「身の丈」経営,「身の程」人生

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顧客満足ナンバーワンと言われる 「名門・リッツ大阪の“思い違い”…」

2013-10-27 11:52:39 | 「身の丈」経営

 阪急阪神ホテルズ(本社・大阪市北区)が運営するホテルのレストラン,さらには阪急阪神ホールディングス傘下のホテル「ザ・リッツ・カールトン大阪」でも偽装疑惑が発覚した。

 関西を代表する名門ホテルの〈裏切り行為〉の衝撃は大きい。 同社は各店のメニュー作成担当者と調理担当者の連携不足を挙げ、「偽装ではなく誤表示」と主張しているが、虚偽表記は23か所のレストランや宴会場などで提供されていた47品目に上る。

 「ザ・リッツ・カールトン大阪」は「偽装でなく誤表示」と弁明するが、食品業者からは「全くの別物を同一に扱っており、あり得ない」との声が上がる。専門家は「表示は明らかに虚偽で、意識が低すぎる」と指摘している。

 

当ホテルで判明した一部メニューの誤表記についてお詫びとご報告

 

このほどメニューの誤表記につきまして自主調査を行ったところ、事実と判明いたしました。

当ホテルではこれらすべての問題点についてすでに正しい食材への変更やメニュー 表記の訂正といった是正措置を講じるとともに、こういったことが二度と起きないよう、全従業員に対し、改めて教育指導の徹底を図っております。また、すで に詳細な原因究明および恒常的な再発防止策を策定致しました。本来あってはならないことで、お客様各位をはじめ、関係する皆様に多大なご心配とご迷惑をお かけし、誠に申し訳なく慎んでお詫び申し上げます。

                                                  出典:ザ・リッツ・カールトン大阪HP  http://www.ritz-carlton.co.jp/information/6911.html
 

リッツ・カールトン たった一言からはじまる「信頼」の物語
クリエーター情報なし
日本実業出版社

 

 贅(ぜい)の限りを尽くした内装、超一流の接客サービス…。世界に名だたる「リッツブランド」への信頼が大きく揺らぐ事態が生じた。

 大阪・梅田の高級ホテル「ザ・リッツ・カールトン大阪」が、「フレッシュジュース」と表示しながら、実際には容器に入った「冷凍のジュース」を提供していた。ホテルのロビーラウンジで提供される、この「オレンジジュース」、一杯、税込で1,525円である。


 「ザ・リッツ・カールトン大阪によると,ロビーやレストランなどで、「フレッシュオレンジジュース」として提供していたものは,2012年9月までは果汁を搾って作っていたが,その後は容器に入った「果汁100%の冷凍ジュース」に変更していた。
 そして外部から指摘されるまで,およそ1年間,メニューには「フレッシュジュース」のまま表示し続けていた。

 「『オレンジジュース』をどう解釈するか、私たちは誤解していた」(オリオル・モンタル総支配人)。 問題発覚後、メニューからは「フレッシュ」の文字を消して「フルーツジュース・オレンジ」に変更している。


 1杯に使われるオレンジは2個程度。ジュース搾りを担当する新人のコックやアルバイト従業員の人件費だけでなく、大量の絞りかすの処理費用もかさんでいたとされる。

 なぜフレッシュジュースはストレートジュースに変わったのか。従業員は「上司は『原価を落とせ。コスト削減が第一』と至上命令のように話していた」と証言する。(出典:産経デジタルhttp://www.iza.ne.jp/kiji/events/news/131025/evt13102512340017-n1.html )

 従業員は「客から見えないところで、こそこそ隠蔽しようとする姿勢が腹立たしい。自分はこんなところで仕事をしていたのかと思った」と話した。(出典:産経デジタルhttp://www.iza.ne.jp/kiji/events/news/131025/evt13102512340017-n1.html )

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 「ザ・リッツ・カールトン」が1位! ホテル宿泊客満足度ランキング-2012

