浦嶋繁樹の全国リスクマネジメント行脚ブログ

リスクマネジメントを考えるブログ

アメリカ損害賠償2.5倍、サブプライム関連!

2009-01-08 10:41:21 | リスクマネジメント
昨日のブログでホワイトカラー層の失業者増加は損害賠償が増えると書いたが、やはりアメリカでは増えているようだ。
集団訴訟が2.5倍とか!(サブプライム関連)

日本も民事訴訟法改正(98年1月、訴訟しやすく、立証しやすく)、司法改革で弁護士増加(司法試験、来年で3000人なるか!?)、弁護士法人OK、株主代表訴訟手数料下げ(93年10月)、PL法(95年7月)など、市民が訴訟しやすい環境はかなり整ってきた!

アメリカ自動車産業の衰退の70年代のアメリカの訴訟社会到来の環境(ハザード)は日本でも揃ったのだ!

アメリカは70年代から90年代の損害賠償保険の保険料が2000倍になったそうだ。
1万円の保険料が2000万円、1億円が2000億円。
つまり、日本のメーカーを含めた企業が、国に守られて賠償のリスクが少なかった!
そのため、安い保険料だった!
その分日本メーカーは賠償リスクが少なかった!
また、その分競争力があった!

しかし、OECDが発表した、消費者団体訴訟制度を持たない国(持つ国は9カ国)を締め付ける動きと連動し、日本も損害賠償の集団訴訟制度を構築するだろう。
(ここ3年以内、僕は来年だと思うが!現在は差し止め請求は認められている。)

そうなれば、日本の訴訟は間違いなく増えるし、高額な賠償事件が増え、保険料の値上がりが考えられる。

アメリカのように2000倍かどうかは分からないが、仮に200倍としてもかなりの企業負担になることは間違いない。

特に個人事業主が多い、医師、弁護士、税理士などは廃業に追い込まれるところが増えるだろう。

結局アメリカの過去を追いかけているのではないか!?
いいかどうかは論議があるが、先進国の宿命なのかもしれない。

特に失業者が増加する今日、損害賠償の社会が日本でも起きるし、リスクマネジメントが定着、発展する時期、時代なのだと思う!