大きな世界の小さな部屋

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孤独な破壊大帝 Aパート

2013年01月12日 09時37分06秒 | TF限定アイテム

今回ご紹介するのは、以前のダークライガージャックに続きTFギャラクシーフォースの限定アイテム
より、デストロン真破壊大帝“マスターガルバトロン”。元々これの元になった“マスターメガトロン”が
存在する(当時購入しましたが、今は現存していません)のですが、これはそれをリペイントし全国店
舗で限定販売されたものです。名前の上に貼られた限定シールが特徴。箱自体は、名称を変更しカ
ラーを変更しただけで実に安っぽい作り。そして前年度前々年度には無かった、初のリーダークラス
破壊大帝(こいつは海外のみだったので)。


そもそもマスターガルバトロンは本編でもマスターメガトロンがパワーアップした姿として登場して
います、そして最終話までそれで通します。元々前年度前々年度作品でも、後半に破壊大帝のリ
ぺアイテムを販売しましたが、それが評判悪かったのでしょうか。しかし重要キャラクターなので発
売せん訳にもいかん、それで限定扱いで販売したのでしょうか。でもどうせ後半商品なんだから、
どっちみち生産数は少ないですけどね。アメリカ市場ではこの商法も成り立ちますけど、日本だっ
たら普通は「同じものをいくつも買わせるな」って言われやすいんでしょうね。パーツを変更したリデ
コ品ならまだしも、高額商品で単なるリぺってのは確かにイヤですからね。


ではマスターガルバトロンのレビューを始めます。毒々しく派手なカラーリングだったマスターメガトロンから、ブラックとシルバーを基調とした
シックな色合いに。シルバー主体っての初代メガトロンさまをイメージした配色と思われますが、でも名前はガルバトロンでなんかチグハグ。
当時の玩具誌に“携帯電話のガワに使われてる塗装を用いた”と書かれていましたが、これキャンディ塗装なんでは?本体はスタイリッシュに
纏まったプロポーションで、これもまた一見変形するとは思えない見事な纏まりぶり。角、下腕部手首後ろ、膝にある黒い大きなパーツは軟質
性で、リーダークラスにしては軟質パーツを沢山使用しているのも特徴。


ご尊顔拝見…メガトロン系破壊大帝の頭は全般的に角張ってるのが特徴ですが、こちらは線が多くセオリーに則り
つつも上手く個性を出しています。そして頭部の角のインパクトもあり、セオリーとオリジナリティを上手く両立させて
います。

アニメ設定では、本作に於いてデストロン軍団を率いる破壊大帝…でも初期の部下はスタースクリームとサンダークラッカーのたった二人っきり。そこから各惑星を巡り現地でスカウトし、手下を増やしていく方式でした。しかし彼自身は部下を手駒程度にしか考えていない冷血漢で、最後の最後でデストロン兵士たちに愛想尽かされて(彼の強さに惹かれたクロミアにさえ)一人ぼっちに。前年度の破壊大帝が実は部下思いだった、前々年度は乱暴に見えて結構話の通じるタイプだったので、それらに比べるとちょっと面白味の無いキャラ。最後は、月面でギャラクシーコンボイとの一騎打ちの果てに敗れました。


横から見ると、その頭部デザインはビーストウォーズメタルスに登場したバージョンのメガトロンに近いですね。角以外は。


可動はリーダークラスなのにグリグリと動きます。画像が限界ですが首は左右に可動、肩、脇、肘二重関節、手首、腰、股関節、
膝上ロール軸、膝、足首が前後左右に動きます。リーダークラスの名作センチネルプライム並みに動きますが、足首関節が弱く
転倒しやすいのもセンチネルプライム同様。

余談ですが、マスターガルバトロンは徒手空拳がデフォ。正しくはマスターメガトロン時代からですけど、当初はイグニッションすら出来ない状態でした。で、手から電撃を放って攻撃するのみでした…随分と慎ましい破壊大帝だ。で、各惑星を巡る事でその星の属性に有ったイグニッション能力を得る、そんな感じでした。


股関節にちょっと問題が有って、見た目じゃ分かりませんけど縦軸可動には太腿にラチェットが入っているのでカチ
カチ動きます。しかし横軸可動…つまり股を開く場合、ここにラチェットが入っていません。何処にでも止まるので融通
は利きますが、これ関節が緩くなったら股裂き状態になるんでは?普通は縦横にラチェット入ってるのに、これだけは例外。


腰が可動するとは書きましたけど、腰の後ろに有る電池ボックスにぶつかるので実際はほんの少し動く程度です。
無いよりはマシですが、本当に忘れてしまうくらい動きません。


可動の部分で触れた“足首の弱さ”。ただ弱いだけでなく中に入ったラチェットの角度がおかしく、脛を真っ直ぐ伸ばし
た状態で足首を真っ平らにすると角度が傾き、真後ろに倒れます。ですから、直立させるには少し膝を曲げた状態で
足裏を床に平行に合わせます…そうしないと自立出来ません。っつーか欠陥でしょこれ。


足首部を更にアップにしてみると…足首と脹脛に大きな隙間が有るのがお分かりですか?リーダークラスなのに、
足首ジョイントがエラい貧弱なのですよ。


さらに拡大…幾重ものヒンジの組み合わせで成り立っている足首ジョイント。一応足首内部にラチェットは入ってます
が、こんな貧弱なジョイントだけでリーダークラスの巨体を支えきれる訳が無いでしょう。
マスターガルバトロン最大の欠点がこれ。


続いて背後。背中に大きな翼と言うかマントと言うか、とにかく左右に大きなパーツが有りますがこれは胴体とは繋が
ってません。肩後ろにあるアーム、そこからぶら下がっています。でもパッと見は繋がってる様に見えるので、これは
マントに見せたかったのでしょうか?


