大きな世界の小さな部屋

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蘇る邪悪な存在、その名は!?

2013年06月22日 00時02分22秒 | 玩具その他

今回ご紹介するのは、久々にTF以外のものです。
バンダイから発売された、映画“ゴジラ ファイナルウォーズ”に登場した“超合金ガイガン2005”。現在はS.H.モンスターアーツや
ULTRA- ACTで怪獣の可動フィギュアがありますが、このガイガンが発売された頃はまだそれらが珍しかった時代。
しかもこのガイガンはあちこちにダイキャストを使用しているので、現在の怪獣フィギュアとは一線を画しています。


サイドビュー。ガイガンは尻尾を持つ怪獣ですが、その割にはやけに姿勢が良いのが特徴。尻尾は取り外せるので、それをやる
と怪獣と言うより特撮怪人としても通用しそう。


ご尊顔拝見…元となった初代ガイガンを踏襲しつつ、レザースーツ的ディテールが見事にマッチしていて凶悪な感じの
面構え。顎は開閉しますが、ほんの少ししか動きません。

ここでガイガンに付いて少しお浚い。
本来は昭和のゴジラ映画にて初登場した怪獣で、ゴキブリ型の宇宙人“ハンター星雲M星人”によって生み出されたサイボーグ怪獣(これを初代と呼びます)。M星人が倒された次の映画ではシートピア海底王国人の手先として出現するも、二回とも最後は逃げ帰って終わり。テレビ特撮“流星人間ゾーン”にもゲスト出演しましたが、こちらではちゃんと倒されてました。デザインはかっこよかったのに、なんか情けないイメージのある初代ガイガン。

平成に入り、キングギドラやモスラ、メカゴジラやバラゴンと言った昭和ゴジラ怪獣が次々とリメイクされていく中、知名度は有る方なのに中々リメイクの機会が巡ってこなかったガイガンでしたが、“ゴジラ ファイナルウォーズ”にて漸くリメイクされました。デザイナーの韮澤靖氏の特徴“レザースーツ的ディテール”が全身に施され、初代よりもスリムな体型に生まれ変わりました。このガイガンは本当にかっこいいですわー。ただ映画本編では、はっきり言って噛ませ犬扱いでいまいちパッとしなかった覚えが…。映画見たのがもう数年前なので記憶があやふや。

余談ですが、このガイガン2005は各部にメッキを施したトイズドリームプロジェクト限定版と、ブラックとレッドでリペイントした“デストリガーバージョン”が存在します。


可動は…現在の可動怪獣フィギュアと比べるとかなり厳し目。首は前後にのみ、肩回転、脇開閉、肘上ロール軸、肘下にもロール軸、
股関節前後左右、膝、膝下ロール軸、足首ボールジョイントになっています。腰も動いてほしかったですが、ガイガンは胸部から腰に
掛けて縦にチェーンソーが走っていますので、このデザインで腰可動は無理だわ。それと言い忘れてましたが、股関節と膝にクリック
が入ってます。


続いて、今度は各部の可動を見てみましょう。首は前後のみで回転不可、しかも前後に動くと言ってもこの程度です。
逆を言えばあんまり動きません。


怪獣にしては珍しく肩アーマーが付いているのが特徴でして、これがこう見えて軟質パーツを肩に凸ジョイント一個で
嵌め込んでいるだけ。だから柔らかく融通が利く為、問題無く肩を回す事が出来ます。


しかし脇関節が甘く、開ける範囲はこれが限界です。スリム体型なんだから、最低でもこの倍は開いて欲しい。


大きな背鰭は、中央に可動軸が有りご覧の通り開いたり閉じたり出来ます。撮り忘れましたけど、真ん中の背鰭
だけは上下に可動します。


続いて股関節。もともと太腿が太く干渉しやすいデザインなので、前後に動かす場合はこの画像が限界。
しかし怪獣的ポーズを取らせるなら、これだけ動けば充分。


しかし横方向にはかなり広く動き、これだけ大きく開けます。っつーか、こんだけ開いても使い道が無いんですが。
尚、横方向にのみ股関節内部のクリックが効く様になっています。


最後に尻尾。一見動きそうな尻尾ですが、残念ながらあちこち干渉してこの程度。


横にしならせた場合はどうか?こちらも殆ど動かない残念な有様。まぁ古いもんだからなぁ…。


今度は武器のご紹介。初代ガイガンはフック状の両腕が特徴でしたが、今回のガイガンは“ブラッディトリガー”なる
名称になっています。材質はPVCなのですが、本当に金属のような質感が素晴らしい。


ガイガン最大の特徴、それはやはり腹部のチェーンソー。ここもPVCで安全ではありますが、ブラッディトリガーほど
質感が良くないのが不満。もちろん回転なんかしませんよ。


ULTRA-ACTとほぼサイズは同じなので、会社の垣根を越えた東宝怪獣VS円谷怪獣のドリームマッチなんかも出来ますね。
背景に使った、ウルトラシティシリーズのビル群やトミカタウンとの相性もバッチリです。


怪獣だけでなく、ウルトラマンとも絡めればさらに楽しくなります。
しかし…ネクサスの世界観で都心部に怪獣出たら非常にヤバい状況なんですけど、まぁ細かい事は気にしない。


さて、このガイガンには他にもギミックが有ります。まず、首のパーツを取り外します。


続いて首も外します。もちろん中の人などいません。


そこで付属している上向きの首を取り付け、先の首パーツを再び付け直します。余談ですが、何故かこの首パーツ同じものが二つ付いてます。


劇中でも披露していた、飛行ポーズを再現できます。その為の上を向いた首だったのですね。ただし、ダイキャストを
使用しているガイガンを空中ディスプレイできるベースなど無いので、あんまり実用性は有りません。
まぁ、あればあったで嬉しい程度。


そしてもう一つのギミックが。先程同様に、首パーツと頭部を外します。


付属の銀色のリング状パーツ、これを首に被せます。


交換用頭部パーツを取り付け、後頭部にまた別の首パーツを付けます。なんか鶏みたいになっちゃいましたね。


次に、両腕のブラッディトリガーを引き抜きます。


そして、付属のこのパーツと交換します。ネジ穴が内側を向く様に取り付けて下さい。


これが映画本編にも登場した、ガイガンの強化タイプ。ゴジラに吹き飛ばされた頭部を改修、武器を変更して再び立ちはだかりました。
が、やっぱり噛ませ犬。変わったのは首と頭と両腕だけなので、可動に変化は有りません。まぁ、最初から言うほど動かないんですけど
このガイガン。


武器はブラッディトリガー改め“ブラッディチェーンソー”。これは左腕のものを撮影した画像で、取説にもネジ穴以外
に「歯がこの向きになる様に取り付けて下さい」と書かれています。つまり左右が有るので、向きを間違えない様に注意。


総評としては、元々デザインが非常に好みだったのでその辺の贔屓目も有るんですが、メタリックブルーで彩られたボディ、ダイキャストが齎す重量感、ブラッディトリガーの質感、強化形態への換装ギミックとなかなか遊べる仕上がりです。弱点は可動がかなり厳しい所ですが、元デザインがかっこよく質感も素晴らしいので、派手なポーズ付けずに置いておくだけでも充分鑑賞に堪えます。流石にULTRA-ACTに比べたらアレですけど、ディスプレイ派にはお勧め出来るものです。

やっぱり韮澤ガイガンはかっこいいなぁ。


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