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速度とエネルギーと破壊力

2012-02-23 18:09:29 | 徒然の日常
 南米でこんな鉄道事故が起こりました。


列車が駅で激突、49人死亡=676人負傷、通勤客ら被害
―アルゼンチン




 長い記事ではないので、上のリンク先の内容を全文貼ってみましょう。



 【サンパウロ時事】南米アルゼンチンの首都ブエノスアイレス中心部にある駅で22日午前、多数の通勤客が乗った列車が車両止めに激突する事故が起き、警察当局によれば、少なくとも49人が死亡した。負傷者は676人に上るという。
 在アルゼンチン日本大使館によると、邦人が事故に巻き込まれたとの情報は入っていない。
 警察などによれば、時速約26キロでホームに入ってきた列車が何らかの原因で停車しきれず、線路末端にある車両止めの緩衝器に激突。その衝撃で一部車両が脱線し、押しつぶされた。
 事故原因は現時点では不明。ブレーキなどに不具合が起きた可能性が強まっているが、政府当局者は「機械系統の故障は確認できていない」としている。




 被害は甚大ですが、この記事で最も目を疑わされるのは『時速約26キロ』というワードです。

 速度としては軽く自転車で出てしまう程度のものなんですが、動いている物体の重量が大きいのでここまでの大惨事となってしまいましたね。もちろん、要因は様々あると思いますが、この速度でもこれだけの破壊力を持つ事は事実です。




 さて、この件を自動車事故に当て嵌めたいのですが、普通乗用車でだいたい1トン台から2トン台ですので、時速26キロでここまでの破壊力はさすがにありません。しかし、質量が一定の時、速度と破壊力(エネルギー)は二次関数的に増大していきますよね? 時速20キロから30キロに上げたエネルギー量の増加分より、30キロから40キロに上げたエネルギー増加量の方が大きく、その差は速度上昇に従ってさらにさらに大きくなっていきます。


 そして……例えば一般道で時速60キロの法定速度で安全運転をしていたとします。対向車も安全運転の60キロとして、その相対速度は時速120キロ。単純にエネルギー量として時速120キロ相当とはならないでしょうが、もし、ちょっとした操作ミスや障害物、歩行者や動物の飛び出しを避けて衝突した時、面と面でぶつかるよりも、車の角(この場合お互いの右前)の『点』に全エネルギーが集中します。以前記事に出しましたオフセット衝突ですね。
 各メーカー、これを想定した耐久性向上を目指していますが、正直メーカーが気を付けるよりも運転者が気を付けた方が確実ですし、もっとスピードの乗った車も多いです。



 年配の熟練ドライバーはその怖さを理解しているので飛ばす人は少ないですが、免許取ってウキウキの若者にとってはまだ、『怖い物知らず』で無駄にスピードを出してしまいがちです。私自身を振り返っても身に覚えが数え切れない程ございますね(^-^;)



 毎年、これからの『春休み』時期には免許を取得したばかりの若葉マークが街中に溢れ返ります。統計は見ておりませんが『夏休み』『冬休み』と比べても「高校卒業してすぐ免許、そのまま車で大学デビュー」という層の多さから、この時期は大変注意が必要です。


 どうか、御自身の安全運転のみならず「対向車に対する『かもしれない』運転」をされて、気持ちの良い春をお過ごしになられますよう m(_ _)m






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