 CS(顧客満足度)に関する調査・コンサルティングの国際的な専門機関であるJ.D.パワーアジア・パシフィックの,2012年の日本のホテル宿泊客満足度調査で,「ザ・リッツ・カールトン」が1年。

 同調査の1泊35,000円以上部門では、ランキング対象となった10ホテルブランドのうち、「ザ・リッツ・カールトン」が7年連続1位となった。同ホテルは、「予約」「チェックイン/チェックアウト」「客室」「F&B(Food and Beverage)」「ホテル施設」「ホテルサービス」において同部門トップ。2位は「帝国ホテル」で、3位は同率で「ハイアットリージェンシー」、「パン パシフィック」、「ザ・プリンス」、「ウェスティン」が並んだ。

 

 

 

>>>震災時の対応から垣間見る企業の社会性 3 -帝国ホテル

 

2011-06-10 16:16:21 |  「この記事は,2011-06-10 16:16:21掲載分の再録です」

 非常時にこそ,企業本来の姿が垣間見えるもの。平常時には,常識的な対応でことは足りるが,非常時には日頃訴求している経営哲学と教育成果がものを言う。
 これを証明したのが,3.11東日本地震時での帝国ホテルの対応であった。日本電産・永守重信氏は,日経新聞連載「経営者ブログ」で,「定宿として帝国ホテルを選んだことに誇りを感じると」言い切り,賞賛の声を寄せている。


>>>震災で見えたホテルの実力 (日本電産・永守重信氏の経営者ブログ)

   地震が起きた3月11日,群馬県桐生市にあるグループ会社から,車で東京に戻ったが,いつもなら2時間ほどで済む道のりにかかったのは12時間あまり。 東京に到着したのは翌12日午前3時過ぎだった。そのまま,宿泊する予約を入れていた東京・日比谷の,帝国ホテルへと向かった。

 ホテル内はさながら野戦病院だった。交通網が遮断されて帰宅できない人や,たまたま付近にいたであろう,数多くの人が次々に避難してきており,ロ ビーはもちろん,レストランや廊下に至るまで立錐(りっすい)の余地もないほど人であふれていた。体調を崩している人も多く見受けられた。

 驚いたのは,ホテルの従業員の対応だ。3メートルおきに立って,避難してきた人たち一人ひとりに「必要なものはありませんか」「体調は大丈夫ですか」と尋ねて回り,水やパンなどの食料,毛布を配っていた。この日休暇だった従業員もみな呼び出したのだという。
 すべての従業員が一晩中,手を休めることなく,避難してきた人たちのために力を尽くしていた。朝にはスープまで配ったと聞いて,私は従業員の一人に「素晴らしい対応ですね」と声をかけたが,ただ謙遜するだけだった。

 宿泊客以外は一切立ち入らせなかった一流ホテルもあったと聞いた。大震災のような非常時にこそ,企業本来の姿が垣間見える。帝国ホテルの従業員の分け隔てない献身的な対応にサービス業の原点を見た気がした。

 私は東京出張の際の宿泊先は,帝国ホテルと決めている。定宿として選んだことに誇りを感じた出来事だった。

▼永守重信(ながもり・しげのぶ)氏
1944年8月生まれ。28歳の時に京都市のプレハブ小屋で日本電産を創業。ハードディスク駆動装置用モーターで断トツの世界シェアを獲得,自動車用などでもトップ製品を次々と生み出す。猛烈な働きぶりと不況をモノともしない攻めの経営で知られる。
                                             《出典:日本経済新聞 2011/4/27 》


「効率」の旗印のもとで利益追求至上主義がハバを効かせていた。「社会の一機能としての企業」との観点に立つと,企業が本来果たすべき使命は,「事業を通じての社会貢献」にある。帝国ホテルの大震災,当夜の対応がそれを物語っている。

YouTube⇒東日本大震災・地震直後の帝国ホテルロビーの様子
               http://www.youtube.com/watch?v=7kKf2wmZog4
          東日本大震災・地震直後の帝国ホテルロビー~廊下
                        http://www.youtube.com/embed/5r9zW1FbkTI

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