卒業式

春の嵐の中、大学の卒業式が終わったころに病院に到着しました。

ステキな女性の袴姿なんかを見ていたら一年前の気持ちがみるみるよみがえる・・・・

転院して２、３回目の検診の日もちょうど卒業式だったのです。

普段は毎日が忙しくて振り返る気持ちの余裕がないんだけど、こういうふとした瞬間に気持ちが戻るとうーーっと苦しくなる。　だから、11月に区役所で福祉の申請に行った時に病気の説明から何からゼロから自分で話していたらワーワー泣いてしまった。

去年の今ごろは、１８トリソミーとはまだわかってなくて、腹壁破裂と羊水過多だけでした。転院したてのころは、「西洋プチホテルのようなおしゃれな産院で笑顔で子供と夫に囲まれて無痛分娩。。。美味しい食事にアロママッサージ、たくさんのおみやげを頂いて赤ちゃんを抱っこして無事退院」・・・そんな自分のワクワク計画がもろくも崩れたショックがありました。

でも今なら言えます。　「そんなこと、どーーでもいい。」

あ・・それは言い過ぎました　正直ちょっとは残念です。でも、そんなこと忘れるくらいにいのちのことを心から考え出したのは去年の今ごろですね。

産科の主治医の先生は、いきなり初めから悪いほうの可能性は言われなかったです。まず、「手術すれば大丈夫だから」と不安を取り除いてくれました。次の診察で「まず大丈夫と思うけど染色体異常の可能性がゼロとは言えないですね」と言われました。

染色体のキーワードがでた、それからです・・・この、思い出すだけで息も苦しくなるような時期です。周りの方々の心配が胸に刺さります。　私を心配してくださる方、詩ちゃんを心配して下さる方。。ほんとに苦しくて消えてしまいたいくらいでした。

しかし、それがいかに自己中心的かハッと気付いて頑張っているお腹の詩ちゃんに謝りました。「泣いてばかりでごめんね。悲しい言葉をかけられても、ママと詩ちゃんの心音のダブルキックでかき消したよね！！ママは絶対詩ちゃんを守るよ。安心して生まれておいで」

羊水検査の結果がでた時は、普通落ち込むんだろうけど、もちろん落ち込んだけど半分はホッとしたっていうかなんかそんな気持ちになりました。誰のどんな予想発言も現実にはかなわない。でもそこにも愛があるのでしょう。わかっています。


久しぶりに一年前のブログを見たら４月まるまる書いてなかったですね。この時期はメールでみんなに助けられました。ありがとう。

あー一年通ってるのかあ　さすがに駐車場のスタッフのおじさんにも顔覚えられるわ（笑）

先日、車を出すときいつも２００円の駐車代金が５００円だったら（おじさん）「あら、どこで遊びよったとね。」（私）「院内にいましたよ」（おじさん）「そりゃ、そーとー別れを惜しんだばいねー」（私）「そーなんっすよ」


今日、病院の電気が2秒くらい落ちました。　詩ちゃんはケロッとした顔で余裕でした。すぐに電気が復活。病院てすごいなあ。発電所があるの？

写真のお洋服は真羽ちゃんママが作ってくれました。ありがとう　超愛用してます。胸に名前をアイロンしました。