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震災時の対応から垣間見る企業の社会性 - 伊藤園

2011-06-08 14:20:34 | 「身の丈」経営

>>>伊藤園 震災後3日で被災地に60万本飲料水提供できたわけ

 3月11日に発生した東北関東大震災。伊藤園(http://www.itoen.co.jp/)は、震災後わずか3日間の間に、被災した岩手、宮城、福島各県にお茶やミネラルウオーターなど60万本を提供。そのスピードは,ライバルを圧倒した。

 同社(http://www.itoen.co.jp/info/110314.html)によると,「被災地にある営業所だけでなく、東北地方の営業拠点から可能な限り支援物資を提供した。すべて各営業所が独自に判断して,飲料を配布して回った。とにかく非常事態なので飲み物の種類を限定せず,倉庫にあるものをどんどん支援物資として運び出した」。

 交通事情がある程度整った段階からは,本社からも追加支援。これまでにトータルで100万本を超える飲料を提供したという。こうした一連の行為は,営業所,場合によっては社員ひとりひとりが判断して行っていたという。

 そこには, 「工場や倉庫にある飲料水は、販売物というだけでなく、非常時には救援物資に変わるもの」,そして「“非常時には即座に飲料水,生活水として近隣へ配布するように」,”という意識が,全社員に浸透しているからだという。
 こうした認識から,今回の震災での対応は当然のことであって,ボランティアとは考えていない」との事。

仙台支店,釜石支店の対応
 伊藤園の仙台支店(宮城県仙台市泉区泉中央)と釜石支店(岩手県釜石市港町)は,津波で浸水する被害を受けた。
両倉庫合わせて数千ケースあるお茶、野菜ジュース、飲料水などの商品は被災地の山形県や宮城県の避難所などに13日60万本、14日に10万本寄付している。

 東日本大震災に関する当社の状況および支援について
     http://www.itoen.co.jp/info/110314.html

 自動販売機の節電対策について
     http://www.itoen.co.jp/news/2011/051303.pdf

 株式会社伊藤園は、東京電力管内における夏季ピーク時(7 月から9 月までの平日9 時から20 時まで)の電力供給不足に対する節電対策として、自動販売機において25%以上の電力削減を完全実施いたします。
自動販売機を設置させていただいている東京電力管内のお客様に、具体的な節電計画を提案し、ご理解とご協力をいただきながら節電を実現してまいります。

 すでに、照明の24 時間消灯や自動販売機のピークカット機能による13 時から16時までの冷却機能停止が行われていますが、さらに管内約64,000 台の自動販売機を対象に、9 時から20 時までの時間帯に輪番制による冷却機能停止の実施などで、全体で25%以上の電力削減に取り組みます。
当社は今後も引き続き、省エネ効果が高いヒートポンプ式自動販売機を積極的に採用することで、現在、当社の自動販売機の3 割超がヒートポンプ式自動販売機となっていますが、これをさらに高めてまいります。また同時に、新たに採用する自動販売機にはLED 蛍光灯を標準装備させることで、電力供給不足の心配がなくなった後も、できる限り電力使用量を抑える自動販売機の運営体制を目指します。

 自動販売機は猛暑や体調不良のときなどのほか、今回の大震災においても帰宅困難時における水分補給を担うライフラインの役割を果たしています。また、清涼飲料市場全体の3 割超を構成する、売り場としてもお客様に利用されている非常に重要なチャネルです。
  当社は今後とも、以上のような役割を果たす社会的な意義の高い自動販売機をとおして、お客様に清涼飲料をお届けしてまいりたいと考えております。
                                                    (以上)




--全国31地区204拠点を配置し,きめ細かなマーケティングを展開

 伊藤園は,全国2百箇所に営業拠点を持ち,3000人の正社員の営業担当者がいて,地域を担当しています。また,市町村単位での細かいシェアも把握しており,徹底したエリアマーケティングを展開しています。

 同社は,現在は平均して人口60万人に一つの割合で支店を置いています。拠点は細胞分裂のように現在も増えており、7~8年後には40万人に1つとする計画。これにより,衆議院選挙の小選挙区と同じく全国300拠点となり,よりきめ細かなマーケティングが可能になります。

◆伊藤園のHPより--営業基盤の強化

 ルートセールスという販売システムを採用することにより、伊藤園とお客様をダイレクトに結び付け、地域に密着した営業・販売促進活動を展開しております。また、従来より機能性・携帯性に優れたルートセールス担当営業員用の新型ポータブル端末を導入・活用することで、お客様に効率的かつ適確なサービスをご提供できるよう努めております。
 今後とも、既にお取引いただいているお客様はもちろんのこと、新しいお客様の開拓に努め、確固たる営業基盤を築くとともに、お客様にご満足いただける製品開発や魅力的な売り場づくりなど、総合的なご提案を行ってまいります。

伊藤園 お~いお茶 緑茶 (2L×6本)×2箱
クリエーター情報なし
伊藤園

▼関連ブログ

震災時の対応から垣間見る企業の社会性 2-スーパー西友の汐見台店


▼関連HP

エリアマーケティング講座
  http://kobayashi.clever.mepage.jp/area/area_index.htm   

産能マネジメントスクール
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