は最初このモリー
クを手にした時、エンブレムが上下逆さなので組み間違いなのかと思いましたwこれで正しいんだよ‘`,、( ´∀`) ‘`,、


サイコロットを押し出すと、背中のピストンが胴体内に収納されサイコロットが納まっていた空洞が塞がります。これに
より背中の見栄えは格段に良くなりますが、胴体からサイコロットが無くなったことによりエンブレムも一緒に無くなる
のが難。胴体を塞いでいる面にも、各キャラ毎のエンブレムが欲しかったなー。


ビーストサーガは本体と武器はPVC、サイコロットとピストンはABS、そしてサイコロットを収める胴体部の枠“シュータ
ー”はポリプロピレンで作られています。つまりそこは別パーツなので、その気になれば胴体からシューターを外す事
も可能です。


シューターだけを横から撮影すると、こんな風になっています。ピストン本体はABSですが、クリア成形になっています。
これは撮影中に思いついた事なのですが…。


フィギュアに戻し、真上からピストンに光を当てるとそこから本体に光が取り込まれ、サイコロットを発光させる事が
出来ます。TFの両目でよくやってるアレですね。


モリークの武器は剣とシールドですが、特にこれと言った名称や設定は有りません。対戦ホビーとしての側面も有る
のだから、これらの武器を装備→ステータスアップとかの設定が有っても良かったんじゃ。タカラもトミーも、武器の設
定に拘るのが特徴なのに。


武器のグリップはご覧の通り3ミリになっていて、その気になればミクロマンにも装備可能です。逆に、ミクロマン武器
をビーストに装備させる事だって出来ます。出来る事は出来ますが、ミクロマン武器+ビーストの場合はやや緩く、ビー
スト武器+ミクロマンの場合はややきついですね。尚、グリップが3ミリジョイントでは無い銃や剣等のミクロマン武器は、
ビーストに装備させるのは不可能です。


よく見ると、モリークの両肩アーマーはスピーカー状になっているのがポイント。蝙蝠と言えば超音波ですが、そこか
らの着想でしょう。ジャイロゼッターのガワにも、こういうのが欲しいんだけどな。


バーストコレクションの内容はフィギュア、武器、サイコロット、カードそして“マジックロット”の5種からなっています。
マジックロットとは要するに対戦カードゲームにおける魔法カードに当たるもので、“ドーピング”、“ブレイク”、“ミラー”
三種類の内の一種がランダムで封入されています。モリークに封入されていたのはドーピング、成功すればステータ
スが上がる効果が得られるらしいです。ただドーピングだけに、リスクも有るんだとか。
当然、サイコロット同様に発射します。


クリアアイテムらしく、光に透かせて見ましょう。
成形色は地味ですが、小豆色の部分がレッドに見えてそこそこ派手に見えますね。。


総評としては、一個約\500の価格帯を考えればこんなもんですかね?ビーストフォーマーは\200円でしたけど、武器装着と肩可動以外に何のギミックも無かったものです。しかしビーストサーガの場合、手足可動に武器装着、そしてサイコロット発射と格段にギミックが増えて、そしてサイズアップしています。

私は対戦する気は無く、かと言って単品販売されている塗装版モリークを買うか?と聞かれたら間違いなくNOと答えるでしょう。まぁ話に聞いたビーストサーガ、最初に触れたのがこのモリークとなったのでレビューしましたけど、\500フィギュア玩具としては面白い出来だと思います。

ただ、フィギュア単品で出来る事と言ったら武器の付け替えやサイコロット発射が関の山なので、今の観念では飽きるのも早そうです。ビーストフォーマーにはフィギュアを乗せられる基地やビークルがあったので、ビーストサーガにも欲しい所。今後ビークルは発売されるそうですが。ビーストフォーマー世代なら、手に取ってみるのも良いでしょう。


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