そのパーツを見て見ると、側面にチップスロットが有ります。
反対側にも同様にチップスロットが有り、ギャラクシーコンボイ同様に左右にチップスロットがあるんですね。


背中中央にもチップスロットが有りますが、ロボットモードじゃあまり使わないので後述。下の方にクリアオレンジの
ミサイルも有りますが、こちらも同様。


で、マスターガルバトロンのフォースチップはこちら…ギャラクシーコンボイがマトリクスを象っていたのに対し、こちら
はデストロンマークがモチーフ。マスターメガトロンの物とは、塗装が変更されています。


まず右腕からイグニッション。すると中でロックが外れ、蓋がパクンと開きます。


そして中に有るパーツを取り出します…
反対側にこのパーツと繋がった5ミリジョイントが有るので、それを押すと外しやすいです。


取り出したこのパーツ、左側に有るタイヤ状パーツを90度傾けます。このパーツは中にギアが入っていて、
動かすと上側に有る黒いハンドルパーツも若干動きます。だから、傾ける時はハンドルには触らぬが肝要。


そして、それをマスターガルバトロンに持たせます。これはマスターガルバトロンの武器“デスマシンガン”、ハンドルを
回せば先端がクルクル回転します…どうやらガトリング砲のイメージみたいです。が、見た目は
ドラえもんの秘密道具みたいです。


少し離れて撮影してみると、サイズが小さく随分とショボく見えます。でもアニメ本編では殺傷力が異常に高く、これ
だけでサイバトロン戦士エクシリオン、バックパック、ファストエイドの三人が瀕死の重傷を負わされました。余談です
が、この能力を習得したのは地球の軍事基地で、四つの銃口から更に細い銃身が伸びて、ガトリング砲っぽい説得
力を増していました。


続いて左側のイグニッションを。ロックが外れて飛び出すのは同様ですが、こちらは開き方が違います。


後方パーツそのものが外れ、それと同時に黒い部分が画像の様に展開します。


そして、これを左腕下腕部に有る5ミリジョイントに接続します。これぞビースト惑星アニマトロスにて習得した武器
“デスクロー”。アニメ設定では、手首側の出っ張りがもう少し前側に出ていました。


デスマシンガンよりは大きめですけど、やっぱり微妙に大きさが足りない。それに形状が使いにくそうで…。惑星巡り
の旅が本格的に始まり、カーロボット惑星スピーディア、ビースト惑星アニマトロス、地球、建機TF惑星ギガロニアの
順に回って行ったのですが、スピーディアで最初に会得した能力が加速能力だった上、地球で会得したデスマシンガ
ンが殺傷能力有りすぎたせいか使いにくく(TFでしょっちゅう相手を殺してたらマズいでしょう…)、一番使ってたイグニ
ッション能力はこのデスクローでした。


ちなみに左側のチップスロットはこんな感じ…見た目は同じですね。そしてこの画像の本命、マスターガルバトロンは
構造上胴体が抜けており、横から見ると脇腹から向こう側が見えます。ドレッドロックも似た様な感じでしたね。


これは設計では想定されていないギミックですが、アニメ本編ラスト間際でやったマスターガルバトロン最終兵器“デスキャノン”。恐らく
アニメ側のオリジナルと思われますが、製品でも再現する事が出来ます。察するに、製作スタッフが製品を弄っている内に思いついたア
イディアを、そのまま用いたのでしょう。尚、マスターメガトロン時代はこのデスキャノンは披露していません。



次に、胴体内の構造を。変形ギミック上胴体をご覧の通りパクンと開く事が出来ますが、胸部と背中を接続している
のが、肩付近に有るオレンジ色の小さな凸ジョイントのみなので、保持力が非常に弱くカパカパ外れやすいです。
これもまたマスターガルバトロンの大きな欠点の一つ。


さて。下腕部後方に有る黒い軟質カバーパーツ、これを動かすとその下からジョイントらしきものが現れます。これは
マスターガルバトロン単品では全く使い道が有りません。しかし、マスターガルバトロンがマスターメガトロンのリぺア
イテムだと思い出して下さい。


胴体内の空洞を使えば、ご覧の通り腕を折り畳む事が出来ます。そして、こうする事で先程のジョイントが真横を向き
ました。マスターメガトロン発売時…GF展開スタート当初の時点で、このギミックはTFファンに発見されており、“今年は
破壊大帝の合体やるのか!それも前々年度の後付合体じゃ無くて、最初から設計されてる合体に違いない!?”とみん
な期待に胸を膨らませていました。が、その期待は大きく裏切られたのです。それも最悪な形で。



取り出だしたるはダークライガージャック、ギャラクシーコンボイとの腕合体機能を備えたサイバトロン戦士ライガー
ジャックのリぺアイテムです。


マスターメガトロンの先程のジョイント、それに対応しているのはこのダークライガージャックだったのです。全体に
武装する形の強化合体では無く腕だけの合体、しかも既存品のリぺだった…。これを“最悪の形で期待を大きく裏
切られた”と言わずして何と言えましょうか。


元が同じものなので、ダークライガージャックとの合体も可能です。ただマスターメガトロンも足首が弱かったので、
ダークライガージャックの重量に負けて左に傾いてます。ジョイントは右側にも有るので右腕にも付けられますけど、
付けた所でこれでは…。マスターメガトロンはマスターガルバトロンにパワーアップしました、でもその前にダークライ
ガージャックは退場していたので、マスターガルバトロンが腕合体した事は一度も無いです。

次回に続く。


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